長引くマスク生活の中、毛穴の開きやニキビに悩む方は多いのではないでしょうか。また「以前とくらべ、シミやほうれい線が目立つように感じる」といった声も耳にします。一方で、マスクで隠れるため肌トラブルを放置し、悪化させてしまうケースも。

今回は長期間のマスク着用が引き起こす肌トラブルの原因と、改善に導くスキンリファインクリニックの美容医療施術メニューについて紹介します。

長期のマスク生活で生じる肌トラブルとその要因

①マスク着用の摩擦による刺激

肌トラブル：色素沈着・シミ・くすみ

マスクを外した際、目の下やフェイスラインにシミが生じるケースは少なくありません。これらの部位はマスクが最も擦れる部位となり、摩擦による肌のバリア機能の低下が原因となります。肌のバリア機能とは角質層にある皮脂膜・保湿因子・細胞間脂質により構成される皮脂膜が主に担っています。これらがマスクの摩擦によって壊され、雑菌や紫外線などが真皮層へ侵入し肌トラブルを引き起こします。

外的刺激から守るために肌の奥、基底層にあるメラノサイトは黒色メラニンを多く産生します。このため、マスク摩擦の生じる部位に色素沈着(シミ)が生じたり、角質層のターンオーバーが乱れることで顔全体にくすみが生じます。

②マスク着脱による蒸れと急激な乾燥

肌トラブル：乾燥・オイリー肌・ニキビ・ニキビ跡・開き毛穴・毛穴の詰まり

マスクによる肌トラブルで最も多く見られるのが、毛穴の開きやニキビ症状です。またマスクで蒸れているにも関わらず、乾燥に悩む方が増えています。これはマスク着用時と外した際の激しい湿度の差が理由です。マスク摩擦によりバリア機能の壊れた肌は、保水性が低下しているためマスクを外した瞬間に水分が蒸発してしまいます。

また呼気で蒸らされたマスクの中は、アクネ菌など雑菌繁殖の温床ともいえるでしょう。長期に渡るマスク摩擦により肌のバリア機能(角質層)が壊れ乾燥が進行し、それらを補うために皮脂が過剰に分泌されます。これにより皮脂を餌とするアクネ菌が増殖し、炎症・ニキビを引き起こします。

③表情を作る機会が減少

肌トラブル：口周りや頬のたるみ・口角の下がり

マスクを外した際、以前とくらべ頬や口元のたるみが悪化したと感じる方は少なくありません。マスクたるみの原因の一つとして、表情筋の運動が減少したことが挙げられます。表情筋とは顔面の筋肉です。さまざまな表情筋が拮抗することで喜怒哀楽など豊かな表情を作ることができます。しかし世界的な感染症蔓延により、対面や長時間の会話が制限されたことで表情を作る機会は著しく減少しました。

表情筋は身体の筋肉のように、使わないことで容易に筋量や筋力が低下するということはありません。しかしながら、長期間のマスク生活により文字通り、日々の微細な皮膚の老化による変化はマスクされ、数か月・数年単位の変化をマスクを外した時に観察することで、老化によるたるみを如実に実感する方が増えています。

目の下・頬・ほうれい線・二重あごなどに生じたたるみは、セルフケアでの改善は困難であり、放置することで悪化するため注意が必要です。

肌トラブル別の美容医療施術

マスクによって生じる肌トラブルはさまざまです。いずれの症状も化粧品による改善は困難であり、誤ったセルフケアで症状悪化を招くケースも少なくありません。早期に医療機関で丁寧な診察と適切なケアを受けることが何より大切です。

開き毛穴に「ダーマペン4＋マッサージピール」

マスク着用時の蒸れにより毛穴の開きが気になる肌には、ダーマペン4とマッサージピールの併用が適しています。

ダーマペン4とは16本の極細針がついたペン型の医療機器です。皮膚に微細な穴を開け線維芽細胞を刺激し、コラーゲン・エラスチン産生を促進する自己治癒力を利用した美容医療施術といえるでしょう。さまざまな美容薬剤を併用することが可能であり、毛穴の開き症状にはコラーゲン産生をさらに促すマッサージピールの組み合わせで、毛穴の目立たないふっくらとした肌へと導きます。

