\ この記事では/
Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルのクレンジング力(メイク落ち)を検証したり…
洗浄後のうるおい度や肌への残留性など、徹底的に解析しています。
ぜひクレンジング選びの参考にしてくださいね。
目次
Melvita(メルヴィータ)ってどんなブランド?
フランス発の「Melvita(メルヴィータ)」は、厳しいヨーロッパのオーガニック認証を取得している、本格オーガニックコスメブランドです。
フランスでは認知率No.1のオーガニックコスメブランドなんですよ。
「人と自然の共生から未来の美を生み出すブランド」として、1983年、生物学者であり養蜂家でもあるベルナー・シュビリアが創業したフランスNO.1*1認証オーガニックコスメブランド。
ほぼすべての製品がヨーロッパのオーガニック認証*2を取得。世界の1000種にのぼる天然素材から原材料を厳選しスキンケアからボディ、ヘアケアまでを展開。
原料生産にとどまらず、環境への影響や生態系への配慮、資源の問題など、事業活動全体を通じて、幅広い持続可能な取り組みを行っています。*1 Cosmebio Bioalaune 2015 study:オーガニック化粧品使用歴2年以内の消費者における認知率第1位 *2 国際的認証機関 ECOCERT(エコサート)及びCOSMOS(コスモス)オーガニック認証
Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルの解析
- 肌への優しさ(成分解析)
- クレンジング力(メイク落ち)
- 洗浄後のうるおい度
- 肌への残留性
- 使用感
ひとつずつ、みていきましょう。
1.肌への優しさ(成分解析)
まず、解析項目1つ目は「肌への優しさ(成分解析)」です。
全成分から肌への刺激性などを解析し、肌への優しさを検証します。
Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルの全成分は、以下の通りです。
商品名 | Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイル |
タイプ | オイル |
備考 | 乾いた手・顔で使用、W洗顔不要、エコサート認証取得 |
全成分表示 | サフラワー油*,オレイン酸ポリグリセリル-4,トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル*,(オレイン酸/リノール酸/リノレン酸)ポリグリセリズ ,ヘーゼルナッツ種子油*,アンズ核油*,ロサルビギノサ種子油*,ホホバ種子油*,ダマスクバラエキス*,ヒマワリ種子油 ,ヒマシ油*,ダマスクバラ花油,トコフェロール,香料 *オーガニック栽培による植物原料を使用した成分です。 |
※全成分表示の色付きがベース成分:オレンジ→油性成分 むらさき→界面活性剤
まず…
どのジャンルの商品にも共通しますが、成分解析はメインのベース成分をみます。
上の全成分表示で色が付いている成分が、ベース成分(※予想)です。シンプルな成分内容ですね。
クレンジングの成分解析ポイントは、いかに肌のうるおいを残しながらメイクを落とせるかです。
肌のうるおいを残しながらメイクを落とせるか
一般的なクレンジングオイルは、以下のような成分構成になっています。
Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルの全成分表示を見ると、ベース成分は油性成分(オレンジ)と界面活性剤(むらさき)ですね。
まずはベースの油性成分(オレンジ)からみていきましょう。
- サフラワー油(植物油脂)
- トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル(エステル油)
Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルは、「サフラワー油」がメインのオイル成分です。
「サフラワー油」は、別名ベニバナ油といって、ベニバナの種子から抽出される植物油脂です。
「サフラワー油」は、サラダ油やマーガリンの原料としても使われていますね。
皮膚への刺激性もほとんどなく安全性の高い成分ですが、リノール酸の割合が約75%と高く、酸化安定性は低い(酸化しやすい)です。
<油性成分ごとの脱脂力・刺激性について>
メインの油性成分 | 脱脂力 | 刺激性 | |
炭化水素油 | ミネラルオイル、ワセリン、スクワラン… | 強 | 弱 |
エステル油 | パルミチン酸エチルヘキシル、トリエチルヘキサノイン… | 中~強 | 弱 |
動植物油脂 ←★推奨 | オリーブ果実油、アルガニアスピノサ核油、マカデミアナッツ種子油、ツバキ種子油、馬油… | 弱 | 弱 |
市販のクレンジングオイルは、原価が安く、かつクレンジング力の高い「ミネラルオイル」を主体としたものが多いですが…
とても脱脂力が強いです。
ウォータープルーフマスカラもこすらずに落とせますが、その分、肌のうるおいもごっそり奪われてしまいます。
