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フケの種類は2つ!乾性フケと脂性フケの見分け方・原因・対策を徹底解説

フケの種類は乾性と脂性の2つに大別されます。

頭皮の皮脂分泌が1日1〜2gを超えて過剰になると脂性フケが生じやすく、逆に洗浄力の強いシャンプーを毎日使い続けると乾性フケを招く原因になります。

乾性フケは白く細かい粉状、脂性フケは黄みがかった塊状で、この見分け方を把握するだけで適切なケアへの近道に。

マラセチア菌が関与する脂漏性皮膚炎へ悪化するケースも3〜4割存在するため、フケの種類を早い段階で正しく知ることが重要です。

目次
  1. フケとは頭皮のターンオーバーで剥がれ落ちた角質のこと【種類は2つ】
  2. 脂性フケと乾性フケの見分け方|頭皮の皮脂量とフケの状態で判断する
  3. フケが出る原因を種類別に解説|頭皮の乾燥・皮脂の過剰分泌・生活習慣の乱れ
  4. フケを一瞬でなくす方法はある?種類別の対策・ケア方法を紹介
  5. フケの種類別おすすめシャンプーの選び方|乾性フケ・脂性フケに合った成分とは
  6. フケ症と脂漏性皮膚炎の違い|フケに隠れた頭皮の病気と皮膚科での治療法
  7. フケの種類と対策に関するよくある質問

フケとは頭皮のターンオーバーで剥がれ落ちた角質のこと【種類は2つ】

フケとは、頭皮の新陳代謝によって古い角質が剥がれ落ちたものを指します。

健康な頭皮でも角質は日々生まれ変わっており、フケ自体は誰にでも生理的に発生する現象といえます。

通常は目に見えないほど小さいため気になりませんが、頭皮環境が乱れると肩に落ちるほど大きく目立つ状態へと変化するケースがあります。

この目立つフケが慢性的に続く状態を医学的にはフケ症と呼び、皮膚のターンオーバー亢進による鱗屑の増加として定義されています。

フケの種類や原因を正しく理解することが、頭皮トラブルの改善に向けた第一歩となるでしょう。

フケとは新陳代謝により頭皮が剥がれ落ちたものの事で、簡単に説明すると頭皮の垢です。誰にでも生理的に発生しますが、健康な皮膚の場合は見えないほど小さく、あまり気になりません。

引用元:日本大学生物資源科学部 SportZERO No.52

フケの正体は頭皮の新陳代謝で生じる角質片で誰にでも発生する

フケの正体は、頭皮の表皮細胞が基底層から角層へ押し上げられる過程で最終的に剥がれ落ちる角質片です。

皮膚は約28日周期でターンオーバーを繰り返しており、古くなった角質細胞が自然に脱落する仕組みになっています。

健康な頭皮であれば洗髪時に洗い流される程度の微細な角質片にすぎません。

しかし、ストレスや生活習慣の乱れ、皮脂分泌の過剰や不足といった要因が重なると、ターンオーバーのサイクルが短縮して角質の脱落が加速します。

頭皮の角質が大きな塊で剥がれ落ちるようになった場合は、何らかの頭皮トラブルが発生しているサインと捉えるべきでしょう。

フケ症とは、皮膚のturn-overの亢進により、被髪頭部における非炎症性の鱗屑が、生理的範囲を越えて増加した状態と考えられている。

引用元:J-STAGE シャンプーの有用性の検討

フケの種類は乾性フケと脂性フケの2種類に大きく分けられる

フケは含まれる皮脂の割合によって、乾性フケと脂性フケの2種類に分類されます。

乾性フケは頭皮の皮脂量が少なく乾燥した状態で発生し、白くパラパラと肩に落ちやすいのが特徴です。

一方、脂性フケは皮脂の過剰分泌が背景にあり、黄色っぽくベタベタした大きめの塊として髪の根元に付着する傾向があります。

研究では、頭皮の皮脂量を基準に乾性タイプと脂性タイプを明確に区分できることが報告されています。

自分のフケがどちらの種類に該当するかを把握することが、適切な頭皮ケアを選ぶ上で欠かせません。

Dandruff was categorized as dry (low-sebum) or oily (high-sebum) based on a sebum cutoff level. The biophysical characteristics of the two types of dandruff represent the influence of different characteristics. Thus, strategies to reduce dandruff levels should differ according to sebum levels.

引用元:PubMed Yoon JS et al.

フケ種類の画像つき比較|乾性フケはパラパラ・脂性フケはベタベタ

乾性フケと脂性フケは見た目に明確な違いがあり、画像で比較すると特徴を把握しやすくなります。

乾性フケは白い粉雪のような細かい形状で、肩口や衣類に散らばるように落ちるのが視覚的な特徴です。

脂性フケは黄色味を帯びた大きなフレーク状で、頭皮や髪の毛の根元にべったり張り付いている状態が確認できます。

乾性フケと脂性フケの主な外見上の違いを以下に整理しました。

  • 乾性フケ:白色で粉状、パラパラと散りやすく衣類の肩口に付着する
  • 脂性フケ:黄白色で塊状、ベタベタと湿っており髪の根元から取れにくい
  • 乾性フケは乾燥した季節に増加、脂性フケは皮脂が多い夏場にも発生しやすい
  • 乾性フケは頭皮のかゆみが軽度なことが多く、脂性フケは強いかゆみや炎症を伴う傾向がある

