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ヒアルロン酸注入で思うところ

篠原秀勝

この記事を書いた人

スキンリファインクリニック銀座 院長
篠原秀勝(しのはら ひでまさ)

ほうれい線や、マリオネットライン、ゴルゴラインなど、シワやくぼみを気にされる方は多いです。これらの変化の原因はズバリほとんどが年齢、エイジングです(生まれつきの骨格的に目立ってしまうケースもあります)。加齢により真皮の柔軟性、しなやかさが低下すること、コラーゲン繊維や支持組織が減ってしまうという事に大きな問題があります。

シンプルに言えば肌の弾力、ハリが無くなるという事です。ハリのあるゴムが伸びきってしまう状態ですね。ハリが無くなった結果、脂肪や筋肉といった組織を重力に逆らって支えることができなくなり、重みに耐えられず頬が全体的に下がり、たるみとなってしまうのです。そのお肌のたるみの結果がほうれい線や、目のくぼみ、マリオネットラインとして見られるようになるのです。

根本的にこのゴム問題を解決しようと考えた場合、皮膚の弾力、ハリを回復させることが効果的だと想像できますよね。伸びきってしまったゴムを、伸縮性のある新品のゴムに入れ替えられれば凄く良さそうです。しかし、人の皮膚を新品に交換するなんて言うSF的なことはまだ非現実的です。そのため、多くの美容医療機器、美容皮膚科のマシンが、コラーゲンなどの繊維組織を再生させるべく、様々なアプローチが考案され、市場に投入されています。レーザー、光、高周波、超音波など沢山のマシーンが群雄割拠しています。

しかしながら、現時点でモノ凄い効果、異次元の再生医療が実現できるというスーパーマシンは、残念ながらまだ出現していないと思います。そのため、肌再生、ゴム再生以外の作戦で、もう少し見た目に分かりやすい変化、たるみ改善を狙う方法にヒアルロン酸注射があります。お肌がたるんで凹んでしまった部分に注入することで、手軽に膨らませることができ、お肌のハリを戻す事ができます。しぼんだ風船を膨らませるようなものです。

ヒアルロン酸は非常に手軽な方法で、最近では広く行われていますが、なかなか難しい面もあるのです。注射した分だけ膨らませることができるわけですが、コブの様に腫れて、シワが消えましたね、とか言われても、コブのように腫れた状態が好ましいはずがありません。入れ過ぎると不自然な感じ、やり過ぎ感が否めません。ですので、あくまで自然な印象を演出する。やり過ぎ感を出さずに改善をもたらす。このあたりは技術的な問題は当然として、いわゆるセンスの問題もあると思うのです。

量的に注入が問題ない場合でも、注入場所がズレてしまうと変なスジや膨らみが出ることもあり、けっこう要領が要るのです。注射治療は今では、本当にお手軽なものですが、非常に奥深いものです。経験と技術のある、腕のあるドクター選び、そして、センスのあう共感できるドクター選びも重要だと思います。

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