コムクロシャンプーの副作用を徹底解説!抜け毛・悪化の原因と正しい使い方・使用期間の目安
コムクロシャンプーの副作用の種類と発現頻度、正しい使い方を医師が解説します。
コムクロシャンプーは、ストロンゲストクラスのステロイド外用薬であり、頭部の尋常性乾癬や湿疹・脂漏性皮膚炎の治療に用いられる医療用医薬品です。
高い効き目が期待できる一方で、毛包炎や刺激感、皮膚萎縮といった副作用の報告があり、使い方や使用期間を誤ると症状が悪化するおそれも否定できません。
コムクロシャンプーの副作用対策を正しく理解しても、医療シャンプーだけでは根本的な頭皮トラブルの解決につながらないケースがあります。
脂漏性皮膚炎は皮脂分泌の異常が原因で、単なる外用薬の使用では再発や繰り返しの症状改善に限界があることが医学的に報告されています。
コムクロシャンプーの使用中に抜け毛が増えた、かゆみが改善しないと感じたら、セルフケアだけで治るのかどうか医師に相談すべきタイミングです。
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コムクロシャンプーの副作用一覧|発現頻度と症状の種類を添付文書から解説
コムクロシャンプーの副作用は、塗布した頭皮周辺に生じる局所性のものと、長期・大量使用で全身に影響を及ぼすものの2種類に大別されます。
国内第III相臨床試験では、頭部の湿疹・皮膚炎を対象とした試験で副作用発現率6.7%、脂漏性皮膚炎を対象とした試験で4.3%と報告されました。
製造販売後の特定使用成績調査333例においても副作用発現率は2.4%にとどまり、重篤な副作用は0件です。
ストロンゲストクラスのステロイドでありながら、短時間接触療法による洗い流しの用法が副作用リスクの軽減に寄与していると考えられます。
以下の各見出しでは、具体的な症状・発現頻度・持続期間について添付文書と臨床試験データをもとに詳述します。
特定使用成績調査における副作用発現割合は、2.4%(8/333例)であり、主な副作用(2例以上発現)は、適用部位毛包炎及び適用部位そう痒感各0.6%(2/333例)であった。
重篤:0
臨床試験で報告された副作用の種類と発現頻度を一覧で紹介
コムクロシャンプーの副作用は、国内で実施された3つの第III相臨床試験と製造販売後調査で体系的に確認されています。
頭部の尋常性乾癬を対象とした試験78例では副作用の報告が0件であり、安全性プロファイルの良好さを裏づける結果でした。
一方、頭部の湿疹・皮膚炎を対象とした試験60例では副作用発現率が6.7%であり、適用部位毛包炎5.0%と適用部位刺激感1.7%が主な内訳です。
脂漏性皮膚炎対象の試験46例でも適用部位毛包炎・ざ瘡・接触皮膚炎がそれぞれ2.2%で発現しました。
海外臨床試験データでは、皮膚不快感8.8%、頭痛5.9%、そう痒4.7%と国内試験より高い頻度が報告されている点も知っておく必要があります。
頭部の尋常性乾癬を対象とした国内第III相臨床試験では副作用は認められなかった(承認時)
毛包炎・刺激感・接触皮膚炎など局所性副作用の具体的な症状
局所性副作用とは、コムクロシャンプーを塗布した頭皮とその周辺に生じる症状を指します。
添付文書の記載によると、毛包炎が1%以上の頻度で発現する代表的な局所副作用であり、毛穴周辺にニキビのような赤い膿疱が現れるのが特徴です。
以下に、添付文書に記載された局所性副作用の種類と頻度を整理しました。
- 毛包炎:1%以上の頻度で発現し、ステロイドの免疫抑制作用による毛穴周辺の細菌増殖が原因
- 接触皮膚炎・ざ瘡・刺激感:1%未満の頻度で報告されており、塗布部位のかぶれやピリピリとした灼熱感として現れる
- 皮膚萎縮・毛細血管拡張・乾燥・脱毛症・色素沈着:頻度不明として記載されており、長期使用時に注意が求められる
- 過敏症状としての紅斑・蕁麻疹・浮腫・灼熱感:頻度不明であるが、過敏症の既往がある患者は使用禁忌に該当
毛包炎の症状が出現した場合は、抗菌薬や抗真菌薬の併用で改善するケースが多いとされています。
改善が見られなければ速やかに使用を中止し、処方医の判断を仰ぐことが重要です。
その他の副作用:皮膚の感染症 毛包炎(1%以上)、ざ瘡(1%未満)/その他の皮膚症状 刺激感(1%未満)、不快感、毛細血管拡張、乾癬の悪化、皮膚萎縮、乾燥、脱毛症、ツッパリ感、色素沈着、膿疱性皮疹、毛髪成長異常、多毛(頻度不明)
HPA軸抑制やクッシング症候群など全身性副作用の可能性と頻度
全身性副作用は、コムクロシャンプーの有効成分が全身循環へ移行した場合に起こりうる症状です。
添付文書では、HPA軸(視床下部-下垂体-副腎皮質系)抑制とクッシング症候群が頻度不明の副作用として記載されており、大量または長期にわたる広範囲の使用で発現した事象とされています。
海外で12〜17歳の青年を対象とした試験では、4週間の使用後に12名中5名(約42%)でHPA軸抑制が確認されました。
ただし、成人を対象としたシャンプー剤形の安全性試験では、短時間接触療法においてHPA軸抑制は認められていません。
シャンプー剤形とゲル剤形を比較した試験においても、シャンプーではHPA軸抑制も皮膚萎縮も生じなかったと報告されており、洗い流すという用法が全身性副作用のリスク低減に寄与しているといえます。
The study demonstrated that clobetasol propionate shampoo did not lead to HPA axis suppression or to skin atrophy.