鏡で頭皮を確認し、フケの色・質感・付着の仕方を観察することが種類の判別に役立ちます。

乾性フケは白く細かいカサカサした粉状のフケが特徴

乾性フケは、頭皮の皮脂膜が薄くなり保湿力が低下した状態で発生する白い粉状のフケです。

パラパラと軽く、息を吹きかけるだけで飛び散るほど乾いているのが大きな特徴といえます。

研究データでは、乾性フケのある頭皮は脂性フケの頭皮よりも水分量が有意に低いことが示されています。

乾燥肌体質の方や冬場に症状が悪化しやすい方は、乾性フケに該当する可能性が高いでしょう。

ブラッシングや髪をかき上げる動作で肩に白い粉が落ちる場合は、頭皮の乾燥対策を優先的に検討すべきです。

乾燥フケ(さらさらフケ)/皮脂膜が薄くなり頭皮の保湿力がなくなった状態になっています。

引用元:日本大学生物資源科学部 SportZERO No.52

脂性フケは黄色く大きい塊で髪の根元に付着しやすい

脂性フケは、頭皮の皮脂が過剰に分泌されている状態で生じる黄色味を帯びた大きめのフケです。

皮脂と混ざり合ってベタベタした質感になるため、乾性フケのように肩に落ちるのではなく、髪の根元や頭皮に張り付いたまま残る傾向があります。

頭皮に常在するマラセチア菌が皮脂を栄養源として増殖し、その代謝産物が炎症を引き起こすことも脂性フケの発生に深く関与しています。

研究では、脂性フケの頭皮で炎症マーカーであるIL-8の発現が有意に増加していることが確認されました。

脂性フケを放置すると脂漏性皮膚炎へ移行するリスクがあるため、早期の頭皮ケアが重要といえます。

脂性フケ(大きな塊のフケ、頭皮がベトベト)/頭皮の皮脂が過剰分泌している状態にあります。元々頭皮には菌が存在しています。その菌は皮脂が大好物で正常な皮膚では問題はありませんが、皮脂が溜まっていると繁殖しやすくなります。

引用元:日本大学生物資源科学部 SportZERO No.52

脂性フケと乾性フケの見分け方|頭皮の皮脂量とフケの状態で判断する

脂性フケと乾性フケの見分け方は、頭皮の皮脂量とフケの外観を基準に判断できます。

フケの色や質感、付着する場所、かゆみの強さなど複数の要素を組み合わせて確認することで、より正確に種類を特定できるでしょう。

見分けが重要な理由は、乾性フケと脂性フケでは対策方法がまったく異なるためです。

乾性フケに対して皮脂を強力に除去するシャンプーを使えば症状は悪化し、脂性フケに対して保湿だけを行っても改善は見込めません。

自分の頭皮の状態を正しく把握した上で、種類に合った頭皮ケアを選択することが改善への近道となります。

乾性フケか脂性フケかを見分けるチェックポイントを解説

乾性フケか脂性フケかを見分けるには、フケの外観と頭皮の状態を複数の観点から確認する方法が有効です。

まず注目すべきはフケの色と質感で、白くサラサラしていれば乾性、黄色くベタついていれば脂性と判断できます。

頭皮を触った際に指先に皮脂がほとんど付かない場合は乾性タイプ、指先がべたつく場合は脂性タイプに該当する可能性が高いでしょう。

以下に、乾性フケと脂性フケを見分けるためのチェックポイントを簡潔にまとめました。

チェック項目乾性フケの場合脂性フケの場合
フケの色白色黄白色〜黄色
フケの質感サラサラ・パラパラベタベタ・湿っている
フケの大きさ細かい粉状大きめのフレーク状
付着する場所肩口・衣類に散る髪の根元・頭皮に張り付く
頭皮の状態乾燥してカサつく脂っぽくテカる
かゆみの程度軽度〜中程度中程度〜強い
悪化しやすい季節秋〜冬の乾燥期夏場や湿度の高い時期にも発生

乾性フケと脂性フケでは頭皮の水分量やIL-8の発現パターンなど生物学的特徴も異なるため、見た目だけで判断が難しい場合は皮膚科での検査を受けることが確実な方法です。

頭皮が乾燥して大きいフケが出る場合はターンオーバーの乱れが原因

頭皮が乾燥してフケが出る場合は、角質層のバリア機能低下によるターンオーバーの乱れが主な原因と考えられます。

角質層の水分量や脂質量が減少すると、頭皮の経皮水分蒸散量が増加し、乾燥がさらに進行する悪循環に陥る可能性があります。

乾燥によって角質が不規則に剥がれ落ちると、通常よりも目立つフケとなって肩や衣類に付着するようになります。

研究では、フケのある頭皮は健康な頭皮と比較して角質層のセラミド含有量が低下し、バリア機能が障害されていることが明らかになりました。

女性は加齢やホルモン変動の影響で皮脂分泌量が低下しやすく、頭皮の乾燥によるフケが目立つケースが増える傾向にあります。

皮脂膜と角質層のバランスを回復させる保湿ケアが、乾燥によるフケの改善に不可欠といえるでしょう。

Dandruff scalps are characterized by flaking skin, pruritus, and minimal visible scalp inflammation. At the biological level, dandruff scalp presents a disruption of the barrier function supported by lower levels of ceramides in the stratum corneum.

引用元:PubMed Bitton A et al.

