脂肪溶解注射「ニュービジュ」とは?特徴や効果、従来製剤との違いを解説
「二重あごが気になる」
「体重はそれほど増えていないのに、フェイスラインだけすっきりしない」
「脂肪吸引まではしたくない」
このようなお悩みに対する選択肢のひとつが、脂肪溶解注射です。
今回は、新しい脂肪溶解注射「NUVIJU(ニュービジュ)」について、その特徴や従来の脂肪溶解注射との違いを分かりやすく解説します。
ニュービジュとは?
ニュービジュは、韓国のMedytox社が開発した脂肪溶解注射です。
最大の特徴は、主成分としてコール酸(Cholic acid)を使用していることです。
従来の脂肪溶解注射ではデオキシコール酸を使用した製剤が多くありますが、ニュービジュはコール酸を有効成分とする新しいタイプの製剤です。
2025年に韓国で中等度〜重度の顎下脂肪改善を目的とした医薬品として承認されています。
コール酸はどのように脂肪に作用する?
コール酸は、もともと体内で作られている胆汁酸のひとつです。
胆汁酸には脂質と水をなじませる界面活性作用があり、ニュービジュではこの性質を利用して脂肪細胞の細胞膜に作用します。
脂肪細胞の膜が障害されることで脂肪細胞が減少し、結果として局所的な脂肪量の減少を目指します。
従来の脂肪溶解注射との違いは?
従来の代表的な脂肪溶解注射では、デオキシコール酸が使用されています。
デオキシコール酸も脂肪細胞膜に作用する成分ですが、注入後に腫れや痛み、赤み、硬さなどが出ることがあります。
ニュービジュでは、デオキシコール酸ではなくコール酸を使用しています。
また、生体に近いpHとなるよう調整されており、注射時の痛みを軽減しています。
これらにより、脂肪減少効果を狙いながら、副作用にも配慮した製剤設計となっていることが特徴です。
ただし、「ニュービジュならまったく腫れない」「痛みがない」というわけではありません。
注射後には腫れ、赤み、圧痛、内出血、硬さなどがみられる可能性があります。
コール酸とデオキシコール酸、何が違う?
ニュービジュの大きな特徴は、従来の脂肪溶解注射で広く使用されている「デオキシコール酸」ではなく、「コール酸」を主成分としていることです。
どちらも胆汁酸の一種で、脂肪細胞の細胞膜に作用して脂肪細胞を減少させるという点では共通しています。
デオキシコール酸は、これまで顎下脂肪治療に広く使用され、豊富な臨床データがあります。一方、ニュービジュはコール酸を利用した新しい脂肪溶解注射で、顎下脂肪に対する臨床試験でも脂肪量の減少が確認されています。
ニュービジュは、脂肪減少効果だけでなく注射部位の反応にも配慮して開発された製剤ですが、施術後の腫れや痛みがまったく起こらないわけではありません。
「脂肪をしっかり減らしたいけれど、できるだけ負担の少ない治療を選びたい」という方にとって、新たな選択肢のひとつとなる治療です。

実際に効果はある?
ニュービジュは、顎下脂肪に対する臨床試験が行われています。
中等度〜重度の顎下脂肪を持つ患者さんを対象とした臨床試験では、ニュービジュ投与群で顎下脂肪の評価スコア改善が認められています。
また、MRIや皮下脂肪の厚さを測定した評価でも脂肪量の減少が確認されています。
つまり、単なる「輪郭をすっきり見せる注射」ではなく、顎下脂肪そのものを減少させることを目的とした治療です。
こんな方におすすめです
ニュービジュは、特に次のような方に適しています。
・二重あごが気になる
・顎下だけ脂肪が残りやすい
・フェイスラインをすっきりさせたい
・脂肪吸引には抵抗がある
・できるだけ切らずに治療したい
・従来の脂肪溶解注射の腫れが気になる
二重あご=脂肪とは限りません
フェイスラインがぼやけて見える原因は脂肪だけとは限りません。
顎下やフェイスラインがすっきりしない原因には、
・皮下脂肪
・皮膚のたるみ
・広頚筋などの筋肉
・顎の骨格
・顎下腺
・姿勢
など、さまざまな要素があります。
たとえば、皮下脂肪が少なく皮膚のたるみが主体の場合には、脂肪溶解注射よりもHIFUやRF(高周波)治療の方が適していることがあります。
反対に、皮膚のたるみよりも顎下脂肪が主体の場合には、ニュービジュのような脂肪溶解注射が治療選択肢になります。

そのため、単に「二重あごだから脂肪溶解注射」と決めるのではなく、原因を診察したうえで治療法を選ぶことが重要です。
脂肪吸引との違い
脂肪溶解注射と脂肪吸引は、どちらも脂肪を減らす治療ですが、得意とするケースが異なります。
脂肪吸引は、一度の治療で比較的大きな脂肪減少を期待できる反面、手術が必要であり、腫れや内出血などのダウンタイムも大きくなります。
ニュービジュは注射による治療のため、脂肪吸引と比較すると身体への負担を抑えやすい一方、脂肪量によっては複数回の治療が必要になります。
「大きく変えたいのか」
「少しずつ自然に変えたいのか」
によっても適した治療は変わります。
何回くらい治療が必要?
