スキンリファインクリニック吉祥寺ブログ

菌のお話。~腸内フローラや美肌菌~その①

2015/07/12

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何度か浸かった浴槽の中にはバイ菌が一杯なんですよ、うわっぁ気持ち悪い。沢山汗をかいた衣服はバイ菌だらけなんですよ!うぅっ臭い。ですから、ピカッとキレイにいつも除菌しましょう!数年前から抗菌仕様の品々、あの手この手の除菌グッズが発売されています。もちろん僕の家にもファブリーズあります。

小悪魔風に描かれた可愛いバイ菌キャラクターやTOTOネオレストのCMで一躍スターダムに上り詰めた寺田心くん扮する【リトルベン】みたいな愛らしいバイ菌なら、可愛くていつも傍に置いておきたい感じですね。toto

TOTOホームページより

しかし、芋虫の様な奇怪な様相のイラストや写真を見せつけられたり、バイ菌の権化であるゴキブリなんかを想像すると、お近づきになりたくない感はMAXに湧き立ち、バイ菌など絶滅して欲しい衝動を抑えられなくなります。さらに実際韓国でニュースになったMERSや、代々木公園のデング熱、少し前であれば狂牛病や病原性大腸菌O-157等々、菌やウィルスは怖い物とマスメディアで教育されるにつけ、私たちが抱く除菌・抗菌に対する情熱が高まってしまうのも無理はない気がします。

ただ、影があれば日の当たる場所があり、悪い奴【悪玉菌】がいればそこには正義の味方である【善玉菌】も存在しているわけです。菌と聞くとどうしても悪い奴を彷彿としてしまいがちですが、身体に取って必要な菌、味方に付ければみんな大好きな【美容と健康】が手に入るらしい【善玉菌】や【美肌菌】がいるらしい。

それが最近話題の【腸内フローラ】や【美肌菌】のお話です。

【美肌菌】と【腸内フローラ】は実は密接に関係していますが、今回は【美肌菌】お腹の中の菌の話ではなく皮膚にいる菌のお話に注目します。皮膚には表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌、アクネ菌、マラセチア菌などの菌が存在しています。それぞれの菌が適度なバランスを保ちながら、自分たちのテリトリーを形成して暮らしています。中でも【アクネ菌】は聞いたことが有る方が多いのではないでしょうか?アクネ(ACNE)=ニキビ、アクネ(ACNE)菌とはすなわち日本語で言うところの【にきび菌】です。

古来より皮膚科学においてはこのニキビ菌がニキビを形作る主要な原因であり、その主犯格の1人であると考えてきました。(今現在の研究でもニキビの原因の一つであるという事に異議はありません)。そのため、この悪しき菌を根絶するため抗生物質という【抗菌】薬を駆使して、害菌を根絶すべく治療が発展してきました。しかし、残念ながらこのアクネ菌撲滅の戦いに決着が訪れることは永遠にないでしょう。多くの皮膚科医が既にそれを知っています。菌と言うのは私たちが抗生物質という武器を作る何億年も前から存在し(まだペニシリンの発見・実用から100年経っていません)、時代に応じてその形を変化させてきたのです。

抗生物質の凄まじい猛攻により、その菌類が滅亡の危機に瀕したとしても、その環境に耐え得る菌が突然変異によって誕生します。映画【X-men】で言うところのミュータントですね。そして、抗生剤の効かない突然変異を獲得した菌(耐性菌)は瞬く間にその仲間を増やしていきます。このミュータント集団に従来の抗生剤を使用しても全く効果はありません。そのため、人類は新しい抗生剤を開発します。しかし、またその薬剤に対する耐性菌は発生してくるのです。このことに気が付いた皮膚科医、美容皮膚科医は新たな作戦を考えます。ミュータントを全滅させるのではなく、共存するのです。

話を元に戻しますが、実はアクネ菌は善玉菌の一種に分類されます。適度に存在していればお肌の環境を整えてくれる効果のある味方の菌だったのです。では皮膚に害をもたらす菌、本当に悪い奴は誰なのか【悪玉菌】と言える菌は何なのか、その代表は【黄色ブドウ球菌】と呼ばれる集団です。一見するとチンピラっぽくて怖そうな人だなと思っても、実はすごく優しくて人情味あふれる良い方、寅さんみたいなヒトがこの世の中にはいる様に、この極悪集団【黄色ブドウ球菌】の中にも良い菌はあるかもしれません。けれども、現在の研究では黄色ブドウ球菌群は極悪人の集団とされています。ニキビや湿疹、肌が荒れている、そんな時にはこの【黄色ブドウ球菌】がお肌の表面で【善玉菌】を隅に追いやり、お肌の上で大きな顔をして、幅を利かせているような状況なのです。

では、この悪玉菌がはびこる状態を善玉菌【美肌菌】が沢山いる、お肌にとって良い状態に変えていくためにはどうしたら良いのでしょうか。抗生剤を使用するのはナンセンスです。先ほどの様に抗生剤を使うという行為は新たな耐性菌を生んでしまう、という問題も大変重要なのですが、悪玉菌だけを狙ってやっつける、という器用なことは抗生物質にはできないのです。菌と言う菌全て、善玉菌も退治しに行ってしまうとてもワイルド?無理やりな方法論なのです。

ここで重要な事は善玉菌である【美肌菌】はひ弱で、貧弱で、いつもお世話をして守ってあげないと暮らしていけなヤワな集団ではないという事です。美肌菌の中には悪玉菌と闘い、退治してくれる【警察官】のようなものもありますし、警察官まで行かなくともチンピラの人たちが悪さをしないように、監視をする【自警団】ような菌もいるのです。悪玉菌の悪さを止められないのは、その集団の人数、菌自体の【数】の力も大きいのです。

その②へ

Hers3

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