頭皮の痒みを伴うフケは脂漏性皮膚炎やマラセチア菌増殖の可能性がある

頭皮の痒みを伴うフケが続く場合は、脂漏性皮膚炎やマラセチア菌の異常増殖が原因となっている可能性があります。

マラセチア菌は誰の頭皮にも存在する常在菌ですが、皮脂が過剰になると急速に増殖して炎症を引き起こすことが医学的に報告されています。

菌の増殖量と皮疹の重症度には相関関係があり、フケ症状の改善と菌数の減少が一致する傾向も確認されました。

かゆみが強い場合や頭皮に赤みが生じている場合は、単なるフケ症ではなく脂漏性皮膚炎へ移行しているケースも考えられます。

市販のシャンプーで改善が見られないときは、皮膚科を受診して適切な診断を受けることが望ましいでしょう。

好脂性真菌Malassezia furfurが、脂漏性皮膚炎の病変部から高頻度に検出されること、皮疹の重症度と菌量が相関すること、さらに、皮疹およびフケ症状の改善と菌量の減少が比較的一致することなどから、欧米では、M. furfurによる感染説が有力視されている。

引用元:J-STAGE シャンプーの有用性の検討

フケが出る原因を種類別に解説|頭皮の乾燥・皮脂の過剰分泌・生活習慣の乱れ

フケが出る原因は、頭皮の乾燥、皮脂の過剰分泌、生活習慣の乱れの3つに大別できます。

乾性フケと脂性フケでは発生メカニズムが根本的に異なるため、種類別に原因を理解する必要があります。

共通する背景要因として、ストレス、食生活の偏り、睡眠不足などがターンオーバーを乱し、フケの発生を促進することが厚生労働省の資料でも示されています。

原因を正確に特定できれば、的外れなケアで症状を悪化させるリスクを防げるでしょう。

ここからは乾性フケと脂性フケ、さらに女性特有の原因や洗っても改善しないケースについて順を追って解説します。

その発生要因としては、ストレス、食生活の乱れ、睡眠不足など、様々な要因によって肌の新陳代謝機能が低下し、毛穴の皮脂や古い角質が溜まる。

引用元:厚生労働省 試験問題の作成に関する手引き

乾性フケの原因は頭皮の乾燥・洗髪のしすぎ・紫外線ダメージなど

乾性フケの原因は、頭皮の皮脂膜が失われて保湿力が低下した状態に集約されます。

洗浄力が強いシャンプーの使用、1日に複数回の洗髪、冬場の乾燥した空気、紫外線による頭皮ダメージなどが主要な誘因です。

加齢に伴う皮脂分泌量の自然な減少も、乾性フケを引き起こす要因として見逃せません。

角質層のバリア脂質であるセラミドが減少すると経皮水分蒸散量が増大し、頭皮の乾燥が慢性化する悪循環が生まれます。

乾性フケの改善には、原因となる行為や環境要因を一つずつ取り除いていくアプローチが求められるでしょう。

洗浄力が強いシャンプーの使用や洗髪回数の多さが皮脂を奪う

洗浄力が強いシャンプーを日常的に使用すると、頭皮に必要な皮脂まで除去されてしまい乾性フケの原因となります。

皮脂膜は外部刺激から頭皮を保護し水分の蒸発を防ぐ役割を担っているため、過度な洗浄はバリア機能を損なう結果を招きます。

研究では、界面活性剤による頻繁な洗髪がバリア機能の弱い頭皮をさらに傷つける可能性が報告されました。

1日2回以上の洗髪やすすぎ時の高温シャワーも皮脂を余分に流出させる要因です。

洗髪の頻度を1日1回に抑え、ぬるま湯で丁寧にすすぐことが乾性フケの予防に直結します。

Furthermore, the weaker epidermal permeability barrier may be more susceptible to surfactant damage occurring through frequent shampooing.

引用元:PubMed PMC3494381 Stratum corneum dysfunction in dandruff

冬場の乾燥や紫外線・加齢による頭皮のバリア機能低下も原因になる

冬場の乾燥した空気や紫外線の過剰暴露は、頭皮のバリア機能を低下させて乾性フケを悪化させる外的要因です。

フケの重症度は季節によって変動し、冬に悪化しやすい傾向が医学的にも認められています。

紫外線は頭皮表面の角質層にダメージを与え、落屑を促進することが報告されました。

加齢による皮脂腺機能の衰えも見逃せない要因で、年齢を重ねるほど頭皮の保湿力は低下していきます。

季節に応じた頭皮の保湿対策や紫外線防止として帽子を活用することが、乾性フケの発生を抑える有効な手段です。

The severity of dandruff may fluctuate with season as it often worsens in winter. Excessive exposure to sunlight is known to cause desquamation of the scalp.

引用元:PubMed PMC2887514

脂性フケの原因は皮脂の過剰分泌とマラセチア菌(常在菌)の異常増殖

脂性フケの原因は、頭皮での皮脂の過剰分泌と、その皮脂を栄養源として増殖するマラセチア菌の2つが中心です。

マラセチア菌は皮膚の常在菌であり健康な状態では問題を起こしませんが、皮脂が蓄積すると急速に繁殖して頭皮環境を悪化させます。

菌が産生するリパーゼという酵素が皮脂中のトリグリセライドを分解し、刺激性の遊離脂肪酸を生成する過程が脂性フケの発生メカニズムとして有力視されています。

洗髪の頻度が少ない場合やシャンプーのすすぎが不十分な場合にも皮脂の蓄積は進みます。

脂性フケを改善するには皮脂のコントロールとマラセチア菌の抑制を同時に行う対策が求められるでしょう。

マラセチア菌が皮脂を分解し遊離脂肪酸がターンオーバーを乱す

マラセチア菌が頭皮の皮脂を分解する際に産生される遊離脂肪酸が、表皮のターンオーバーを異常に早めてフケの大量発生を引き起こします。

皮脂の主成分であるトリグリセライドがリパーゼによって分解されると、オレイン酸やアラキドン酸といった不飽和脂肪酸が放出されます。

これらの脂肪酸が角化細胞の分化を異常にし、角質層の構造が乱れる結果、大きな塊のフケとして剥がれ落ちるようになります。

フケの発生と菌量には明確な相関があり、抗真菌治療による菌数の減少がフケ症状の改善と一致することも確認されました。

マラセチア菌を適切にコントロールすることが脂性フケ対策の根幹を成しています。

フケの発生要因として、M. furfur、光および空気酸化などにより、皮脂中のトリグリセライド等が分解され、生成する遊離低級脂肪酸や過酸化脂質等の刺激物質が、表皮のturn-overを早め、過剰な鱗屑を生じるという考えが有力である。

