メスを使わないリフトアップ施術として人気の高いHIFU。即時的なリフト効果が見られる一方、HIFUの施術費用は決して安価といえません。そのため、できるだけ効果を持続させるためには定期的なメンテナンスが必要といえるでしょう。今回はHIFUのリフト効果をより長期に保つメンテナンス施術、ハイフシャワーについて紹介します。

切らないリフトアップ施術として人気のHIFU

HIFU(ハイフ)とは高密度焦点式超音波を利用した医療機器です。皮膚の表面を傷つけることなく、真皮層から脂肪層、さらに奥にある筋膜層(SMAS)まで作用し、加齢により緩んだ組織を引き上げます。

超音波エネルギーは組織に吸収されると強力な熱エネルギーに変換され、余分な脂肪細胞を破壊するとともに線維芽細胞を刺激・活性化させます。皮膚弾性物質のコラーゲンやエラスチン産生が促されることから、HIFUはリフトアップと肌質改善を同時におこなうトータルエイジングケア施術といえるでしょう。

HIFUの平均的な効果持続期間は3〜6ヶ月

HIFUは美容医療のなかでも比較的、持続効果の高い照射施術です。65〜75℃の強い熱エネルギーは照射直後よりたるみを引き上げ、真皮層内ではコラーゲン・エラスチン産生がおこなわれます。

HIFUによるリフトアップ効果のピークは照射1〜3ヶ月で、持続期間は約3〜6ヶ月とされています。その後は徐々にハリ感が低下し、たるみが再び目立つようになるでしょう。

施術以前よりたるむことは無い

SNSなどで「HIFUをすると余計にたるむ」など、マイナスな情報も少なくありません。HIFUのもつ超音波エネルギーは加齢により緩んだ筋膜を収縮させ、線維芽細胞を活性させる働きをもちます。効果持続期間が終わり、緩やかに元の状態に戻りますが、施術以前よりたるみが進行することは考えにくいでしょう。

真皮層に熱を与えて引き締める「ハイフシャワー」

ハイフシャワーとはHIFUの超音波エネルギーを真皮層まで照射、熱を与え肌のハリ感と弾力アップを目指す照射施術です。穏やかな超音波エネルギーを顔全体へシャワーのように照射することで、真皮層にある線維芽細胞を活性化し、コラーゲン・エラスチン産生を促します。

ヒトの皮膚は表皮層が約0.1〜0.3mm、真皮層は約1.0〜2.0mmで構成されています。当院のハイフシャワーは2.0mmカートリッジを使用するため、真皮深層までHIFUの超音波エネルギーを届けることが可能です。

※ハイフシャワー®は韓国CLASSYS社の商標です

ハイフシャワーがHIFUの効果を長持ちさせる理由

HIFUの超音波エネルギーを顔全体に照射するハイフシャワーは、真皮深層まで作用します。線維芽細胞の活性化を促しハリと弾力を改善に導くとされ、HIFU後のメンテナンスとしても推奨される照射施術です。

ハイフは皮膚・皮下脂肪層・筋膜(筋肉層)それぞれを個別に加療していきます。皮下脂肪、筋層といった皮膚表面からみて深い位置に当たる層を治療するカートリッジでは、瞬間的に60〜70℃という高温に達します。対照的に皮膚を治療する1.5ｍｍと2.0ｍｍのカートリッジではそこまで高温には至りません。

高温による熱ダメージの再生、繊維組織のリモデリングには2〜3ヶ月程度必要と考えられますから、それよりも短い治療期間は組織にとって負担となる可能性があります。一方、皮膚への過熱はマイルドな刺激であり、むしろヒートショックプロテインなどを生み出すハイフシャワーの刺激は1ヶ月程度の短い治療周期がより高い治療効果につながります。

ハイフシャワーによる効果持続イメージ

HIFU施術を受けっぱなしで6ヶ月後をむかえた場合と、ハイフシャワーをメンテナンスとして定期的に取り入れて6ヶ月後をむかえた場合の効果持続イメージを表にまとめました。

※以下表に記してある数値（%）は具体的なエビデンスがあるわけではなく、医師や患者さまの体感に基づいたものとなります。

HIFUのみの場合

ハイフシャワーをメンテナンスとして取り入れた場合

当院のハイフシャワーはウルトラフォーマーMPTを使用

スキンリファインクリニックのハイフシャワーは次世代型HIFU「ウルトラフォーマーMPT」を使用します。韓国CLASSYS社開発のウルトラフォーマーⅢの後継機にあたり、より痛みが少なく高いリフト効果を発揮する医療機器です。

ウルトラフォーマーMPTはこれまでと同じ深度に作用する(4.5mm・3mm・2mm）の3種のカートリッジに加え、色素沈着改善ブースターカートリッジが搭載されています。