Conversely, the gel led to HPA axis suppression and a decrease in skin thickness.
引用元:Andres P, et al. J Drugs Dermatol. 2006;5(4):328-32. – PubMed
下垂体・副腎皮質系(注2):クッシング症候群、副腎皮質系機能の抑制(頻度不明)/ 注2)大量または長期にわたる広範囲の使用により発現した事象
引用元:医療用医薬品:コムクロ(コムクロシャンプー0.05%) – KEGG MEDICUS
副作用の症状はいつまで続くのか|可逆的な症状と不可逆的なリスク
コムクロシャンプーの副作用が持続する期間は、症状の種類と使用状況によって大きく異なります。
毛包炎・刺激感・接触皮膚炎といった多くの局所性副作用は、使用中止または抗菌薬・抗真菌薬の併用によって回復が見込める可逆的な症状です。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、ステロイドざ瘡や皮膚感染症は中止あるいは適切な処置により回復すると明記されています。
一方、PMDAの審査資料には一部の局所副作用が不可逆的となる場合があるとの記載があり、長期使用による皮膚萎縮や毛細血管拡張が回復しないケースも想定されます。
さらに、長期使用後の急な中止でステロイド離脱反応(皮膚の強い発赤・灼熱感・刺痛感)が生じるおそれがあると国立医薬品食品衛生研究所も報告しているため、自己判断での急な中止は避けるべきでしょう。
局所的副作用のうち、ステロイドざ瘡、ステロイド潮紅、皮膚萎縮、多毛、細菌・真菌・ウイルスによる皮膚感染症などは時に生じうるが、中止あるいは適切な処置により回復する
Some local adverse reactions may be irreversible.
ステロイド外用薬離脱反応(TSW)と呼ばれる副作用も報告されている。
TSWの症状として皮膚の強い発赤、刺痛感、灼熱感などが起こることがあり、最初に治療した範囲を超えて拡がる場合がある
コムクロシャンプーの口コミや知恵袋で多い副作用の報告と実態
コムクロシャンプーの口コミや知恵袋では、刺激感(ヒリヒリ・ピリピリ)、毛包炎(ニキビ様のブツブツ)、かゆみや乾燥の悪化といった症状の報告が目立ちます。
これらはいずれも添付文書に記載されている副作用に該当し、臨床試験の結果とも一致する内容です。
知恵袋で多い抜け毛が増えたという報告については、添付文書に脱毛症が頻度不明の副作用として記載されているものの、コムクロシャンプー使用との因果関係が確立されたわけではありません。
脂漏性皮膚炎や乾癬そのものによる炎症が毛髪の成長サイクルを乱し、脱毛を引き起こしている場合も多く、薬剤の副作用と原疾患の症状を区別することが大切です。
口コミだけで自己判断せず、気になる症状が出た際は処方医や薬剤師に相談しましょう。
コムクロシャンプーで抜け毛が増える?副作用の脱毛と悪化の原因を解説
コムクロシャンプーの使用中に抜け毛が増えたと感じる患者は少なくなく、知恵袋でも繰り返し質問されるテーマです。
添付文書には脱毛症が頻度不明の副作用として明記されているため、ステロイド由来の脱毛が起こる可能性は否定できません。
ただし、頭皮の炎症疾患(乾癬・湿疹・脂漏性皮膚炎)自体が抜け毛を引き起こすことも多く、副作用と原疾患による脱毛を正確に見分ける必要があります。
症状が悪化して治らない場合には、感染症の合併や誤った使い方が原因となっているケースもあるため、本章では脱毛のメカニズムと悪化時の対処法を解説します。
コムクロシャンプーの副作用で脱毛が起こるメカニズムと発現頻度
コムクロシャンプーの添付文書には、その他の皮膚症状として脱毛症と毛髪成長異常が頻度不明で記載されています。
ステロイドによる脱毛は、主に3つのメカニズムで生じると考えられます。
以下に、副作用としての脱毛に関わる主な要因を整理しました。
- 毛包炎の反復:ステロイドの免疫抑制作用で毛穴周辺に細菌が増殖し、毛包炎が繰り返されることで毛根がダメージを受ける
- 皮膚萎縮による毛包機能の低下:長期連用でコラーゲン産生が抑制され、毛包周囲の組織が菲薄化することで毛髪の成長が障害される可能性がある
- 原疾患そのものによる脱毛:乾癬や脂漏性皮膚炎の炎症反応が毛髪のヘアサイクルに影響し、休止期脱毛を引き起こす場合がある
国内臨床試験では脱毛症の発現頻度が具体的な数値で報告されておらず、頻度不明に分類されている点も留意が必要です。
抜け毛が増えた場合には、副作用なのか原疾患の悪化なのかを処方医に確認してもらうことが適切な対応といえます。
その他の皮膚症状(頻度不明):不快感、毛細血管拡張、乾癬の悪化、皮膚萎縮、乾燥、脱毛症、ツッパリ感、色素沈着、膿疱性皮疹、毛髪成長異常、多毛
引用元:医療用医薬品:コムクロ(コムクロシャンプー0.05%) – KEGG MEDICUS
使用中に症状が悪化・治らない場合に考えられる原因と対処法
コムクロシャンプーを使用しているにもかかわらず症状が悪化する、あるいは治らないという声は知恵袋でも多く見られます。
原因として大きく2つの要因が考えられ、感染症の合併と使い方の誤りがその代表です。
ステロイドの免疫抑制作用は細菌や真菌の増殖を助長する方向にも働くため、炎症が悪化した場合には感染の有無を確認する必要があります。
使い方の問題についても、濡れた頭皮への塗布や過度なゴシゴシ洗いが症状の悪化を招く場合があるため、用法・用量の見直しが解決の糸口となるでしょう。
細菌・真菌感染症の併発による頭皮湿疹や皮膚炎の悪化
コムクロシャンプーに含まれるクロベタゾールプロピオン酸エステルは、炎症を抑制する一方で免疫応答も抑制するため、細菌性(黄色ブドウ球菌等)や真菌性(マラセチア等)の感染を悪化させるリスクがあります。