引用元:J-STAGE シャンプーの有用性の検討

食生活の乱れやストレス・ホルモンバランスの変化が皮脂分泌を増加させる

食生活の乱れやストレスの蓄積は、ホルモンバランスを変動させて頭皮の皮脂分泌を増加させる要因です。

脂質や糖質の多い食事が続くと体内の皮脂合成が促進され、頭皮に過剰な皮脂が蓄積しやすくなります。

ストレスによってステロイドホルモンの分泌が高まると、皮膚の代謝バランスが悪化してフケの発生リスクが上がることも報告されています。

男性ホルモンであるテストステロンは皮脂腺の活動を直接的に制御しており、ホルモン変動が脂性フケに影響を与える可能性があります。

規則正しい食事と十分な睡眠、ストレスの適切な管理が脂性フケの予防に欠かせない生活習慣の基盤となるでしょう。

ストレスはステロイドホルモンの分泌を高め、肌的代謝バランスを悪化させます。睡眠不足も体にとっては大きなストレスになります。

引用元:順天堂大学大学院 環境医学研究所

女性のフケ原因はホルモンバランスの変化や乾燥肌の影響が大きい

女性のフケは、ホルモンバランスの変動と乾燥肌体質が複合的に影響して発生するケースが多く報告されています。

月経周期、妊娠・出産、更年期といったライフステージごとに女性ホルモンの分泌量が変化し、頭皮の皮脂バランスに影響を及ぼします。

更年期以降はエストロゲンの減少に伴って皮脂分泌量が低下し、頭皮の乾燥が進行して乾性フケが目立ちやすくなる傾向があります。

角層の水分量が低下して皮膚が乾燥すると、かゆみの知覚神経が過敏になり、刺激に対して反応しやすい状態に変わります。

女性がフケに悩む場合は乾性タイプの可能性を優先的に疑い、保湿を重視したケアから始めることが合理的な選択です。

角層の水分量が低下して皮膚が乾燥し、痒みの知覚神経が皮膚の表面に上がってきて、外的刺激に対して過敏となります。季節、年齢、乾燥した環境などが主な原因となっています。

引用元:近畿大学医学部附属病院 平方病院 皮脂欠乏性皮膚炎

One could suggest a role for androgens in dandruff and thus explain the higher incidence of dandruff in males than in females.

引用元:PubMed PMC3129121

洗ってもフケが出る場合はシャンプーの種類や洗髪方法の見直しが必要

洗ってもフケが出る悩みを抱える方は、シャンプーの種類や洗髪方法そのものに原因が潜んでいる可能性があります。

洗浄力が頭皮の状態に合っていないシャンプーを使い続けると、乾性フケ・脂性フケのいずれも改善が見込めません。

頭皮の落屑は適切な洗髪頻度の維持によって有意に減少することが臨床研究で確認されており、週5〜6回の洗髪で頭皮状態への満足度が最も高くなるとの報告もあります。

すすぎ不足によるシャンプー成分の残留も頭皮への刺激となりフケを悪化させる要因です。

洗い方を見直しても改善しない場合は、脂漏性皮膚炎や真菌感染などの病気が隠れている可能性を考慮して皮膚科の受診を検討すべきでしょう。

Scalp flaking severity decreased significantly with increase in wash frequency. In the epidemiological study, it was observed that overall satisfaction with hair and scalp condition was achieved when washing 5-6 times per week.

引用元:PubMed PMC8138261

フケを一瞬でなくす方法はある?種類別の対策・ケア方法を紹介

フケを一瞬でなくす方法として即効性のある特効薬は存在しませんが、種類に合った対策を正しく実践すれば段階的に改善が見込めます。

乾性フケには頭皮の保湿と低刺激シャンプーへの切り替えが有効であり、脂性フケには抗真菌成分を含む薬用シャンプーによるマラセチア菌の抑制が求められます。

シャンプーの選び方だけでなく、洗髪方法やドライヤーの使い方、日々の生活習慣までトータルに見直すことがフケ対策の基本です。

即効性を求めるあまり強力な洗浄剤に頼ると頭皮環境がさらに悪化するリスクがあるため注意が必要となります。

フケの種類に応じたケア方法を継続的に実践することが、頭皮トラブルの根本的な解決につながるでしょう。

乾性フケの対策は頭皮の保湿と洗浄力がマイルドなシャンプーへの切り替え

乾性フケの対策で最も重要なのは、頭皮の保湿力を回復させることと洗浄力がマイルドなシャンプーへ切り替えることです。

角質層のバリア脂質が減少した頭皮に対しては、抗真菌処理だけでなく脂質バリアを直接補修するアプローチが効果的であることが研究で示されています。

洗浄力の穏やかなアミノ酸系シャンプーを選び、洗髪は1日1回、ぬるま湯で行うのが基本方針となります。

乾性フケ対策のポイントを以下に整理しました。

  • アミノ酸系やベタイン系など低刺激の洗浄成分を含むシャンプーに切り替える
  • 頭皮用の保湿ローションやオイルで洗髪後にうるおいを補給する
  • 洗髪回数は1日1回を目安とし、ぬるま湯(38度前後)ですすぐ
  • 室内の湿度管理や帽子による紫外線対策で頭皮の乾燥を防ぐ
  • ドライヤーは近距離で長時間当てず、低温モードで素早く乾かす

