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【東海大学医学部講義】前期研修医卒業後進路、美容形成の研修先について

篠原秀勝

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篠原秀勝(しのはら ひでまさ)

先日、東海大学の非常勤講師として医学部4年生約120名に対する美容外科の講義を行ってまいりました。

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昨年の様子はこちら

医療法や医師法などの関連法律は毎年少しずつ変わったりしますので、内容に若干の修正を入れましたが、ほぼ去年と同じ内容で講義を行いました。セミナーや講師はやはり【慣れ】がありますよね、去年よりも淡々と、そして要点を絞ってお話できたかなと思っております。

1コマ50分の授業でしたが、あまり詳細すぎず、かといって漠然としすぎず、伝えたいポイントが届けばいいなと願いながら講師を致しまして、ざっくり内容をまとめますと、【美容医療に携わりたければ、卒業後は東海大学に残って形成外科(あるいは皮膚科)の専門医を取ってください】と言うものになります。どんな授業w?となる方もいらっしゃると思います。美容医療とは人の心を、そして人生を豊かにする素晴らしい【医療】の一つであるという魅力を伝えるのが、僕の、そして講義の大きな目的の一つですが、もう一つの隠れた講義のミッションは学生が卒業後、研修医としてどこの病院で勤めるのか進路を選ぶのですが、母校を選ぶ、ということが成功の近道と言う事を伝える、というのもあるのです。

【地方病院の研修医離れが深刻化している】微力ながら少しでもそれを是正すること、それが僕のもう一つ使命と思いながらの授業です。背景は昨年のブログに書かせていただきましたので、ご興味のある方は上のリンクをご覧ください。

今回は講義のあと、一人の学生さんから質問を受けましたので、そのことについて持論を書かせて頂こうと思います。その学生さんの質問はまさしく、当時僕もそのように疑問に思い、悩んだりした事でもあり、凄くノスタルジックな気持ちになったものです。彼女(学生さん)は美容医療に進みたいと真剣に考えているようで、卒業後の進路はどうすれば良いのか、美容を学ぶのに最適な大学病院あるいは、美容クリニックなど、その自らの羅針盤を探していたのです。

今回のブログは今後美容を志したい学生さんに向けて書いている面がありますので、いわゆる【先輩からのアドバイス】なのね、という温かい目でご覧くださいませ。

内科、外科、小児科など一般診療科と美容医療はかなり性質が違います。一般の医療は救命性があり、緊急性があります。難しい言葉ですが、病気により【命】の危険性があり、それを救うのが医療です、これを救命性と言います。そして、この病気や外傷など生命を脅かす危険性のあるものは時に一刻を争う、時間との勝負ともいえる治療を急ぐ必要がある場合があり、これを緊急性と言います。

一般医療において、前提であるこれらの性質が美容医療にはありません。生命を直接救う事はありませんし、一刻を争う、治療を急ぐ必要がありません。そのため、美容医療は一般の医療と同じくくりとして扱う事が難しく、大学病院や一般病院に美容外科や美容皮膚科と言うのは存在しません。最近では美容外来を行う施設もありますが、形成外科や皮膚科の一部で行われており、本業の救命性や緊急性が当然に優先・優遇されています。

美容医療は健康保険が適応されないため、すべて自費診療です。施設やクリニックが、それぞれに自由に価格を設定することが出来るため、ビジネスとして利益を大きく上げることが可能です。このビジネス的な要素が強い側面が美容医療のダークサイドというか、不信感や敷居が高くなってしまう側面でもあります。

一見安く見えるクーポン券の後に高額な回数セット契約や年間コース契約等を契約させられるなど、美容医療を担う医師はお金儲けばかりしか考えていない守銭奴、悪い医者・人間だと思われることもありますが、本来、普通の医師であれば、お金だけ、利益さえ出れば良い、という性格にはなりません。本当です。それは何故か。人として、何より医師として、大事なものを僕らは修業時代に身につけます。それは倫理観です。僕らは、この医師としての倫理観【医の倫理】を直接的に、そして先輩の背中を見て医術を学んでいく中で間接的にも強く身体に染み込ませられていくのです。

内科、外科、小児科、産婦人科、精神科、救命救急、そういった様々な診療科、それぞれで学ぶことが沢山あります。研修医を直接指導するのは卒後5,6年の先輩医師、彼らもまたその診療科の修行中の身であるわけですが、どの診療科の先生たちも【患者さんを救いたい】そういう熱い思いを持っています。救命すること、一刻を争う緊急手術の準備、手術への立ち合い、色々な場面で医師の情熱、仕事の大変さ、命の尊さを学びます。

形成外科や皮膚科に進んでからも同じです。中には色々な治療を頑張っても頑張っても救えない命を見送る場面に立ち会い、無力さ、限界を知ることもあります。そういった一般医療で培った患者さんを思いやる心、自分の寝る時間やプライベートを惜しんででも、全力をその治療に、命を助けることに集中する気持ち、そういう一般の医師としての心の在り方を身につけておく必要があると僕は思っています。

冒頭の方でも書かせて頂きましたが、美容医療は【心】を豊かに、そして【人生】を豊かにする素晴らしい医療です。命に直接は影響しませんし、一刻を争う事もありません、しかし、ほんの少しの身体や肌の変化がその方の心を大きく勇気づけたり、傷ついた心を癒したり、人生を豊かにするお手伝いができる素晴らしい医療だと僕は思っています。治療に満足して頂くこと、満足を超える【感動】のサービス・治療を提供できた時に、その方の心の在り方に大きな良い影響を与えることが出来た時に、僕ら美容医療医療従事者も心を満たされ、この仕事をしていて良かったなと思える瞬間があるのです。そのベースには一般医師の頃と変わらない治療・医療への思いがあります。

少し暑苦しくなりましたが、一般医療に従事しなければ学ぶことのできない医の倫理、命を救う大変さ、一刻を争う現場、空気、感謝のお言葉、自らの達成感、満足感、そして感動。そういったハートを培うことは一般医療でなければできないのです。美容クリニックにすぐに就職すれば技術的なことはすぐに学べて、美容治療を提供することは1年も待たずにできるようになります。

一般医療を経験せず、すぐに美容医療に携わって、経済的に大成功を収めている先生方もいらっしゃいます。その中には、美容医療に対する情熱を持った立派な先生方も大勢いらっしゃいます。そのような先生方を否定する気持ちはまったくありません。しかし、そういう情熱を持つ先生は一握りです。患者さんがお金に見えるような医者に自分の肌や、身体を任せようと簡単に思ってくれる患者さんがいるでしょうか?いずれ、長い時間をかけずとも、そういう心構えの医者は見抜かれてしまい、患者さんから長く愛され続けることはありません。一般医療を経験してきたからこそ、お金より大切なことを学んできたからこそ、お金だけが自分自身の心の満足、クリニックの利益ではない、その様に思える医師としての器が大切だと感じます。

僕は谷野先生に言われました、美容をするなら形成で10年と。僕は10年とは言いません、しかし、せめて専門医資格を取るまでは一般病院で修行をして下さい。人生って、医者としての、美容医療の【仕事の喜び】って決してお金ではないのです。

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