頭部に皮膚感染症がある患者は添付文書上の禁忌に該当しており、感染を悪化させるおそれがあるという理由から使用できません。
使用中に毛包炎や化膿した膿疱が現れた場合は、感染症の併発を疑い、抗菌薬・抗真菌薬の併用について処方医と相談する必要があります。
症状が速やかに改善しない場合には使用を中止するよう添付文書にも明記されているため、自己判断での継続は避けるべきです。
適切な処置のタイミングが遅れるほど悪化が進むリスクが高まります。
このような症状があらわれた場合には、適切な抗菌剤、抗真菌剤等を併用し、症状が速やかに改善しない場合には、本剤の使用を中止すること
引用元:医療用医薬品:コムクロ(コムクロシャンプー0.05%) – KEGG MEDICUS
誤った使い方やすすぎ残しが招くかゆみ・刺激感の悪化
コムクロシャンプーは医療用のステロイド外用薬であり、一般的なシャンプーとは使い方が根本的に異なります。
濡れた頭皮に塗布すると薬液が流れやすくなり、眼や顔への付着リスクが高まるだけでなく、薬剤が希釈されて効き目が低下する可能性も否定できません。
爪を立ててゴシゴシと洗う行為は炎症が起きた頭皮に摩擦刺激を加えることになり、かゆみや灼熱感を悪化させる直接的な原因となります。
マルホ株式会社の公式使用説明でも、強くこすったり掻いたりすることで症状が悪化することがあると明記されています。
副作用のように感じる症状が実は使い方の誤りに起因しているケースは珍しくないため、洗い流しまで含めた正しい塗布手順の確認が重要です。
強くゴシゴシと洗わないでください。
こすったり掻くことで症状が悪化することがあります
円形脱毛症にコムクロシャンプーは効果があるのか|適応疾患との関係
コムクロシャンプーの承認適応症は頭部の尋常性乾癬と頭部の湿疹・皮膚炎(脂漏性皮膚炎を含む)であり、円形脱毛症は適応外です。
クロベタゾールプロピオン酸エステルそのものは円形脱毛症に対してエビデンスのあるステロイド外用薬ですが、コムクロシャンプーとして円形脱毛症への有効性を検証した臨床試験は実施されていません。
日本皮膚科学会の円形脱毛症診療ガイドライン2024では、0.05%クロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏の塗り分け試験で28例中16例(57%)に50%以上の発毛が認められたと報告されており、ステロイド外用療法の推奨度は1(強い推奨)とされています。
ただし、この成績はシャンプー剤形ではなく軟膏での試験結果である点に注意が必要です。
円形脱毛症でコムクロシャンプーの使用を検討している場合は、適応外使用となるため必ず医師の判断を仰いでください。
国内施設においても多発型、全頭型、汎発型患者28例における0.05%クロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏の左右塗り分け試験において16例(57%)に脱毛部位の50%以上の発毛が見られた
コムクロシャンプーを使い続けるとどうなる?長期使用と使用期間の目安
コムクロシャンプーを副作用があっても使い続ける場合、皮膚萎縮やHPA軸抑制といった深刻なリスクが増大する可能性があります。
添付文書では使用4週間を目安に必要性を検討し、漫然と継続しないよう明記されており、長期連用には明確な注意喚起がなされています。
コムクロシャンプーをやめた後のリバウンド現象や急性副腎皮質機能不全のおそれも報告されているため、中止のタイミングも医師と相談して決めることが重要です。
本章では、使い続けた場合のリスク、適切な使用期間、やめた後の経過について順に解説します。
副作用があっても使い続ける場合のリスク|皮膚萎縮や毛細血管拡張の危険性
コムクロシャンプーの副作用が軽微であるからといって漫然と使い続けると、局所・全身の両面で深刻な悪影響が蓄積するおそれがあります。
ストロンゲストクラスのステロイドは抗炎症効果が高い反面、長期連用による皮膚萎縮や毛細血管拡張のリスクも他のランクより大きいとされています。
頭皮は前腕部と比較して経皮吸収率が約3.5倍高い部位であり、薬剤の吸収量が予想以上に多くなる場合があります。
副作用を自覚しながら使い続けることは、不可逆的な皮膚変化を招く危険性と隣り合わせであるため、処方医の指示なく継続する判断は避けるべきでしょう。
頭皮や額における薬剤の経皮吸収率は前腕部に比べてそれぞれ3.5倍及び6倍であるとも報告されており、ステロイド外用剤による皮膚萎縮などの局所性副作用に注意が必要な部位である
長期連用による皮膚萎縮・膿疱性乾癬のリスクと添付文書の警告
長期連用で最も警戒すべき局所性副作用は皮膚萎縮です。
ステロイドが線維芽細胞の増殖を直接抑制し、コラーゲンやムコ多糖類の合成を阻害することで、皮膚が菲薄化するメカニズムが解明されています。
添付文書においても、乾癬患者への長期大量使用後に膿疱性乾癬が発現した報告があると明記されており、治療中だけでなく中止後にも発症する可能性がある点が注意を要します。
PMDAの審査資料にも、集中的かつ長期の使用で全身性の膿疱性乾癬を引き起こしたと考えられる例がまれに認められているとの記載があるため、4週間を超えた継続使用は処方医の慎重な判断が不可欠です。
皮膚萎縮の一部は不可逆的とされており、一度菲薄化した組織の回復は保証されません。
The dermis is altered by directly inhibiting fibroblast proliferation, reducing mast cell numbers, and loss of support; there is depletion of mucopolysaccharides, elastin fibers, matrix metalloproteases and inhibition of collagen synthesis.
