目次
DECENCIA(ディセンシア)ってどんなブランド?
ポーラ・オルビスグループが展開する「DECENCIA(ディセンシア)」は、敏感肌・乾燥肌に特化したスキンケアブランドです。
DECENCIA(ディセンシア)では、ポーラR&M研究所が開発した独自技術「ヴァイタサイクルヴェール®」を採用しています。
ヴァイタサイクルヴェール®とは、ベントナイトが肌表面にバリア膜を形成し、セラミド成分が角質層をうるおすディセンシア独自の膜のことです。
[st-kaiwa3]そうですね。敏感肌・乾燥肌は肌のバリア機能が弱っている状態なので、その機能をサポートするスキンケア、というイメージですね![/st-kaiwa3]
敏感肌は、どこまでも美しくなれる。 わたしたちは、サイエンスから生まれた。
敏感肌を強く想う気持ちが、美を加速させていく。
どこまでも考える深さ、どこへでも導く強さ。
美を見つめ、美を叶えていく。
その美しさは、いつも前を向いている。
- ayanasu(アヤナス)…敏感肌のエイジングケアシリーズ
- saeru(サエル)…敏感肌の美白ケアシリーズ
- decency(ディセンシー)…ディセンシアの最高峰シリーズ
- tsutsumu(つつむ)…高敏感肌ケアシリーズ
DECENCIA(ディセンシア)アヤナス クレンジングクリームの成分解析
商品名 | DECENCIA(ディセンシア)アヤナス クレンジングクリーム |
タイプ | クリーム |
備考 | 乾いた手・顔で使用、マツエクNG |
全成分表示 | エチルヘキサン酸セチル、ミネラルオイル、水、水添ポリ(C6-12オレフィン)、スクワラン、BG、テトラオレイン酸ポリグリセリル-2、イソステアリン酸PEG-12、ステアリン酸PEG-25、ジメチコン、ミツロウ、ベヘニルアルコール、イソステアリン酸PEG-20グリセリル、ステアリン酸グリセリル(SE)、セラミド2、ゴボウエキス、ヒドロキシエチルウレア、アルギン酸硫酸Na、コウキエキス、オタネニンジンエキス、紅藻エキス、ビルベリー葉エキス、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ラベンダー花水、ニオイテンジクアオイ水、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、フィトステロールズ、グリセリン、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、エチルヘキシルグリセリン、セタノール、PEG-32、PEG-6、ステアリン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ポリグリセリル-2、トコフェロール、クエン酸Na、クエン酸、フェノキシエタノール |
※全成分表示の色付きがベース成分:オレンジ→油性成分 ブルー→水性成分 むらさき→界面活性剤
まず…
どのジャンルの商品にも共通しますが、成分解析はメインのベース成分をみます。
上の全成分表示で色が付いている成分が、ベース成分(※予想)です。
クレンジングの成分解析ポイントは、いかに肌のうるおいを残しながらメイクを落とせるかです。
肌のうるおいを残しながら、メイクを落とせるか
DECENCIA(ディセンシア)アヤナス クレンジングクリームの全成分表示を見ると、ベース成分は油性成分(オレンジ)と水性成分(ブルー)、界面活性剤(むらさき)ですね。
一般的なクレンジングクリームは、以下のように水が最も多い成分構成になっています。
DECENCIA(ディセンシア)アヤナス クレンジングクリームは、全成分表示を見ると「エチルヘキサン酸セチル、ミネラルオイル、水…」と、水より先に油性成分がきています。
油性成分が多めの成分構成になっていますね。
配合している油性成分を見ても、結構こってり感が強めのクリームタイプだと思います。
では、ベースの油性成分(オレンジ)を詳しくみてみましょう。
- エチルヘキサン酸セチル(エステル油)★