頭皮の保湿とバリア機能の回復を中心に据えたケアが、乾性フケを根本から改善する鍵となります。

脂性フケの対策は抗真菌成分配合の薬用シャンプーで頭皮環境を改善する

脂性フケの対策には、マラセチア菌の増殖を抑える抗真菌成分が配合された薬用シャンプーの使用が有効です。

0.75%硝酸ミコナゾール配合シャンプーでは、マラセチア菌の菌数減少とフケ症状の改善が臨床試験で確認されています。

ジンクピリチオンやケトコナゾールといった有効成分も脂性フケの抑制に高い効果を発揮することが報告されました。

脂性フケ対策に用いられる主な有効成分の特徴を以下にまとめました。

有効成分作用メカニズム特徴
ミコナゾール硝酸塩マラセチア菌の細胞膜合成を阻害医薬部外品シャンプーとして購入可能、ケトコナゾールと同等の有効性が報告
ジンクピリチオン菌内の亜鉛濃度上昇・リパーゼ発現抑制・ミトコンドリア障害の3つで作用市販シャンプーに広く配合されており入手しやすい
ケトコナゾール真菌の細胞膜を構成するエルゴステロールの合成を阻害4週間使用でフケ重症度スコアが73%改善との報告あり、医療用が中心
ピロクトンオラミン抗菌・抗酸化作用でマラセチア菌の増殖を抑制医薬部外品として流通しており穏やかな効果が期待できる

ミコナゾール配合シャンプーは日本で医薬部外品として購入でき、脂性フケの改善には週2〜3回の使用から始めて頭皮の反応を確認しながら継続するのが実践的な使い方です。

0.75%硝酸ミコナゾール配合シャンプーはフケ症に対して有効性が確認された(M. furfurの菌数減少と症状改善に相関)。

引用元:J-STAGE シャンプーの有用性の検討

本邦ではミコナゾール配合シャンプーを医薬部外品として購入できるが、フケ症に対して有用である。

引用元:J-STAGE 皮膚真菌症診療ガイドライン2025 日本皮膚科学会

フケ対策に効果的な正しい洗髪方法とドライヤーの使い方を解説

フケ対策においてシャンプーの種類だけでなく洗髪の手順やドライヤーの使い方も頭皮環境に大きく影響します。

正しい洗髪方法を習慣化するだけで、フケの発生量を減少させられる可能性があることが臨床研究で示されています。

毎日の洗髪が一連の適切な手順で行われているかどうかを確認し、頭皮に余計な刺激を与えない方法を身につけることが重要です。

洗髪後に自然乾燥で放置すると頭皮に雑菌が繁殖しやすくなるため、ドライヤーで適切に乾かすことも欠かせません。

シャンプーの前段階からドライヤーまで、一連の流れを丁寧に行うことがフケ予防の効果を高めるでしょう。

シャンプー前の予洗いで汚れの7〜8割を落としてから優しく洗う

シャンプー前にぬるま湯で2〜3分かけて予洗いを行うと、頭皮や髪に付着した汚れやほこりの7〜8割を落とすことができます。

予洗いで大まかな汚れを除去しておけば、シャンプーの使用量を減らせるため頭皮への刺激も抑えられます。

シャンプーは手のひらでしっかり泡立ててから頭皮にのせ、指の腹で優しくマッサージするように洗うのが正しい方法です。

爪を立てて頭皮をひっかく洗い方は角質層を傷つけてフケの悪化を招くため避けるべきでしょう。

丁寧な予洗いと優しい洗い方を組み合わせることで、頭皮環境を良好に保ちながら清潔さを維持できます。

すすぎ残しはフケの原因になるため頭皮までしっかり洗い流す

シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しは頭皮に残留して刺激となり、フケやかゆみを引き起こす原因になります。

特に生え際、耳の後ろ、後頭部はすすぎが不十分になりやすく、成分の残留が起こりやすい部位です。

38度前後のぬるま湯を使い、シャンプー時間の2〜3倍の時間をかけてすすぐことが推奨されています。

指の腹で頭皮を軽くなでながら泡が完全になくなるまで流しきることが重要です。

すすぎの徹底だけで頭皮環境が改善しフケが減少したという方も少なくないため、見直す価値のある工程といえるでしょう。

食事・睡眠・ストレス管理など生活習慣の見直しでフケを予防する

フケの予防には頭皮の外側からのケアに加えて、食事・睡眠・ストレス管理といった生活習慣の内側からの見直しが不可欠です。

ビタミンB2やビタミンB6は皮脂の代謝を正常に保つ働きがあり、不足すると皮脂バランスが崩れてフケが発生しやすくなることが臨床的にも確認されています。

ビタミンB6軟膏を使用した臨床試験では、フケの著明な減少と乾性脂漏における皮脂分泌の改善が報告されました。

ビタミンB2はレバーや卵、乳製品に多く含まれ、ビタミンB6はまぐろ、かつお、バナナなどから摂取できます。

睡眠中に分泌される成長ホルモンは頭皮の新陳代謝を促進するため、6〜8時間の質の良い睡眠を確保する意識も必要です。

フケの改善には頭皮ケアと生活習慣の改善を両輪で進めることが、再発を防ぐための確かな方法となるでしょう。

ビタミンB6軟膏使用後、著明にふけの減少が見られた。乾性脂漏においてもB6−C 2週間後で、皮脂分泌減少し、軽快した。

引用元:東京女子医科大学 ビタミンB6軟膏による2〜3の皮膚疾患の治験

ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される疾患(脂漏性湿疹等)では効果がないのに月余にわたって使用することがないように…

引用元:厚生労働省 医薬品のリスクの程度の評価と情報提供

フケの種類別おすすめシャンプーの選び方|乾性フケ・脂性フケに合った成分とは

フケの種類別にシャンプーを選ぶ際は、配合されている洗浄成分や有効成分が自分の頭皮タイプに合っているかどうかを基準にすべきです。

乾性フケの方が洗浄力の強いシャンプーを使えば皮脂が奪われて症状は悪化し、脂性フケの方がマイルドすぎるシャンプーだけに頼るとマラセチア菌の増殖を抑制できません。

フケの種類に適したシャンプーの選び方を以下に整理しました。

  • 乾性フケ:アミノ酸系やベタイン系の低刺激シャンプーで頭皮の皮脂を守りながら洗浄する
  • 脂性フケ:ミコナゾール・ジンクピリチオン・ピロクトンオラミンなど抗真菌成分を含む薬用シャンプーを選ぶ
  • 共通:シリコンや防腐剤など頭皮への刺激が懸念される成分が少ない製品を優先する
  • 判断に迷う場合:皮膚科で頭皮の状態を診断してもらいシャンプーの処方を相談する