ニキビ跡に「ダーマペン4＋エクソソーム」

エクソソームとはヒト脂肪幹細胞培養液を主成分とした薬剤です。エクソソームは体内において細胞同士の情報伝達の役割を担う物質です。薬剤としてのエクソソームは凍結エクソソーム・成長因子・ペプチド・コエンザイム・アミノ酸・ミネラル・ビタミン等の美肌成分が豊富に含まれています。

メーカーによる臨床試験によると、皮膚弾性物質の産生量が数倍上昇したとの報告があり、マスクニキビを繰り返し深刻なニキビ跡となってしまった肌に適した施術です。

くすみ肌やアクネ菌の殺菌に「プラズマ」

プラズマとは固体・液体・気体とは異なる第4の物質です。プラズマにはさまざまな化学反応性があり、皮膚の入れ替えを促進するほか、医療機器の滅菌や消毒にもとして使用されています。

美容医療においてのプラズマは、ターンオーバーの正常化・アクネ菌の殺菌によるニキビ改善・美容薬剤の経皮吸収率向上などに応用されています。熱感や痛みがなく、美容医療が初めての方でも安心して受けていただける施術といえるでしょう。

ピンポイントのシミに「ピコレーザー」

マスクが最も擦れる部位にシミが生じるケースは少なくありません。これらの部分的なシミにはピコレーザーによるスポット照射施術が適しています。

QスイッチYAGレーザーは黒〜濃茶のメラニンのみに反応するレーザーです。高いエネルギーにより極めて短時間に照射するため、シミのない健康は皮膚へ影響を与えません。なお、薄いシミにはレーザーが反応しないケースもみられます。薄いシミには光治療やピコトーニング、各種ピーリング治療による施術が適用されます。

口周りや頬のたるみに「ウルニューマ」

ウルニューマとは、ウルトラフォーマーMPT(HIFUマシン)とボルニューマー(高周波マシン)を組み合わせた当院オリジナルの照射施術です。

ウルニューマは真皮層・皮下組織(脂肪層)・筋膜層のすべてにアプローチ可能なエネルギーを持ち合わせた照射術となります。強力なリフトアップ＆タイトニング効果を発揮すると同時に、コラーゲン産生や脂肪除去をおこなうトータルエイジングケア施術といえるでしょう。

オイリー肌に「マイクロボトックス」

マスクにより皮脂分泌が過剰となった肌には、皮脂分泌を抑制するマイクロボトックスが適しています。

マイクロボトックスとは、ボトックス(ボツリヌス)製剤を真皮層や筋膜表層へ少量ずつ、広範囲に注入をおこなう施術です。ボツリヌス製剤には皮脂を抑制する作用があるため、オイリー肌はもちろん、ニキビ予防にも適した施術とされています。

「マイクロボツリヌス」や「ボツリフト」など、医療機関によって施術名が異なりますが、施術法や効果は同じといえるでしょう。なお、シワ改善のボツリヌス注射のように表情筋を抑制する作用はありません。自然な表情を維持し、オイリー肌を改善へと導きます。

毛穴詰まりやニキビ対策に「ハイドラフェイシャル」

ハイドラフェイシャルとは、日常的な洗顔では落としきれない毛穴の奥の汚れを水流と専用薬剤で除去・吸引する美肌施術です。不要な角質の除去をおこないターンオーバーの乱れを整えることから、マスクによって生じるあらゆる肌荒れを防ぐ施術ともいえるでしょう。

ハイドラフェイシャルは老廃物除去とともに、保湿をおこなう施術です。これまでのピーリングのように施術中のヒリつきや、術後の乾燥の少ないため敏感肌の方にも適した施術とされています。

一人ひとりの肌悩みに丁寧に向き合う当院の美容施術

当院では今回ご紹介した施術以外にも、さまざまな美肌施術やエイジング施術メニューのご用意があります。マスクによる肌トラブルはもちろん、ダウンタイムの少ないエイジングケア医療を得意とするクリニックです。

医師による丁寧な診察と徹底した研修により統一された技術力をもつ看護師が、患者さまお一人おひとりに真摯に向き合いその方に合った施術を提案いたします。美容クリニックが初めての方も安心してお越しください。