引用元:Glucocorticoid-Induced Skin Atrophy: The Old and the New – PMC
乾癬患者に長期大量使用した場合、治療中あるいは治療中止後、膿疱性乾癬がみられたとの報告がある
引用元:医療用医薬品:コムクロ(コムクロシャンプー0.05%) – KEGG MEDICUS
ストロンゲストクラスのステロイドを長期使用した場合の全身性副作用
ストロンゲストクラスのステロイドを長期間にわたって使い続けると、有効成分が経皮吸収を通じて全身循環に入り、内分泌系への影響が生じるおそれがあります。
Cochrane系統的レビューでは、外用コルチコステロイドの長期使用による全身性副作用として糖尿病、高血圧、HPA軸抑制が挙げられています。
国立医薬品食品衛生研究所の安全性情報でも、これらの重篤な副作用の発現率はステロイド外用薬の量、強さ、および使用期間に関連すると指摘されました。
コムクロシャンプーはストロンゲスト(I群)に分類される最も作用の強いランクであるため、他のステロイド外用薬と比較しても全身性副作用の発現リスクは高い部類に入ります。
短時間接触療法の洗い流し用法がリスク軽減に寄与するとはいえ、使用期間が長引くほど全身への影響は無視できなくなるでしょう。
Prolonged use of topical corticosteroids may induce local adverse effects, such as cutaneous atrophy (skin thinning) and telangiectasia…systemic side effects, such as diabetes, hypertension and hypothalamic-pituitary-adrenal (HPA) axis suppression
引用元:Topical treatments for scalp psoriasis – Cochrane Systematic Review(PMC)
ステロイド外用薬は安全で有効であると考えられている一方、まれに、全身性吸収により皮膚菲薄化、副腎抑制、あるいは非常にまれにクッシング症候群など、重篤な副作用を引き起こすことがある。
これらの重篤な副作用の発現率はステロイド外用薬の量、強さ、および使用期間に関連する
引用元:国立医薬品食品衛生研究所 医薬品安全性情報 Vol.22 No.14 – NIHS
コムクロシャンプーの使用期間は4週間が目安|いつまで使うか医師の判断が重要
コムクロシャンプーの添付文書では、使用4週間を目安に必要性を検討し、漫然と使用を継続しないことと明確に規定されています。
海外の処方情報でも連続使用は4週間以内に制限し、週あたりの使用量は50mLを超えないこととの上限が設けられています。
臨床現場では、4週間の集中治療で症状が改善した後に、週2回の維持療法へ移行するケースもあります。
実際に、7ヶ月間の維持療法においても皮膚萎縮・毛細血管拡張・HPA軸抑制の増加は認められなかったとする長期安全性試験の報告があり、医師の管理下であれば適切な頻度で継続使用が可能な場合もあるといえます。
いつまで使うかの判断は患者自身ではなく処方医が行うべきであり、症状の改善具合をみながら治療計画を調整してもらうのが最善の方法です。
本剤使用中には患者の病態を十分観察し、使用4週間を目安に本剤の必要性を検討し、漫然と使用を継続しないこと
引用元:医療用医薬品:コムクロ(コムクロシャンプー0.05%) – KEGG MEDICUS
CP shampoo was also safe during the 7-month study period, without leading to more cases of skin atrophy, telangiectasia, hypothalamic-pituitary-adrenal (HPA) axis suppression or adverse events compared to vehicle.
引用元:Poulin Y, et al. J Dermatolog Treat. 2010;21(3):185-92. – PubMed
コムクロシャンプーをやめたあとの経過と中止時の注意点
コムクロシャンプーを4週間以内の適切な使用期間で中止した場合、特別なリスクが生じるケースは多くありません。
一方、長期・大量使用後にHPA軸抑制が生じている状態で急に中止すると、体内のコルチゾール産生が不足し、急性副腎皮質機能不全に陥る危険性があるため、添付文書では患者の状態を観察しながら徐々に減量するよう求めています。
乾癬患者においては、中止後にリバウンド現象として膿疱性乾癬が発現したとの報告もあり、やめた後の経過観察も治療の一部として位置づける必要があるでしょう。
ステロイド離脱反応(TSW)として、皮膚の発赤・灼熱感が使用範囲を超えて拡がる場合も報告されているため、中止の判断は必ず処方医と相談のうえで行ってください。
投与中止により急性副腎皮質機能不全に陥る危険性がある場合は、患者の状態を観察しながら徐々に減量すること
引用元:医療用医薬品:コムクロ(コムクロシャンプー0.05%) – KEGG MEDICUS
副作用を防ぐためのコムクロシャンプーの正しい使い方と塗布手順
コムクロシャンプーの副作用リスクを最小限に抑えるためには、添付文書に記載された用法・用量を正確に守ることが不可欠です。
乾いた頭皮への塗布、15分間の放置、やさしい泡立てと丁寧な洗い流しという手順を遵守することで、短時間接触療法の利点を最大限に活かせます。
誤った使い方は副作用の発現だけでなく、治療効果の低下にも直結するため、正しい塗布手順を把握しておくことが治療成功の鍵を握ります。
本章では、塗布から洗い流しまでの具体的な手順と、使用頻度と効き目の関係について解説します。