- ミネラルオイル(炭化水素油)★
- 水添ポリ(C6-12オレフィン)(油性の増粘剤)
- スクワラン(炭化水素油)
- ジメチコン(シリコーン油)
- ミツロウ(ロウ)
- ベヘニルアルコール(高級アルコール)
メインの油性成分は、★マークがついている、「エチルヘキサン酸セチル(エステル油)」と「ミネラルオイル(炭化水素油)」です。
エステル油と炭化水素油の混合ベースですね。
エステル油×炭化水素油ベースのオイルタイプだと、クレンジング力はかなり強めになり、濃いアイメイクもスッキリ落とせますが…
その分、肌に必要なうるおいも奪ってしまい、肌への負担が大きくなります。
しかし、今回は水を多く含むクリームタイプです。
そのため、エステル油×炭化水素油ベースでも、濃いアイメイクに対応できるかは微妙なところです。
口コミを見ると、”濃いめのマスカラやアイラインが残る”とあるので、ウォータープルーフタイプのマスカラやアイラインは、事前にオフしておいた方が良さそうです。
なお、アイメイク専用のリムーバーは脱脂力が強すぎるため、小ジワを作る原因になりかねません。
アイメイクを事前にオフするときは、保湿用のアルガンオイルがお勧めです。
また…
「エチルヘキサン酸セチル(エステル油)」と「ミネラルオイル(炭化水素油)」は肌への密着性が高く、洗浄後も肌に残留してヌルヌル感を出します。
そのほか、「スクワラン(炭化水素油)」や「ジメチコン(シリコーン油)」も配合していますね。
肌への刺激性はありませんが、どちらも密着性が高く洗浄後に油膜を残すオイル成分です。
DECENCIA(ディセンシア)アヤナス クレンジングクリームの口コミを見ると、”洗い流した後に油膜が残る”、”ベタベタ感が残る”とありますが、恐らく「ミネラルオイル」や「スクワラン」、「ジメチコン」によるものだと推測します。
メーカーの説明には”うるおい膜を残す”とありますので、密着性の高いオイルをあえて配合していると思われます。
続いて…
ベースの水性成分(ブルー)をみてみましょう。
DECENCIA(ディセンシア)アヤナス クレンジングクリームのベースに配合している水性成分は、「BG」ですね。
「BG」は、様々な化粧品のベースとして使用されている水性の保湿成分です。
<水性基材の刺激性について>
水性基材 | 皮膚刺激性※1 | 目刺激性※2 |
エタノール | あり | あり |
DPG(ジプロピレングリコール) | まれに報告あり | 不明 |
PG(プロピレングリコール) | まれに報告あり | ほとんどなし |
ペンチレングリコール | ごくまれに報告あり | あり |
1,2-ヘキサンジオール | ほとんどなし | 重度 |
BG | ほとんどなし | ほとんどなし |
プロパンジオール | ほとんどなし | ほとんどなし |
グリセリン | ほとんどなし | ほとんどなし |
※1※2皮膚刺激性・目刺激性ともに、『化粧品成分オンライン』のデータを参考にしています。
続いて…
ベース成分最後は、界面活性剤(むらさき)ですね。
DECENCIA(ディセンシア)アヤナス クレンジングクリームに配合している界面活性剤は、以下です。
- テトラオレイン酸ポリグリセリル-2
- イソステアリン酸PEG-12
- ステアリン酸PEG-25
- イソステアリン酸PEG-20グリセリル
- ステアリン酸グリセリル(SE)
これらはすべて、「非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)」に分類される刺激性のほとんどない成分です。
クレンジング剤を洗い流すために配合しており、どれも安全性の高い成分ですよ。
メインのベース成分の解析はここまでです。
そのほか、1%以下と予想される成分として保湿成分や安定化成分、防腐剤などを配合しています。
- 「セラミド2」「ゴボウエキス」「ヒドロキシエチルウレア」「コウキエキス」「オタネニンジンエキス」「紅藻エキス」「ビルベリー葉エキス」「ラベンダー花水」「ニオイテンジクアオイ水」「ジラウロイルグルタミン酸リシンNa」「グリセリン」「エチルヘキシルグリセリン」→保湿剤
