スキンリファインクリニック広尾ブログ

ヒアルロン酸注射の2つの 『危険性(リスク)』  ~後編~

2016/09/13

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こんにちは。

スキンリファインクリニック広尾、院長の橋本です。

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今回は前回に引き続き ヒアルロン酸注射の2つの 『危険性(リスク)』  についてお話しする記事の後編です。

 

美容医療でたびたび行われる、ヒアルロン酸注射 には近年では2つのリスクが存在していると感じている とお話ししました。それが次の2つです。

 

【ヒアルロン酸注射のリスク①】 医学的なリスク(合併症)

【ヒアルロン酸注射のリスク②】 ドクターの注入コンセプトが自分の理想と一致しないリスク

 

今回は②の 「ドクターの注入コンセプトが自分の理想と一致しないリスク」 についてお話しします。

 

以前に活躍していた芸能人や著名人の中で、 「なんだか以前と顔が変わったな」 と感じる人を テレビや雑誌などで目にすることがあります。数年ぶりに見たことによる、単なる加齢変化の場合もあれば、病気などで痩せてしまったようなケースもあるでしょう。

肌は綺麗になっているし、シワも全然なくなっている。 しかし、「顔が膨れている」「顔がパンパン」。以前のお顔とは全く印象が違うというケースも多く目にします。

 

もちろんこの現象をご覧になった多くの方が違和感を感じます。それにも関わらず、多くの有名人だけではなく、一般の方でも診療の際にこのような状態になっている方をよく見かけます。

 

ヒアルロン酸注射は友人がやって 顔がパンパンになっていて不自然だったから嫌だ。 

このようなご意見をたまにお聞きしますが、このような状況ではこうした意見がでるのは当然だと感じます。

 

私はシワやたるみ治療の際には 『自然な若返り』  を追求し続けてきました。

自然な若返りとはなにか。。。

その答えは簡単で、「10年前、20年前、30年前の自分」 がゴールです。シワが出てきた場合、シワを消せば10年前の自分に戻るのか。 答えはそうとは限りません。ここが大切なところです。 消し方が大切なのです。

 

例えば ほうれい線というシワ。シワの入る原因は人によってさまざまです。基本的には法令線のすぐ上の部分がたるみや脂肪の垂れ下がりによって膨らんできます。この膨らみが作り出す影が、ほうれい線の大きな要素の一つです。

 ※この詳細は以前の連載記事を参照してください。

 

ほうれい線は本来は加齢変化で凹んできているわけではなく、その上がタルミによって膨らんでできている影です。 この ほうれい線 を例えばヒアルロン酸注射のみで治そうとしてみます。 ほうれい線の部位にヒアルロン酸を注入して 『膨らませまて』 いるわけです。 

 

たるみによって膨らんでしまった

⇒その下に影が入ってしまう

⇒下の部分も膨らませれば段差がなくなり、影がなくなる

 

「この発想の流れがコンセプトの治療である」 という認識が大切です。 本来、凹んでいるわけではない位置を膨らませているわけですので、この治療法で自然にキレイに仕上がる人は、

①ほうれい線の影が非常に浅い(タルミによる膨らみが軽度)。

②ほうれい線部位が口の動きが影響している小じわ・折れジワである場合。

 

このいずれかのケースに限られます。つまり、注入する量が 「膨らまない程度」 で済むケースです。

 

 

この例からもわかるように、 確かに皮膚の下にヒアルロン酸や脂肪などの 『膨らませる物質』 を入れれば入れる程、お顔のシワはなくなっていきます。(いくらしぼんでしまった風船でも、空気をいっぱい入れればツルツルになります。) しかし、厳密には以前のご自身のお顔からは離れ始める治療を行っていることになります。

 

このシワを消したい!

そのように相談されたヒアルロン酸を得意と自負する医師は、必死でヒアルロン酸を注射してシワを消しに行きます。例え不自然なレベルの膨れを作っていたとしても、「シワを消す」 という目的を達成するまで頑張ります。 治療を受ける側も 「まだシワが消えていない」 「もう少し入れてください」 「もう少し」 とシワを消すことにこだわるようになります。

医師も消えたしわを鏡で見せて、自信満々に 「しわが消えましたね!」 と言い、治療を受けた方も喜んでいますが、顔がパンパン。

 

このような状況が先ほど例に挙げた、「なんだか以前と顔が変わったな」 と感じる不自然なキレイな人を作り上げていることになります。

 

提供する医師側も治療を受けるお客様側も、シワを消すということばかりに執着してしまい、ご自身の顔の印象がまるっきり変わっていたとしても一向に気にしないという 「麻痺」 が起こっている現場です。 医師も目的を見失っていると感じます。

「どんどん膨らませて顔を大きく、パンパンにすればシワは消えます。しかし、消せばいいというものではない」 ということです。

 

決してヒアルロン酸治療を否定しているわけではありません。 実際に私もヒアルロン酸治療はよく行います。 即効性もありますし、非常に満足度の高い治療法だと思います。

大切なことはヒアルロン酸治療の適応があるかどうかをしっかりと判断すること。 そして、どのような注入コンセプトで注入を行うドクターなのかをしっかりと見極めることだと思います。

 

ヒアルロン酸の注射ですべて解決!

注入専門クリニック!

 

そのような広告を見かけますが、非常に危険な発想だと思います。 ヒアルロン酸注射はあくまで一つのツールであって、それですべてを治そうと思うと高いクオリティの治療はできません。

 

最近では、ドクター向けのヒアルロン酸注入セミナーのようなものがよく行われるようになっています。海外の著名な先生をお迎えして、壇上で何百人のドクターの前で実際の治療を披露するというものもあります。

注入前のモデルさんのお顔を巨大モニターに映し出して、注射を行う。 注射直後の顔を再度映し出して、「どうですか!変わりましたね!」と司会の方が話して、会場全体から拍手が巻き起こる。 このようなショー的なセミナーも多くなりました。

このようなセミナーの中では、私が違和感を感じたものも少なくありません。

「確かに変わってます。でもそれは自然ですか?」 そう叫びたい治療も多くありました。このような現状も、ドクターの自己満足治療を生み出す土壌になってしまっているのではないかと思っています。 

 

ヒアルロン酸注射の限界を知り、その限界を超えずにとどめること。 ただシワを消せばいいというものではないこと。

これを意識して治療にあたることが上質なヒアルロン酸治療の極意だと思っています。

 

加齢変化によるタルミや垂れ下がりによって膨らんでしまった部分があるのであれば、そこを引き締めてあげて膨らみをなくしてあげる。

加齢変化で脂肪などのボリュームが減少した部分があるのであれば、減少したボリュームだけ補充してあげる。

加齢変化で皮膚のハリが失われたのであれば、肌自体のコラーゲン量を回復してあげる。

 

これが 「10年前、20年前、30年前の自分」 に戻すという、私が追い求める 究極の自然な若返り治療 で常に意識していることです。

 

 

 

 

 

 

 

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