脂肪溶解注射は、基本的には1回で完成する治療ではありません。
脂肪量や希望する変化によって必要な回数は異なり、複数回の治療をご提案することがあります。
ニュービジュの臨床試験でも、一定の間隔を空けながら複数回治療する方法が用いられています。
治療回数については、実際の脂肪量を診察したうえでご相談します。
ダウンタイム・副作用について
施術後には、
・腫れ
・赤み
・痛み、圧痛
・内出血
・むくみ
・硬さ、しこり感
・違和感
などが生じることがあります。
また、顎下には神経や血管など重要な組織が存在するため、解剖学的な位置を考慮して適切な層へ注入することが重要です。
非常にまれではありますが、神経障害や皮膚障害などが起こる可能性もあるため、適切な診察・注入が必要な治療です。
まとめ
ニュービジュは、コール酸を主成分とした新しいタイプの脂肪溶解注射です。
従来広く使用されてきたデオキシコール酸製剤とは異なる成分を使用し、脂肪細胞に作用しながら、注射部位の反応にも配慮した設計となっています。
特に、
「顎下の脂肪を減らしたい」
「二重あごをすっきりさせたい」
「脂肪吸引まではしたくない」
という方にとって、選択肢のひとつとなる治療です。
一方で、フェイスラインのもたつきや二重あごの原因は、必ずしも脂肪だけではありません。
脂肪・皮膚のたるみ・筋肉・骨格などを総合的に評価し、その方に合った治療を選択することが大切です。
よくある質問
Q1. ニュービジュは1回で効果がありますか?
1回の治療でも変化を感じることはありますが、脂肪量や希望する仕上がりによっては複数回の治療が必要です。
脂肪溶解注射は、一度で大きく脂肪を減らすというより、複数回に分けて少しずつ変化を目指す治療です。
Q2. どのくらい腫れますか?
施術後は、腫れ、赤み、圧痛、内出血、むくみ、硬さなどが出ることがあります。
程度には個人差があり、「まったく腫れない治療」ではありません。大切な予定がある場合は、余裕をもったスケジュールで受けることをおすすめします。
Q3. 痛みはありますか?
注射時の痛みや、施術後の圧痛・違和感を感じることがあります。
痛みの感じ方には個人差がありますが、必要に応じて冷却などを併用しながら施術を行います。
Q4. ニュービジュと従来の脂肪溶解注射は何が違いますか?
大きな違いは主成分です。
ニュービジュは「コール酸」を主成分としているのに対し、従来の脂肪溶解注射では「デオキシコール酸」を使用する製剤が多くあります。
どちらも脂肪細胞膜に作用して脂肪細胞を減少させることを目的としていますが、使用している胆汁酸の種類が異なります。
Q5. 二重あごなら誰でもニュービジュが向いていますか?
いいえ。
二重あごやフェイスラインのもたつきは、脂肪だけでなく、
・皮膚のたるみ
・広頚筋などの筋肉
・顎の骨格
・姿勢
などが関係していることがあります。
脂肪が主な原因であればニュービジュが適していますが、たるみが主体の場合にはHIFUやRFなど、別の治療の方が適していることもあります。
Q6. 脂肪吸引とどちらが良いですか?
脂肪量と希望する変化によって異なります。
脂肪吸引は、一度の治療で比較的大きな変化を期待しやすい反面、手術が必要でダウンタイムも大きくなります。
一方、ニュービジュは注射による治療なので、より手軽に受けやすい反面、複数回の治療が必要になることがあります。
Q7. HIFUやRFと一緒にできますか?
脂肪とたるみの両方がある場合には、組み合わせ治療が適することがあります。
ただし、施術の順番や間隔は肌状態や治療内容によって異なるため、診察時に適切なスケジュールをご案内します。
Q8. 脂肪が減ったあとにリバウンドしますか?
脂肪溶解注射で減少した脂肪細胞そのものが元に戻るわけではありません。
ただし、残っている脂肪細胞が大きくなることはあるため、体重増加によって再び顎下が目立つ可能性はあります。
治療後も体重を大きく増やさないことが重要です。
Q9. 顔以外にも使用できますか?
ニュービジュは、特に顎下脂肪に対して使用される製剤です。
治療可能な部位については、脂肪量や安全性を確認したうえで判断します。
Q10. 効果はいつ頃から分かりますか?
脂肪細胞への反応や、その後の炎症・代謝の過程を経て徐々に変化していくため、施術直後に完成する治療ではありません。
数週間から数か月かけてフェイスラインの変化を感じることがあります。
Q11. 施術後に気をつけることはありますか?
施術当日は、強いマッサージや過度な飲酒、激しい運動などは控えることをおすすめします。
また、強い腫れや痛み、皮膚の色調変化など、通常と異なる症状がある場合には早めにご相談ください。
Q12. ニュービジュが向いているか自分では分かりません
その場合こそ、診察で原因を確認することが大切です。
フェイスラインのもたつきが「脂肪」「たるみ」「筋肉」「骨格」のどこから来ているのかを評価したうえで、ニュービジュが適しているか、ほかの治療が適しているかをご提案します。
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