シャンプーの切り替え後は最低2〜4週間は同じ製品を使い続け、頭皮への効果を見極めてから継続・変更を判断するのが賢明です。

乾性フケにはアミノ酸系シャンプーで頭皮に必要な皮脂を残して保湿する

乾性フケに適したシャンプーは、洗浄力が穏やかなアミノ酸系シャンプーです。

アミノ酸系の洗浄成分はラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグルタミン酸TEAなどの名称で表示されており、頭皮に必要な皮脂を残しながら汚れだけを落とす特性があります。

研究では、フケの頭皮は角質層のセラミドが低下してバリア機能が障害されているため、洗浄だけでなく脂質バリアの補修が重要であることが示されました。

保湿成分としてセラミド、ヒアルロン酸、グリセリンなどが配合されたシャンプーを選ぶと洗浄と保湿を同時に実現できます。

乾性フケ用シャンプーへの切り替え後もフケが改善しない場合は、頭皮用の保湿ローションを併用することで効果が高まる可能性があるでしょう。

We propose that this weakened SC structure initiates or exacerbates the atypical desquamation. Directly repairing the SC lipid barrier while treating the fungus is a more comprehensive therapeutic strategy.

引用元:PubMed PMC3494381

脂性フケにはミコナゾール・ピロクトンオラミン配合の薬用シャンプーが効果的

脂性フケの改善には、マラセチア菌を直接抑制するミコナゾールやピロクトンオラミンが配合された薬用シャンプーの使用が効果的です。

ミコナゾール硝酸塩は真菌の細胞膜合成を阻害する作用があり、日本皮膚科学会の診療ガイドラインでもフケ症への有用性が認められています。

ジンクピリチオンは菌内の亜鉛濃度を上昇させてミトコンドリア機能を阻害し、リパーゼの発現を抑制する3つのメカニズムでマラセチア菌に作用することが解明されました。

薬用シャンプーは頭皮に泡をのせた状態で2〜3分放置してから洗い流すと、有効成分が浸透して抗真菌効果がより発揮されやすくなります。

毎日の使用ではなく週2〜3回を目安とし、通常のシャンプーと交互に使うのが頭皮への負担を軽減しながら脂性フケを抑える実践的な使い方といえるでしょう。

ZPT treatment dramatically increased cellular zinc levels. ZPT treatment significantly reduced the expression of lipases, whose activities contribute to the survival and virulence of M. restricta on human skin.

引用元:PubMed PMC6092343

フケが治らない場合はシャンプーの見直しだけでなく皮膚科への受診を検討する

シャンプーを変えても洗髪方法を改善してもフケが治らない場合は、脂漏性皮膚炎や乾癬など頭皮の病気が隠れている可能性を考慮する必要があります。

フケ症から脂漏性皮膚炎への移行は珍しくなく、かゆみの増強や頭皮の赤みが続く場合は医療機関での診察が推奨されます。

皮膚科ではマイクロスコープによる頭皮の拡大観察や真菌検査を通じて原因を特定し、症状に合った外用薬の処方を受けられます。

ステロイド外用薬や抗真菌薬の外用剤が処方される場合もあり、セルフケアだけでは得られない治療効果が期待できます。

市販品で2〜4週間試しても改善が見られない場合を一つの目安として、皮膚科の受診を検討することが頭皮の健康を守る判断となるでしょう。

フケ症と脂漏性皮膚炎の違い|フケに隠れた頭皮の病気と皮膚科での治療法

フケ症と脂漏性皮膚炎は密接に関連していますが、炎症の有無と症状の範囲に明確な違いがあります。

フケ症は頭皮に限局した非炎症性の鱗屑増加を指すのに対し、脂漏性皮膚炎は頭皮だけでなく顔や体幹にも紅斑と炎症を伴う皮膚疾患です。

両者は連続したスペクトルの関係にあり、フケ症が悪化すると脂漏性皮膚炎に移行するケースもあると報告されています。

脂漏性皮膚炎以外にも、尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、頭部白癬など、フケに似た症状を呈する頭皮の病気は複数存在します。

フケが長引く場合や通常のケアで改善しない場合は、病気の可能性を念頭に置いて皮膚科を受診することが重要です。

フケ症は非炎症性の鱗屑増加で脂漏性皮膚炎は炎症を伴う皮膚疾患

フケ症と脂漏性皮膚炎の最大の違いは、炎症を伴うかどうかにあります。

フケ症は頭皮のターンオーバー亢進による非炎症性の鱗屑増加であり、脂漏性皮膚炎の軽症型として位置づけられています。

脂漏性皮膚炎では鱗屑に加えて紅斑やかゆみが明確に認められ、頭皮以外の脂漏部位にも症状が広がる点が特徴です。

組織学的にも、フケ症では軽度の好中球浸潤にとどまるのに対し、脂漏性皮膚炎ではリンパ球や組織球を主体とした炎症性浸潤が確認されています。

両者を正しく区別することが、適切な治療アプローチの選択に直結するでしょう。

フケ症とは、皮膚のturn-overの亢進により、被髪頭部における非炎症性の鱗屑が、生理的範囲を越えて増加した状態と考えられている。脂漏性皮膚炎の軽症型とも考えられており、鱗屑、紅斑が増強し、典型的な脂漏性皮膚炎に移行することもある。