乾いた頭皮の患部に直接塗布し15分間放置する正しい用法・用量
コムクロシャンプーの正しい使い方として最も重要なポイントは、乾いた頭皮の患部を中心に塗布するという点です。
マルホ株式会社の公式使用方法ページでは、コムクロシャンプーは乾いた頭皮に使用してくださいと明記されており、濡れた頭皮への塗布は薬液の垂れ流れや薬剤の希釈を招きます。
塗布後は約15分間そのまま放置し、薬剤を頭皮に十分接触させる必要があります。
15分経過後にお湯または水をかけて泡立て、しっかりと洗い流すという一連の流れが短時間接触療法の要です。
この用法を守ることで、ストロンゲストクラスのステロイドを使いながらも副作用リスクの軽減が期待できるでしょう。
1日1回、乾いた頭皮の患部を中心に塗ります。
コムクロシャンプーは、乾いた頭皮に使用してください。
引用元:コムクロシャンプーの使用方法 – マルホ株式会社
塗布量の目安と患部への塗り方|強くこすらず指の腹でなじませる
コムクロシャンプーの1回あたりの塗布量は、500円玉3枚分(約7.5mL)が成人頭皮全体の目安とされており、この量を超えないよう注意が必要です。
患部に薬液を適量とったら、爪を立てずに指の腹でおだやかになじませるよう公式でも指導されています。
頭皮全体ではなく患部を中心に塗布することで、健常な皮膚への不要な曝露を避けられます。
過剰な塗布量はステロイドの全身吸収を増大させ、HPA軸抑制のリスクを高める要因となるため、使用量の自己調整は禁物です。
処方医から指示された量を毎回守ることが、副作用予防の基本といえます。
500円玉3枚分(約7.5mL)で、成人の頭皮全体に塗ることができます。
これを超えないようにしてください。
頭皮の患部すべてに塗った後、爪を立てずにこすらずおだやかに患部になじませてください
引用元:コムクロシャンプーの使用方法 – マルホ株式会社
15分間の短時間接触療法が副作用リスクを軽減する仕組み
コムクロシャンプーの最大の特徴は、塗布後15分で洗い流す短時間接触療法(Short contact therapy)を採用している点にあります。
JAPICのインタビューフォームでは、この投与方法によりストロンゲストクラスのステロイド外用剤で危惧される副作用の軽減が期待できると記載されています。
洗い流すことでステロイドの皮膚内残存量が大幅に低減され、ゲルや軟膏のような留置型剤形と比較して全身吸収量が少なくなる仕組みです。
シャンプー剤形とゲル剤形を直接比較した臨床試験では、シャンプー群でHPA軸抑制も皮膚萎縮も認められなかったのに対し、ゲル群ではいずれも発現したと報告されています。
15分という時間を短縮しても長くしても治療効果や安全性に影響するおそれがあるため、放置時間を正確に守ることが肝要です。
本剤の短時間接触療法(Short contact therapy)という投与方法で、ストロンゲストクラスのステロイド外用剤で危惧される副作用の軽減が期待できる
引用元:コムクロシャンプー0.05% 医薬品インタビューフォーム – JAPIC
洗い流す際の注意点|眼や眼瞼への付着で緑内障のおそれがある
コムクロシャンプーを洗い流す際に最も注意すべきは、薬液が眼や眼瞼皮膚に付着しないようにすることです。
添付文書には、眼及び眼瞼皮膚へ付着した場合に白内障、緑内障を含む眼障害が発現する可能性があると明記されています。
洗い流し時には前かがみの姿勢で薬液が顔に流れないよう工夫し、万が一目に入った場合は直ちに水で洗い流す必要があります。
他のシャンプーをあわせて使用する必要はなく、お湯で指の腹を使いやさしく泡立てるだけで十分です。
すすぎ残しは頭皮・顔・首への過剰なステロイド残留を招くため、頭部だけでなく手や全身も丁寧に洗い流すことを習慣にしてください。
眼及び眼瞼皮膚へ付着した場合、白内障、緑内障を含む眼障害が発現する可能性がある。
眼及び眼瞼皮膚へ付着しないよう注意し、付着した場合は直ちに水で洗い流すこと
コムクロシャンプーは毎日使ってよいのか|使用頻度と効き目の関係
コムクロシャンプーの用法・用量は1日1回の使用が標準であり、毎日の使用は添付文書の規定に沿った使い方です。
ただし、連続使用期間は4週間が目安であるため、毎日使い続ける場合でも4週間で治療効果を評価し、必要性を再検討する運用が求められます。
海外の臨床試験データでは、脂漏性皮膚炎に対してクロベタゾールシャンプーを5分間および10分間接触させた群で同等の改善効果が認められたと報告されており、短時間の接触でも十分な効き目が期待できる根拠が示されています。
症状が改善した場合には、週2回の維持療法へ移行することも選択肢の一つです。
毎日使うか頻度を落とすかの判断は症状の程度に応じて医師が行うものであり、自己判断での使用頻度の変更は推奨されません。
通常、1日1回、乾燥した頭部に患部を中心に適量を塗布し、約15分後に水又は湯で泡立て、洗い流す
引用元:コムクロシャンプー0.05% 医薬品インタビューフォーム – JAPIC
コムクロシャンプーとは|有効成分クロベタゾールプロピオン酸エステルの効果と作用機序
コムクロシャンプーとは、マルホ株式会社が販売するストロンゲストクラスのステロイド外用薬であり、有効成分にクロベタゾールプロピオン酸エステル0.05%を含有する医療用医薬品です。
頭部の尋常性乾癬と頭部の湿疹・皮膚炎(脂漏性皮膚炎を含む)に対する効能が承認されており、シャンプーのように洗い流す独自の剤形を採用しています。
AGA治療薬と混同されるケースがありますが、発毛・育毛効果はなく、あくまで頭皮の炎症性疾患を治療することが目的の薬剤です。
本章では、適応疾患、作用機序、剤形の特徴、どんな人に処方されるかを解説します。
コムクロシャンプーは頭部の尋常性乾癬・湿疹・脂漏性皮膚炎に適応するステロイド外用薬
