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そもそも、インナードライ肌とは?
そもそも、”インナードライ肌“とは、肌の表面はベタベタと脂っぽいのに、角質層のうるおいは不足している状態のことです。
健康な肌は、角質細胞のすき間が細胞間脂質で満たされ、天然保湿因子(NMF)が角質細胞の水分をしっかりキープしています。
そして、その角質層のうるおいは、皮脂と汗が混ざり合った皮脂膜で守られています。
対してインナードライ肌は、何らかの原因によって皮脂膜や角質層の水分が奪われ、うるおい不足を補おうと肌が過剰に皮脂を分泌している状態です。
乾燥肌・オイリー肌・インナードライ肌の違い
見分けにくいのが、オイリー肌(脂性肌)とインナードライ肌(乾燥性脂性肌)、
そして、乾燥肌とインナードライ肌です。
それぞれの違いについて、詳しくみていきましょう。
1.オイリー肌(脂性肌)とインナードライ肌の違い
インナードライ肌は角質層のうるおいが不足するために皮脂分泌が増えますが、一方のオイリー肌は、角質層はしっかりうるおっているのに、皮脂分泌が多い状態です。
具体的には、スキンチェッカーで肌の水分・油分量を測ると以下のような違いがあります。
肌の状態 | 水分量 | 油分量 |
健康な肌 | 35~50% | 20~30% |
オイリー肌(脂性肌) | 30~40% | 35~50% |
インナードライ肌 | 10~30% | 30~45% |
2.乾燥肌とインナードライ肌の違い
乾燥肌とインナードライ肌は、角質層の水分量が不足しているという点では同じですが…
違うのは、油分量。
具体的には、スキンチェッカーで肌の水分・油分量を測ると以下のような違いがあります。
肌の状態 | 水分量 | 油分量 |
健康な肌 | 35~50% | 20~30% |
乾燥肌 | 10~30% | 15~30% |
インナードライ肌 | 10~30% | 30~45% |
自分の肌はインナードライ?当てはまるなら可能性大!
下記は、インナードライ肌の症状をチェックリストにしたものです。
- 洗顔後の肌はつっぱって乾燥するけど、時間が経つと皮脂でベタついている
- 頬はカサカサなのに、おでこと鼻は皮脂でベタベタ
- 眉間や頬に皮むけ・粉ふきがあるのに、Tゾーンは脂っぽい
- 化粧ノリが悪く、すぐに化粧崩れする
いかがでしたか?
ひとつでも当てはまる方は、インナードライ肌の可能性が高いです。
では、なぜこのように肌の内部(角質層)だけが乾燥してしまうのか、インナードライ肌の原因をみていきましょう。
インナードライ肌になる原因は3つ!
インナードライ肌になってしまう主な原因は、以下の3つです。
- 肌のうるおいを取り過ぎるスキンケア
- 紫外線による肌ダメージ
- 食生活や睡眠など生活習慣の乱れ
3つの原因の中でも、【1.肌のうるおいを取り過ぎるスキンケア】が、インナードライ肌になる最も大きな原因です。
では、3つの原因をそれぞれ詳しくみていきましょう。
1.肌のうるおいを取り過ぎるスキンケア
インナードライ肌になる原因1つ目は、「肌のうるおいを取り過ぎるスキンケア」です。
インナードライ肌の最大の原因は、誤まったスキンケアにあると言われています。
具体的には、脱脂力が強いクレンジングと洗顔です。
特に、肌のうるおいを根こそぎ奪ってしまうのが、炭化水素油をベースにしたクレンジングです。
- ミネラルオイル
- スクワラン
- ワセリンなど…
炭化水素油ベースのクレンジングは、メイクを落とす力がとても強く、使い勝手は良いです。
しかし…使い続ければ必ずと言って良いほど、インナードライ肌になります。
さらに、クレンジングの後にW洗顔をしている方は要注意。
ただでさえ、肌のうるおいを取り過ぎてしまうクレンジングの後に、洗顔料を使うと、よりインナードライ肌を悪化させてしまいます。
2.紫外線による肌ダメージ
インナードライ肌になる原因2つ目は、「紫外線による肌ダメージ」です。
紫外線は肌内部にもダメージを与え、バリア機能を低下させます。
バリア機能をつかさどるのは、肌のうるおいを守る角質層。
バリア機能が低下すると、肌内部の水分が蒸発しやすくなり、インナードライが進んでしまいます。
3.食生活や睡眠など生活習慣の乱れ
インナードライ肌になる原因3つ目は、「食生活や睡眠など生活習慣の乱れ」です。
偏った食生活や睡眠不足は、皮脂を過剰に分泌してしまう原因になります。
また、肌を作る栄養素が不足していると、肌のターンオーバー(生まれ変わり)が正常に行われなかったり、保湿機能が低下した細胞が作られてしまうなど、インナードライ肌を悪化させることも。
インナードライ肌が悪化したら、どうなるの?