- 「ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル」「ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)」→エモリエント剤
- 「フィトステロールズ」→セラミドの安定化
- 「アルギン酸硫酸Na」「PEG-32」「PEG-6」→増粘剤
- 「セタノール」→感触改良
- 「ステアリン酸ソルビタン」「イソステアリン酸ソルビタン」「オレイン酸ポリグリセリル-2」→乳化剤(非イオン界面活性剤)
- 「トコフェロール」「クエン酸Na」「クエン酸」→安定化成分
- 「フェノキシエタノール」→抗菌・防腐剤
セラミドや植物エキスなどの保湿成分を多く配合していますが…
配合率は1%以下と思われ、さらに洗い流すクレンジングですので、効果はほとんど期待できません。
ただ、どれも肌への刺激性は低い成分です。
また、DECENCIA(ディセンシア)アヤナス クレンジングクリームは、防腐剤として「フェノキシエタノール」を使用しています。
「フェノキシエタノール」はよく使われる防腐剤の中でも、肌への刺激性が低いお勧めの防腐成分です。
<防腐剤の刺激性について>
防腐剤として使用される成分 | 皮膚刺激性※1 | 目刺激性※2 |
メチルパラベン | ほとんどなし-わずか | ほとんどなし |
エチルパラベン | ほとんどなし-軽度 | ほとんどなし-最小限 |
プロピルパラベン | ほとんどなし-わずか | ほとんどなし-最小限 |
ブチルパラベン | ほとんどなし | ほとんどなし-最小限 |
フェノキシエタノール ←★推奨 | ほとんどなし | ほとんどなし |
安息香酸Na | ほとんどなし | わずか |
サリチル酸 | ほとんどなし-わずか | 詳細不明 |
ソルビン酸K | わずかな累積刺激性 | ほとんどなし-わずか |
デヒドロ酢酸Na | ほとんどなし | ほとんどなし |
ヒノキチオール | ほとんどなし-最小限 | 詳細不明 |
※1※2皮膚刺激性・目刺激性ともに、『化粧品成分オンライン』のデータを参考にしています。
DECENCIA(ディセンシア)アヤナス クレンジングクリームの総合評価
総合得点 | 70 /100点中 |
肌への優しさ | A⁻ | 脱脂力はマイルド◎ |
洗浄後のうるおい | A⁺ | うるおい感は強め◎ |
メイク落ち | B⁺ | 濃いアイメイクは落ちない△ |
コスパ | B⁺ | 成分内容の割にやや高め△ |
使用感 | B⁺ | 洗浄後のヌルヌル感・油膜感が強い△ |
※S>A>B>C>Dで評価します。最高がS⁺、最低がD⁻です。
こんな方におすすめ
- 乾燥肌・インナードライ肌の方
- 皮脂分泌が減る40代・50代の方
- 普段、濃いメイクをしない方
メーカーの商品説明
敏感肌特有の毛穴に着目したクレンジングクリーム。
オイルリッチなクリームが肌の上でとろけ、頑固なメーク汚れもすばやく浮き上がらせます。
必要なうるおいは残しながら、毛穴目立ちの原因のみを取り除くセンサークリーンアップ処方で、洗い上がりはしっとりなめらかな肌に。
同シリーズのアヤナス クリームウォッシュ コンセントレートと合わせてのご使用がおすすめです。
まとめ
ここまで、DECENCIA(ディセンシア)アヤナス クレンジングクリームについて、元化粧品開発担当ゆにこが成分解析をしてきました。
DECENCIA(ディセンシア)アヤナス クレンジングクリームは、洗浄後のうるおい感が強めの濃厚クリームクレンジングです!
特に、皮脂分泌が減る40代・50代の方におススメですよ。
なお、クレンジング力はやや弱めなので、濃いアイメイクは事前にオフしておきましょう。
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