コムクロシャンプーは、2017年に頭部の尋常性乾癬、2021年に頭部の湿疹・皮膚炎(脂漏性皮膚炎を含む)の効能が承認されたシャンプー様外用液剤です。
マルホ株式会社の公式情報では、ストロンゲストクラスのステロイドであるクロベタゾールプロピオン酸エステルを0.05%含有すると説明されています。
頭部の乾癬・湿疹・脂漏性皮膚炎に伴うかゆみ、炎症、鱗屑(フケ)の改善を目的として処方される薬剤であり、市販されていない処方箋医薬品です。
国内の臨床試験では脂漏性皮膚炎患者を対象に投与4週後のTSSの変化量がプラセボ群と有意差を示しており、炎症性皮膚疾患に対する効果が統計的にも裏づけられています。
乾癬のフケ様症状に悩む患者から脂漏性皮膚炎によるかゆみに苦しむ患者まで、幅広い頭皮の炎症疾患に処方される薬剤といえるでしょう。
コムクロシャンプー0.05%は、ストロンゲストクラスのステロイドであるクロベタゾールプロピオン酸エステルを0.05%含有する頭部の尋常性乾癬、頭部の湿疹・皮膚炎に効能・効果を有するシャンプー様外用液剤である
引用元:コムクロシャンプーの開発の経緯・特徴 – マルホ株式会社
有効成分のクロベタゾールが炎症性サイトカインの産生を抑制する仕組み
コムクロシャンプーの抗炎症効果は、有効成分クロベタゾールプロピオン酸エステルが細胞内のグルココルチコイド受容体と結合することで発揮されます。
添付文書の作用機序の項目には、NF-κB等の転写調節因子の活性化を直接阻害することで炎症性サイトカインの産生を抑制すると記載されています。
アネキシンA1(リポコルチン1)の発現を誘導してホスホリパーゼA2を阻害する経路も確認されており、プロスタグランジンやロイコトリエンなど炎症メディエーターの生成を上流でブロックする作用を持ちます。
T細胞の増殖抑制や血管収縮作用も複合的に働き、頭皮の発赤・かゆみ・腫脹を総合的に改善するメカニズムです。
乾癬や脂漏性皮膚炎で過剰に活性化した免疫応答を抑えることが、コムクロシャンプーの治療効果の本質といえます。
クロベタゾールプロピオン酸エステルは、標的細胞のグルココルチコイド受容体と結合し、炎症・免疫反応に関わる標的遺伝子の転写の活性化やNF-κB等の転写調節因子の活性化を直接阻害することで、炎症性サイトカインの産生抑制やT細胞等の増殖抑制などの作用が総合的に作用して抗炎症効果を発揮する
引用元:医薬情報QLifePro
Annexin A1 inhibits phospholipase A2 (PLA2), thus blocking the synthesis of arachidonate-derived eicosanoids (prostaglandins, prostacyclins, leukotrienes, and thromboxanes).
引用元:Mechanisms of Action of Topical Corticosteroids in Psoriasis – PMC
シャンプー剤形を採用した理由|短時間接触療法でステロイド副作用を軽減
コムクロシャンプーがシャンプーという独自の剤形を採用した背景には、治療アドヒアランスの向上と副作用リスクの低減という2つの目的があります。
JAPICのインタビューフォームでは、シャンプー様外用液剤という剤形により投薬を日常生活の一環に組み込むことで患者のアドヒアランスが改善すると説明されています。
入浴前に塗布し、洗い流すという動作は日常のシャンプー習慣に近いため、患者の治療負担を軽減する設計です。
留置型のゲルや軟膏はステロイドが長時間皮膚に接触するため、HPA軸抑制や皮膚萎縮のリスクが高まります。
シャンプー剤形は15分の接触後に洗い流すため、ステロイドの残存量を大幅に削減できることが臨床試験でも確認されました。
ストロンゲストクラスの高い効果と副作用リスクの軽減を両立する剤形として開発されたのがコムクロシャンプーです。
コムクロシャンプーは、シャンプー様外用液剤という剤形のため、投薬を日常生活の一環に組み込むことで、患者のアドヒアランスの改善により、十分な治療効果を発揮し、患者のQOLを改善すると考えられる
引用元:コムクロシャンプー0.05% 医薬品インタビューフォーム – JAPIC
コムクロシャンプーはどんな人におすすめか|AGA治療薬ではない点に注意
コムクロシャンプーは、頭皮の乾癬・湿疹・脂漏性皮膚炎による炎症症状(かゆみ、赤み、鱗屑)に悩む患者に処方される薬剤です。
処方箋が必要な医療用医薬品であり、ドラッグストアやオンラインでは購入できません。
育毛シャンプーやAGA治療薬と混同されるケースが知恵袋でも散見されますが、コムクロシャンプーに発毛・育毛効果は一切ありません。
AGA(男性型脱毛症)の進行を抑制する作用もないため、薄毛対策としての使用は目的外であり、期待した効果は得られないでしょう。
あくまで頭皮の炎症性疾患を治療する薬であるという認識を持ち、処方医の診断のもとで使用することが大前提です。
コムクロシャンプーの使用前に確認すべき禁忌事項と注意点
コムクロシャンプーにはストロンゲストクラスのステロイドが含まれるため、使用前に確認すべき禁忌事項と注意点が明確に定められています。
添付文書では3つの禁忌(過敏症・皮膚感染症・潰瘍性病変)が規定されており、該当する患者は使用できません。
妊婦・小児・高齢者への投与についても特別な注意が必要であり、他のステロイド外用薬との重複使用にも制限があります。
使用前に処方医からこれらの情報について十分な説明を受けることが、安全な治療の第一歩です。
過敏症・皮膚感染症・潰瘍性病変がある患者は使用禁忌
コムクロシャンプーの添付文書には、3つの明確な禁忌事項が規定されています。
1つ目は本剤の成分に対して過敏症の既往歴がある患者であり、アレルギー反応の再発リスクを回避する目的です。
2つ目は頭部に皮膚感染症がある患者で、ステロイドの免疫抑制作用により感染を悪化させるおそれがあるという理由に基づきます。