インナードライ肌が悪化してしまうと、Tゾーンは脂っぽいのに皮むけする、という状態になります。
他にも、顔に赤み・かゆみがでたり、ちょっとした刺激でも肌トラブルを起こすなど、肌が敏感に。
また、長く肌内部の乾燥状態が続くと、肌のバリア機能は一層低下し、小ジワやシミなどの肌老化も目立ちやすくなります。
一度インナードライ肌が悪化してしまうと、治るまでに時間がかかるもの。
「もしかして、インナードライ肌?」と感じたときは、すぐに改善方法を試してください。
インナードライ肌を改善する3つの方法
インナードライ肌を改善する方法は、以下の3つです。
- スキンケア方法を変える【重要】
- 今までの紫外線対策に+αする
- 肌に必要な食べ物を摂取する
では、3つの方法を詳しくみていきましょう。
1.スキンケア方法を変える【重要】
インナードライ肌を改善する方法1つ目は、「スキンケア方法を変える」ことです。
インナードライ肌になる最も大きな原因は、”肌のうるおいを取り過ぎるスキンケア”でしたね。
前述しましたが、インナードライ肌を作る原因のほとんどは、脱脂力の強いクレンジングや洗顔料です。
具体的なスキンケア方法としては、
うるおいを残しながらメイクを落とせるクレンジングに変えて、W洗顔はしない。
これが最重要です。
クレンジングでメイクを落とした後は、化粧水を使って角質層にしっかりうるおいを補給してください。
乳液やクリームなどの保湿剤は、化粧水をつけた後に肌のカサつきが気になる場合のみ、少量を使うと良いでしょう。
インナードライ肌向けの詳しいスキンケア方法やお勧めのアイテムに関しては、以下の記事をご覧ください。
また、普段のメイクをオフしやすいものに変えると尚良いです。
脱脂力の穏やかなクレンジングでも落ちるメイクに変えれば、その分肌への負担も減りますし、インナードライ肌の改善にはとても良いことです。
- ウォータープルーフのマスカラをやめて、お湯で落ちるフィルムタイプに変える
- マツエクやまつげパーマをしてアイメイク自体を薄くする
- 崩れにくいし下地+ファンデーションをやめてミネラルパウダーにする、など…
2.今までの紫外線対策に+αする
インナードライ肌を改善する方法2つ目は、「今までの紫外線対策に+αする」ことです。
紫外線は、肌内部の細胞にまでダメージを与え、インナードライを始めとした肌の乾燥・かゆみ・ニキビ・吹き出物…などあらゆる肌トラブルを悪化させる原因になります。
年中降り注いでいる紫外線ですが、特に紫外線量が増える5月~9月までの間は、よりUV対策に力を入れましょう。
普段の紫外線対策が日焼け止めだけの方は、帽子や日傘などのUVケアグッズを取り入れてみて。
ここ最近取り扱いが増えている、「UVカットマスク」もおススメですよ。
3.肌に必要な食べ物を摂取する
インナードライ肌を改善する方法3つ目は、「肌に必要な食べ物を摂取する」ことです。
人間の皮膚は、心臓や肝臓などと同じ臓器の一部であり、日々の食事から得た栄養素を使って新しい皮膚を作ります。
つまり、肌の元になる栄養素が不足していては、インナードライ肌を改善することができません。
まず…
肌を作る栄養素と言えば、肉類などに多く含まれるタンパク質ですね。
他にも、ビタミン類や亜鉛、鉄分など肌にとって必要な栄養素は様々あります。
毎日の食事から少しずつ摂取するのが一番ですが、難しいときはサプリメントでサポートするのもひとつです。
まとめ
いかがでしたか?
インナードライ肌について、その原因や改善方法をお話してきました。
インナードライ肌の改善は、まずはスキンケアを変えることが一番の近道です!
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