その点、動植物油脂をメインにしたクレンジングオイルは、メイク落ちも良好でかつ、肌のうるおいも残してくれます。
このMelvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルも植物油脂である「サフラワー油」をベースにしているので、成分的には高評価です。
また、ベースオイルは植物油脂のみでなく、メイク落ちを向上させるために「トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル」も配合しています。
「トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル」は、ヤシ油から抽出されるカプリル酸・カプリン酸とグリセリンが結合したもので、エステル油に分類されます。
肌への刺激性もほとんどなく、安全性の高い成分ですが、油脂のみのベースよりやや脱脂力は上がるかと思います。
(全成分表示の3番目、界面活性剤の次なので配合量は少ないと予想されますが。)
では続いて…
ベースの界面活性剤(むらさき)をみてみましょう。
Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルに配合している界面活性剤は、「オレイン酸ポリグリセリル-4」です。
「オレイン酸ポリグリセリル-4」は非イオン界面活性剤に分類される成分で、乳化剤として配合されています。
ここまでが、メインのベース成分の解析になります。
そのほか、配合率が1%以下だと思われる成分として、植物油脂や植物エキス、精油などを配合しています。
- 「ヘーゼルナッツ種子油」「アンズ核油」「ロサルビギノサ種子油」「ホホバ種子油」「ヒマワリ種子油」「ヒマシ油」→エモリエント成分
- 「ダマスクバラエキス」→保湿成分
- 「トコフェロール」→安定化成分
- 「ダマスクバラ花油」「香料」→芳香成分
基本的にどれも肌への刺激性はほとんどなく、安全性の高い成分ですが…
唯一気になるのは、芳香成分です。
配合しているのはダマスクバラから抽出した精油(ダマスクバラ花油)と、香料ですね。
ここで芳香成分について少しお話すると…
全成分表示の芳香成分には、以下の3種類の表示方法があります。
- 香料目的で配合された複数の微量成分をまとめて「香料」と記載
- 香料目的で配合された複数の微量成分の一部を成分名称で記載し、残りをまとめて「香料」と記載
- 香料目的で配合された複数の微量成分を「香料」と記載せず、すべての成分名称を記載
つまり、天然香料や合成香料が実際のところ何種類配合されているかは、全成分表示だけではわからないのです。
- 植物油脂メインで保湿力◎
- サフラワー油は酸化しやすいので、ニキビ肌はW洗顔推奨
- 刺激性はほとんどなし、芳香成分のみ△
2.クレンジング力(メイク落ち)
2つ目の解析項目は、「クレンジング力(メイク落ち)」です。
まず、口紅・アイシャドウ・リキッドアイライナー・アイブロウを手の甲にたっぷり塗って、検証します。
Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルを、各種メイク汚れに優しくなじませます。
15秒ほどクルクルとメイクになじませると、リキッドアイライナー以外のメイク汚れはオイルに混ざり、見えなくなりましたが…
リキッドアイライナーのみ、なかなか浮きませんでした。
20秒ほどなじませたら、少量の水を加えて乳化し、ぬるま湯で洗い流します。
その結果…
上の写真のように、リキッドアイライナーだけが薄っすら残りました。
マイクロスコープで見ると、肌のキメの間にアイライナーが残っているのが確認できました。
次は、ウォータープルーフタイプのマスカラで検証します。
ウォータープルーフマスカラをしっかり塗って乾かしたつけまつげに、Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルをたっぷりなじませます。
10秒ほどクルクルと優しくなじませた後、少量の水を加えてしっかり乳化し、洗い流します。
すると…
上の写真のように、マスカラは綺麗に落ちました。
マイクロスコープで確認しても、毛先や根本にマスカラ汚れが残ることなくクレンジングできています。
最後は、顔に塗ったファンデーションと角栓汚れで検証します。
パウダーファンデーションを塗って数時間経過した小鼻に、Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルをたっぷりなじませます。
15秒ほどクルクルと優しくマッサージした後、水を加えて乳化し、洗い流すと…
上の写真のように、ファンデーションがキレイにオフできました。
また、角栓汚れも目立たなくなっています。
3.洗浄後のうるおい度
3つ目の解析項目は、「洗浄後のうるおい度」です。
Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルで顔全体のメイクを洗い落とし、そのまま何もつけずに5分放置しました。
5分後の肌の水分・油分量は、【水分:35% 油分:36%】でした。(※上の写真左参照)