3つ目は頭部に潰瘍性病変がある患者であり、皮膚の再生が抑制されて治癒が遅れるおそれがあると記載されています。
以下に、3つの禁忌事項をまとめました。
- 本剤の成分に対して過敏症の既往歴がある患者:アナフィラキシーや重篤な接触皮膚炎を引き起こす危険性がある
- 頭部に皮膚感染症(細菌性・真菌性・ウイルス性)がある患者:ステロイドの免疫抑制作用により感染が拡大・悪化するおそれがある
- 頭部に潰瘍性病変がある患者:組織の再生が妨げられ、創傷治癒が遅延するリスクを伴う
禁忌に該当するかどうかの判断は処方医が行うため、頭皮に膿や傷、水疱がある場合は診察時に必ず申告してください。
2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 / 2.2 頭部に皮膚感染症のある患者(感染を悪化させるおそれがある) / 2.3 頭部に潰瘍性病変のある患者(皮膚の再生が抑制され、治癒が遅れるおそれがある)
引用元:医療用医薬品:コムクロ(コムクロシャンプー0.05%) – KEGG MEDICUS
妊婦・小児・高齢者への投与における安全性と医師の判断の必要性
コムクロシャンプーの妊婦への投与は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ認められています。
動物実験(ラット)で催奇形作用が報告されているため、妊娠中または妊娠の可能性がある方は必ず処方医に申告する必要があります。
Cochrane系統的レビューでは、強力〜最強クラスの外用ステロイド使用と低出生体重児との関連が示唆されており、リスクとベネフィットの慎重な評価が求められます。
小児への使用については、頭部の尋常性乾癬では小児対象の臨床試験自体が未実施であり、湿疹・皮膚炎でも12歳未満の試験データがありません。
PMDAの審査資料では、HPA軸抑制の可能性があるため18歳未満への使用は勧められないとの記載もあるため、小児に処方される場合は皮膚科専門医の管理下での使用が前提となるでしょう。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
動物実験(ラット)で催奇形作用が報告されている
引用元:医療用医薬品:コムクロ(コムクロシャンプー0.05%) – KEGG MEDICUS
Very potent topical corticosteroids should not be used in children without specialist dermatological advice.
Pediatric patients may be more vulnerable to HPA axis suppression and Cushing syndrome…due to their higher skin surface area relative to body weight than adults.
他のステロイド外用薬や薬剤との併用時に注意すべきポイント
コムクロシャンプーの添付文書には特定の薬剤との併用禁忌は設定されていませんが、同日に他のステロイド外用薬を頭部に重複使用することは避けるよう指導されています。
マルホ株式会社の公式使用方法ページでも、他のステロイド外用剤を自己判断で洗髪直後に頭部に使用する事は避け、医師の指示に従うよう明記されています。
コムクロシャンプー自体がストロンゲストクラスのステロイドであるため、さらにステロイドを重ね塗りすると過剰投与となり、HPA軸抑制や皮膚萎縮のリスクが高まるおそれがあります。
保湿剤やその他の外用薬を併用する場合も、塗布のタイミングや順序について処方医に確認することが安全な治療につながります。
自己判断での薬剤追加は、意図しない副作用を招く原因となりかねません。
コムクロシャンプーはステロイド外用剤です。
したがって、他のステロイド外用剤を自己判断で洗髪直後に頭部に使用する事は避け、医師の指示に従ってください
引用元:コムクロシャンプーの使用方法 – マルホ株式会社
コムクロシャンプーの代替品|副作用が気になる場合の治療選択肢
コムクロシャンプーの副作用が気になる場合や、使用中に症状が悪化した場合には、代替品となる治療薬への切り替えが選択肢となります。
ステロイドのランクを下げた外用薬や、作用機序の異なる抗真菌薬は代表的な代替品です。
副作用の種類や重症度によって最適な代替品は異なるため、自己判断で別の薬に変えるのではなく、処方医と相談のうえで治療計画を見直すことが最善の判断といえます。
本章では、具体的な代替品の選択肢と、医師へ相談すべきタイミングについて解説します。
コムクロシャンプーの代替品として処方される外用ステロイドや抗真菌薬
コムクロシャンプーの代替品を検討する際には、ステロイドのランクを下げる方向と、ステロイド以外の薬剤に切り替える方向の2つのアプローチがあります。
頭皮の炎症が比較的軽度な場合はベリーストロング(II群)以下のステロイドローションやクリームで十分な効果が得られるケースもあり、副作用リスクの低減が期待できます。
脂漏性皮膚炎の場合は原因真菌であるマラセチアに対する抗真菌薬(ケトコナゾールなど)の併用や単独療法も有力な選択肢です。
以下の表は、コムクロシャンプーと主な代替品のステロイドランク・剤形・特徴を比較した結果です。
| 薬剤名(一般名) | ステロイドランク | 剤形 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| コムクロシャンプー(クロベタゾールプロピオン酸エステル) | I群:ストロンゲスト | シャンプー(洗い流し) | 短時間接触療法で副作用軽減、頭部乾癬・湿疹に適応 |
| デルモベート軟膏・クリーム(クロベタゾールプロピオン酸エステル) | I群:ストロンゲスト | 軟膏・クリーム(留置型) | 同成分だが留置型のため皮膚萎縮・HPA軸抑制リスクが高い |