引用元:J-STAGE シャンプーの有用性の検討

脂漏性皮膚炎とはマラセチア菌の増殖で頭皮に紅斑と鱗屑が生じる病気

脂漏性皮膚炎とは、皮脂腺の密度が高い頭皮や顔面の脂漏部位にマラセチア菌が異常増殖し、紅斑と鱗屑を引き起こす慢性の炎症性皮膚疾患です。

頭皮に3〜5ミリ大の小板状の鱗屑が蓄積し、皮膚の赤みとかゆみが持続的に生じます。

マラセチア菌が皮脂を分解して産生する遊離脂肪酸が炎症の引き金となることが病態の中心です。

症状は慢性的な経過をたどり、再発を繰り返す傾向がある点も特徴といえます。

抗真菌薬やステロイド外用薬による治療が必要となるケースが多く、セルフケアだけでの完治が困難な場合は皮膚科での専門治療が求められるでしょう。

頭部の脂漏性皮膚炎は、頭皮の皮脂が出やすい場所で毛が生えている部位に、鱗屑様のフケ(頭皮の角質が蓄積し3〜5ミリ大の小板状になったもの)が生じ、皮膚に赤みやかゆみを生じる皮膚の病気です。従来の研究から、常在菌であるマラセチアと呼ばれる真菌が異常に増えることが原因であるとされています。

引用元:国立病院機構 医王病院 研究説明文書

フケ症が悪化すると脂漏性皮膚炎に移行するリスクがある

フケ症は軽度の段階であれば生活習慣の改善やシャンプーの見直しで対処できますが、放置や不適切なケアにより脂漏性皮膚炎に移行するリスクがあります。

医学的にはフケ症と脂漏性皮膚炎は同一スペクトル上の疾患であり、鱗屑や紅斑が増強すると典型的な脂漏性皮膚炎の病態へと進行します。

脂漏性皮膚炎に移行すると、頭皮だけでなく眉毛周辺、鼻唇溝、耳の後ろなど顔面の脂漏部位にも症状が拡大する可能性があります。

一度移行すると慢性化しやすく、長期的な治療が必要になるケースも珍しくありません。

フケ症の段階で早期に対処することが、脂漏性皮膚炎への進行を防ぐ最善の方法となるでしょう。

脂漏性皮膚炎以外でフケがみられる病気|乾癬・アトピー・頭部白癬

フケに似た症状を呈する頭皮の病気は脂漏性皮膚炎だけではなく、尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、頭部白癬など複数存在します。

初期段階では脂漏性皮膚炎との区別が困難な病気もあるため、フケが長期間にわたって改善しない場合は皮膚科での鑑別診断が重要です。

それぞれの疾患は原因や治療法が異なり、誤った対処をすると症状を悪化させるリスクがあります。

頭皮のフケだと思って市販シャンプーで対処し続けた結果、実際には別の皮膚疾患だったというケースも報告されています。

フケが出る病気の種類を知っておくことで、異変に早く気づき適切な受診判断ができるようになるでしょう。

尋常性乾癬は銀白色の厚い鱗屑と紅斑が頭皮や肘・膝に好発する

尋常性乾癬は、免疫反応の異常により表皮細胞が過剰に増殖し、銀白色の厚い鱗屑と紅斑が頭皮や肘、膝などの擦れやすい部位に生じる慢性炎症性皮膚疾患です。

通常28日のターンオーバーサイクルが4〜5日にまで短縮されるため、大量の角質がフケのように剥がれ落ちます。

フケとの鑑別ポイントは、鱗屑が銀白色で厚く層状に重なっている点と、赤く盛り上がった紅斑を伴う点にあります。

乾癬は感染しない疾患ですが、精神的ストレスや感染症が発症の引き金になることがわかっています。

頭皮に銀白色の厚い鱗屑が認められる場合は、フケ症と自己判断せず皮膚科で検査を受けることが適切な対応です。

乾癬の皮膚症状は、皮膚が赤く盛り上がり銀白色の鱗屑が多量に付着しています。正常な表皮細胞は28日サイクルですが、乾癬の場合は4〜5日と極めて短く新陳代謝が病的に亢進した状態になっています。

引用元:東邦大学医療センター大橋病院 皮膚科

アトピー性皮膚炎は皮膚バリア機能の低下で頭皮に落屑が生じる

アトピー性皮膚炎は、アレルギー反応を起こしやすい体質と皮膚バリア機能の低下が重なって生じる慢性炎症性皮膚疾患で、頭皮にフケのような落屑を伴うことがあります。

角質層の主要成分であるセラミドの含有量が減少し、外部からの刺激やアレルゲンに対して皮膚が過敏に反応する状態が基盤にあります。

思春期や成人期では顔や首、上半身を中心に症状が強く出る傾向があり、頭皮の乾燥やかゆみもしばしば認められます。

精神的ストレスがアトピー性皮膚炎の悪化因子として重要視されている点も見逃せません。

頭皮の落屑が乾性フケか、アトピー性皮膚炎に由来するものかは自己判断が難しいため、皮膚科での診察を通じて鑑別することが望ましいでしょう。

原因は、アレルギー反応を起こしやすい体質と、皮膚のバリア機能の低下が主な原因です。皮膚のバリア機能が低下すると、健康な皮膚では反応しないような外部からの刺激やアレルゲンに対し、皮膚の内側で過剰な反応が起こり、湿疹やかゆみなどの症状があらわれます。

