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『遅延型フードアレルギー検査』を当院で行わない理由

橋本聡

この記事を書いた人

スキンリファインクリニック広尾 院長
橋本聡(はしもと さとし)

 

こんにちは

スキンリファインクリニック広尾、院長の橋本です。

 

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ここ最近、来院される方から 『遅延型フードアレルギーの検査はやらないんですか?』 というご質問をいただくことが多くなりました。

 

実は当院でも以前に導入を検討したことがありましたが、採用しなかったという経緯があります。

理由は 『検査自体が医学的根拠に乏しい』 からです。

 

この検査の流れはこのようなものです。

アレルギーに関わる抗体の中でも、IgGというものを採血で検査します。このIgGを指標とする点が通常とは少々異なります。

 

たとえば、この検査を行っているクリニックで小麦のグルテンに対するIgGが検査で見つかったら、「小麦アレルギーとまではいかないが、なんとなく体の不調をきたしている原因が小麦なのかもしれない」 と医師から指導されます。これを食べたら体調が悪くなるかもしれないと医師から言われるのですから、脅しのようなものです。

そんなことを言われたらすぐにでもグルテンフリー生活を始めなければならなくなりますね。

 

私の息子は正真正銘の小麦アレルギーで、息子が小麦を食べると体中に発疹がでて顔が腫れあがります。グルテンフリー生活は避けられない状況ですが、これがまた結構大変です。

小麦はさまざまなところで使われています。 パンやクッキーはもちろんですが、加工食品の大部分に入っています。意外なところでは醤油にも入っていますので、和食全般も外食では気を付けなければなりません。食材のひとつを除去する食生活というのはとてもとても大変です。

子供ですから小麦を除去しながらも、栄養のバランスをしっかりと考えなければなりませんので、食事を作り続ける妻はさらに大変です。このままですと社会に出たときに自分に合う食事がなかなか見つからずに栄養のバランスが偏ってしまいますから、一刻も早く小麦アレルギーを治してあげたいと定期的にトレーニングを行っています。

 

 

ここで問題はIgGは健康な人でもいろいろな食物に対して持っているという点です。 卵に対するIgGの抗体が検出されたからと言って、卵に対するアレルギーがあるとは限らないのです。正真正銘の小麦アレルギーの診断も同様で、小麦に対するIgEという抗体を持っているというだけでは小麦アレルギーだと確定できません。小麦の物質を実際に皮膚に針で入れ込んだり、少量を食べてみたりして反応を見ます。それで反応が出た場合にようやく小麦アレルギーだと診断が確定します。 

 

遅延型フードアレルギー検査にはこの過程が完全に欠落しています。

 

「目に見えた不調を出さないまでも、なんとなく疲れの原因になっていたりする」 というのが遅延型フードアレルギーという考えのようですが、食物アレルギーがそのように潜在的に遅れて症状を出すということ自体が医学的に根拠がないとされているという大きな問題点があります。現状では素人の発想で成り立っている概念だということです。

 

「皮膚のコラーゲンが減ることでタルミやシワができる。コラーゲンをいっぱい食べて肌の弾力を取り戻そう」

「クレオパトラのお墓に金の糸が落ちていた。クレオパトラは金の糸リフトをやっていたんだ」

 

こんな広告が残念ながらこの美容・健康食品業界には多く存在します。 「IgGが上がっているんだから何かしらの悪さをしているはずだ」という遅延型フードアレルギー検査は日本アレルギー学会、欧米のアレルギー学会も公式に否定している概念ですので現状ではこの範疇に含まれる可能性が高いと思います。

 

医学的根拠が全く確立されていない未熟な検査で、高額な検査費をとり、「あなたはこの食材を一定期間やめたほうがいい」 と原因食材を除去した食生活を安易に勧める行為はあまりに安直すぎだと感じます。100項目近くを調べますので、多い人では何十種類が陽性になってしまいます。これでは患者様を混乱させるだけです。

その人のライフスタイルを大きく変えてしまうほどの大きな指導であるにもかかわらず、その指導の根拠が曖昧だということは大問題です。

 

遅延型フードアレルギー検査で 「あなたは小麦と卵と米に反応が強くでてます。」 と言われたらどうしますか?

その瞬間から全く今までの食生活を送れなくなります。 大幅な食生活の変更できっと体調も何かしら変化するでしょう。 体も軽くなって体調がよくなったと一時的に感じてしまう方もいるかもしれません。

 

ただ、その食生活を長く続けることができますでしょうか。 できたとしても、栄養のバランスが崩れて別の不調をきたしてしまう可能性がありますし、違ったストレスも生まれます。

 

遅延型フードアレルギー? であろうがなんであろうが、アレルギーと診断したうえで、除去食中心の食生活の指導を行うという行為を軽々しくとらえている医師が多いことに非常に憤りを覚えています。

 

①高額な治療費が設定できる。

②食事指導の直後に患者様から言われる、「先生の言ったとおりに卵をやめてみたら、なんか体調がよくなったよ」という感謝の言葉で、いいことをしてあげた錯覚に陥る。

 

この2つが検査を導入するクリニックを急増させてしまっていると感じます。

 

仮に遅延型フードアレルギーが本当にあると仮定しても、現在行われている検査方法はまだまだその原因食材を正確に診断できる精度ではありません。それどころか、ミスリードの方が多い可能性があります。ただ単に『その食材をいっぱい食べたからそのIgG抗体が多いだけで、別に悪さをしているわけではない』という可能性のほうが高いのです。

これが当院でこの検査を採用しなかった理由です。

 

 

スキンリファインクリニック広尾  
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