| アンテベート(ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル) | II群:ベリーストロング | ローション・軟膏 | ランクを1段階下げた選択肢、中等度〜重度の炎症に処方 |
| リンデロンV(ベタメタゾン吉草酸エステル) | III群:ストロング | ローション・軟膏 | 広く使用される汎用ステロイド、軽度〜中等度の炎症に対応 |
| ニゾラールローション(ケトコナゾール) | ステロイド非含有 | ローション | 脂漏性皮膚炎のマラセチア菌を標的とする抗真菌薬 |
副作用リスクを最も低減したい場合はランクIII群以下のステロイドへの変更が有力ですが、炎症が重度であれば効き目の低下を招くおそれもあります。
ケトコナゾールはステロイドとの併用でより高い改善率が報告されているため、コムクロシャンプーと完全に置き換えるだけでなく併用という選択肢も処方医に相談する価値があるでしょう。
ベリーストロング以下のステロイド外用薬への切り替えの選択肢
コムクロシャンプーの副作用が気になる場合、ストロンゲスト(I群)からベリーストロング(II群)やストロング(III群)のステロイドに切り替えることで、皮膚萎縮やHPA軸抑制のリスクを段階的に低減できます。
九州大学皮膚科学教室の解説資料でも、ステロイド外用薬は5段階の強さに分けられると紹介されており、疾患の重症度に合わせてランクを選択する仕組みです。
コムクロシャンプーで初期治療を行い、症状が改善したらベリーストロング以下に切り替えるステップダウン療法は、臨床現場で広く行われている治療戦略の一つです。
ただし、ランクを下げることで炎症の再燃リスクが高まる場合もあるため、処方医の指導のもとで段階的に移行する必要があります。
自己判断でのランク変更は症状のコントロールを乱す原因となりかねません。
ステロイド外用薬は、その効果の強さによって5段階に分けられていて…炎症に対する作用の強い順に、ストロンゲスト(I群)、ベリーストロング(II群)、ストロング(III群)、マイルドまたはミディアム(IV群)、ウィーク(V群)に分類されています
脂漏性皮膚炎にはケトコナゾールなど抗真菌薬の併用も有効
脂漏性皮膚炎はマラセチア属真菌の過剰増殖と免疫応答の異常が複合的に関与する炎症疾患であり、ステロイドによる抗炎症治療だけでは根本原因にアプローチできない場合があります。
Cochrane系統的レビューでは、ステロイド群とケトコナゾール等のアゾール系抗真菌薬群の短期完全改善率は同等であったと報告されており、抗真菌薬は代替品として十分な有効性を持つ薬剤です。
コムクロシャンプーとケトコナゾールシャンプーの併用療法は、ケトコナゾール単独よりも有意に高い効果を示した臨床試験データも存在しており、ステロイドのランクを下げつつ抗真菌薬を追加する戦略が副作用軽減と治療効果の維持を両立する方法として注目されています。
処方医に副作用への懸念を伝え、ステロイドと抗真菌薬の最適な組み合わせを検討してもらうことが、長期的な疾患コントロールにおいて合理的な判断でしょう。
There were comparable rates of total clearance in the steroid and azole groups (RR 1.11, 95% CI 0.94 to 1.32, eight RCTs, 464 participants, moderate-quality evidence)
引用元:Topical anti-inflammatory agents for seborrhoeic dermatitis – Cochrane Systematic Review(PMC)
All three CP-containing regimens were significantly more efficacious than K2 in decreasing the overall disease severity (P < 0.05).
引用元:Ortonne JP, et al. Br J Dermatol. 2011;165(1):171-6. – PubMed
副作用が強い場合に医師へ相談すべきタイミングと伝えるべき症状
コムクロシャンプーの使用中に通常の範囲を超える副作用が生じた場合は、症状を放置せず速やかに処方医へ相談することが重要です。
添付文書にも、観察を十分に行い異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うことと記載されており、副作用への早期対応が安全な治療の前提となります。
以下に、医師へ相談すべき代表的な症状とその判断基準をまとめました。
- 毛包炎が繰り返し発生する、化膿して膿が出る:感染症の合併が疑われるため、抗菌薬の併用や使用中止を検討
- 塗布部位を超えた強い灼熱感・かぶれ・腫脹:接触皮膚炎やアレルギー反応の可能性があり、パッチテストの実施を含む精査が必要
- 眼の充血・視力低下・眼圧上昇を感じる:緑内障や白内障の早期症状である可能性があり、眼科受診が推奨される
- 皮膚が明らかに薄くなった、血管が透けて見える:皮膚萎縮・毛細血管拡張の進行であり、使用量・使用期間の見直しが急務
- 体重の急激な増加・満月様顔貌・高血圧:クッシング症候群の疑いがあり、内分泌科への紹介を含む全身評価が求められる
上記の症状はいずれも早期発見・早期対応が予後を左右するため、少しでも異変を感じたら自己判断で使い続けず、処方医の判断を仰いでください。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと
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