引用元:北里研究所病院 皮膚科

頭部白癬(しらくも)は白癬菌の感染でフケ状の鱗屑と脱毛が起こる

頭部白癬は白癬菌(皮膚糸状菌)が頭皮と毛髪に感染することで、フケ状の鱗屑を伴う脱毛斑が生じる真菌感染症です。

特に小児に多くみられ、感染した動物や人との直接接触によって広がります。

落屑を伴う脱毛斑や毛包に一致した黒点(ブラックドット)が認められることが特徴です。

柔道やレスリングなどの格闘技を通じた感染例の増加も報告されており、脂漏性皮膚炎との鑑別が必要なケースがあります。

頭皮に脱毛を伴うフケが出現した場合は、自己判断でシャンプーを変えるのではなく、皮膚科で顕微鏡検査や培養検査を受けて原因菌の特定を行うことが正確な診断への第一歩となるでしょう。

頭部浅在性白癬は落屑をともなう脱毛斑、あるいは脱毛後の毛包に黒点を認める。本邦ではT. rubrum、T. tonsurans、M. canisが主要な原因菌である。

引用元:J-STAGE 皮膚真菌症診療ガイドライン2025 日本皮膚科学会

フケが治らない場合は皮膚科を受診して医師の診断と治療を受けるべき

市販のシャンプーや生活習慣の改善を2〜4週間続けてもフケが治らない場合は、皮膚科を受診して専門的な診断と治療を受けることを強く推奨します。

フケの裏に脂漏性皮膚炎、尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、頭部白癬といった病気が隠れている可能性があるためです。

皮膚科では、マイクロスコープによる頭皮観察、真菌検査(KOH直接鏡検法)、必要に応じた皮膚生検などで原因を特定できます。

治療にはステロイド外用薬、抗真菌外用薬、場合によっては抗真菌薬の内服が処方されるケースもあり、セルフケアでは得られない治療効果が期待できます。

フケをただの頭皮トラブルと軽視せず、改善しない場合は医師の判断を仰ぐことが長期的な頭皮の健康を守る選択肢です。

フケの種類と対策に関するよくある質問

フケの種類や対策に関して多くの方が抱きやすい疑問を取り上げ、それぞれに回答します。

子供のフケ、男性と女性の違い、髪の毛にフケがついているときの対処法など、日常で遭遇しやすい場面を中心にまとめました。

フケの悩みは年齢や性別を問わず発生するものですが、それぞれの状況に応じたケアのポイントは異なります。

ここで紹介する内容を参考に、自分に合ったフケ対策のヒントを見つけてください。

医学的に正確な判断が必要な場合は皮膚科への受診を優先することが最も確実な方法となるでしょう。

子供のフケの種類と原因は?大人との違いや対処法を解説

子供のフケは大人とは発生メカニズムが異なり、乳児期と思春期で原因に大きな違いがあります。

乳児期の脂漏性皮膚炎は生後2〜4週頃から前頭〜頭頂部に黄色く厚い油性の鱗屑が現れますが、母体由来のホルモンによる一時的な皮脂腺刺激が原因であり、生後2〜3ヶ月を過ぎると自然に軽快するケースが大半です。

思春期の脂漏性皮膚炎は成人型に近い病態を示し、皮脂腺の成熟に伴ってマラセチア菌の影響を受けやすくなります。

子供のフケで注意すべきポイントとして、乳児期は黄色い厚い鱗屑が頭皮に付着しますがオリーブオイルなどで軟化させて優しく除去すれば多くの場合は改善します。思春期は大人と同様に乾性・脂性の区別が必要となりシャンプーの選び方や洗髪方法の指導が重要になります。頭部白癬については格闘技やペットとの接触で白癬菌に感染するケースがあり脱毛を伴うフケは皮膚科の受診が必要です。いずれの年齢でも症状が長引く場合や悪化する場合は小児皮膚科での診察を受けることが大切です。

子供の頭皮は大人より薄くデリケートなため、強い洗浄成分を含むシャンプーの使用は避け、低刺激の製品で優しく洗うことが大切です。

乳児脂漏性皮膚炎は、生後2〜4週頃から症状がみられる。生後2〜3ヵ月頃までは生理的に皮脂が過剰になりやすいが、この時期を過ぎて皮脂が減少すると自然軽快する。

引用元:J-STAGE 湿疹・皮膚炎

男性(メンズ)と女性でフケの種類や原因に違いはあるのか

男性と女性ではフケの発生頻度と種類の傾向に違いが見られます。

男性はテストステロンの影響で皮脂腺の活動が活発なため、女性よりもフケの発生率が高く脂性フケになりやすい傾向があることが研究で報告されています。

女性は更年期以降のエストロゲン減少に伴い頭皮の皮脂分泌量が低下するため、乾性フケに悩まされるケースが相対的に多くなります。

ただし、フケは性別に関係なく誰にでも発生するものであり、男性にも乾性フケが、女性にも脂性フケが生じることは珍しくありません。

性別ごとの傾向を参考にしつつも、実際の頭皮の状態を確認してフケの種類を判断し、それに合ったシャンプーやケアを選択することが性別を問わず重要です。

One could suggest a role for androgens in dandruff and thus explain the higher incidence of dandruff in males than in females.

引用元:PubMed PMC3129121

髪の毛にフケがついている場合の応急処置と再発を防ぐケア方法

外出先で髪の毛にフケがついていることに気づいた場合は、目の細かいブラシで髪の根元から毛先に向かって丁寧にブラッシングすることで一時的に除去できます。

応急処置としてブラッシングは有効ですが、爪で頭皮を掻いてフケを取ろうとする行為は頭皮を傷つけて症状を悪化させるため避けるべきです。

再発を防ぐためには、日常的な洗髪頻度の維持が最も基本的なケアとして重要であり、毎日の適切な洗髪で頭皮のフケの蓄積を防ぐことが臨床的にも有効とされています。

黒や紺の衣類はフケが目立ちやすいため、気になる方は明るい色の服を選ぶことで視覚的な負担を軽減できます。

フケの根本的な再発防止には、ここまで解説してきた種類の見分け方に基づいて自分の頭皮に合ったシャンプーと洗髪方法を継続することが最善のアプローチとなるでしょう。

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