その後、化粧水のみで肌を保湿すると、【水分:45% 油分:24%】に落ち着きました。(※上の写真右参照)
4.肌への残留性
4つ目の解析項目は、「肌への残留性」です。
透明のプレートにMelvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルを塗ります。
プレートになじませたら、水を少量加えて乳化し、ぬるま湯で洗い流すと…
上の写真のように、クレンジング剤の油分が丸く残っているのが確認できました。
Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルは油分がやや残留しやすいので、ニキビが出来やすい方やヌルヌルとした油膜感が苦手な方は、W洗顔をした方が良いですね。
5.使用感
5つ目の解析項目は、「使用感」です。
ゆにこが実際に使った使用感をレポートしていきます。
まず…
テクスチャーは、ややベタつき感があるオイルです。
香りは、ローズの香りがやや強め。
各種メイク汚れにクレンジングオイルをなじませていきます。
クレンジング力の検証でも書きましたが、リキッドアイライナーはなかなか浮かず。
薄っすら残っています。
洗いあがりの肌は、かなりしっとりとして油分が残っているのがわかる感じでした。
ややベタつき感があります。
Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルの総合評価
総合得点 | 80 /100点中 |
肌への優しさ | A⁻ | 植物油脂ベースは◎サフラワー油は酸化しやすい点が△ |
洗浄後のうるおい | S⁻ | 油脂ベースで適度にうるおう◎ |
メイク落ち | A⁻ | メイク落ち良好◎ウォータープルーフマスカラはやや残り△ |
コスパ | A⁻ | 1本145mlと容量多め◎ |
使用感 | A⁻ | ベタつき感ややあり△ |
※S>A>B>C>Dで評価します。最高がS⁺、最低がD⁻です。
こんな方におすすめ
- 乾燥肌・インナードライ肌の方
- 皮脂分泌が減り始める30代以降の方
- 普段しっかりメイクをする方
Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルは、基本的にW洗顔不要ですが…
酸化しやすい植物油脂ベースなので、ニキビができやすい方はクレンジング後に洗浄力の穏やかな洗顔料で顔をサッと軽く洗ってください。
植物油脂は顔に残り過ぎると、アクネ菌のエサになってしまうからです。
使い方のポイント
メインのオイル成分「サフラワー油」は、酸化しやすい植物油脂です。
肌にオイルが残っていると、ニキビや吹き出物の原因になりかねませんので、しっかりとぬるま湯で洗い流してください。
なお、肌にクレンジングオイルが残りにくい方法として、洗い流す前に乳化をすると良いです。
洗い流す前に少量のぬるま湯を手に取り、メイク汚れを浮かせたオイルになじませます。
オイルが白くなるまでなじませたら、乳化完了です。
ぬるま湯でしっかりと洗い流しましょう。
Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルの口コミ
ここからは、Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルの口コミについて、ネット上の良い口コミ・悪い口コミをまとめました。
主に、@コスメやLIPS、Amazon、楽天市場、Instagram、Twitterを参考にしています。
Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルの良い口コミ
Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルの悪い口コミ
メーカーの商品説明
「落とす」ではなく「落ちる」やさしさ。6つの植物オイル*1にバラ成分*2を配合した100%自然由来のクレンジングオイル。肌にやさしくなじませた後、水で洗い流すとミルキーな乳液に変化し、頑固なメイクもやさしく取り除きます。べたつきのない、すっきりとした洗いあがりで肌をやわらかく保ちます。
*1:サフラワー油、ヘーゼルナッツ種子油、アンズ核油、ロサルビギノサ種子油、ホホバ種子油、ヒマシ油(全てスキンコンディショニング成分) *2:ダマスクバラエキス、ダマスクバラ花油(全てスキンコンディショニング成分)
まとめ
ここまで、Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルについて、元化粧品開発担当ゆにこが成分解析をしてきました。
Melvita(メルヴィータ)ネクターデローズ クレンジングオイルは、エコサート認証を取得している植物油脂ベースのクレンジングオイルです!
肌にうるおいを残しながらメイクもしっかり落とせる、機能性の高いクレンジングですよ。
特に、乾燥肌・インナードライ肌の方におススメです。
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