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注入量の多いヒアルロン酸リフトが危険だというのは誤解!受ける際の注意点も解説

篠原秀勝

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篠原秀勝(しのはら ひでまさ)

ヒアルロン酸注入は形成術やリフトアップなど汎用性が高く、ダウンタイムやアレルギーリスクの少ない美容医療施術とされています。一方、SNSなどでは「ヒアルロン酸をたくさん使うヒアルリフトは危険」といった情報も少なくありません。ヒアルロン酸リフトが危険とされる理由と、ヒアルロン酸注入失敗の原因について医師が解説します。

ヒアルロン酸注入でリフトアップする理由

加齢によるたるみは真皮層・脂肪層・顔面骨など、各組織の衰えや減少、萎縮によって生じます。ヒアルロン酸リフトは、適切な部位へ適切な粘弾性のヒアルロン酸製剤を注入することで各組織を補強し、皮膚の土台の立て直しをおこなう施術です。下垂した皮膚を元の位置に戻す施術であることから、まるで時を巻き戻したかのような若々しい顔印象へ仕上がります。

ヒアルロン酸注入によるリフトアップ施術「ヒアルロン酸リフト」は、注射器(1cc)約5〜10本を使用することで下垂したフェイスラインを引き上げ、小顔に見せる施術です。しかし多量の製剤注入により余計に顔が大きく見えるのでは、と不安に感じる方も少なくありません。

ヒアルロン酸リフトで考えられるリスク

ヒアルロン酸注入は、ダウンタイムがとても短い低侵襲施術です。注入後に生じる腫れや内出血・痛みはいずれも軽微とされ、数日内に治まります。また、ヒアルロン酸は元々、体内に存在する物質のためアレルギーリスクが少ないとされています。

しかし稀に細菌感染・血行障害など重篤な合併症を引き起こすケースもあるため、安易なヒアルロン酸注入には注意が必要です。なお、これらの合併症の多くは「医師の知識・技術不足」「適切なヒアルロン酸製剤が使用されていないこと」が原因とされています。とくに多量のヒアルロン酸製剤を使用するヒアルロン酸リフトを検討する際は、クリニックと医師選びは慎重におこないましょう。

ヒアルロン酸リフトによる失敗はおもに3つ

ヒアルロン酸注入による重篤な合併症は非常に稀です。一方で、ヒアルロン酸注入による仕上がりの「失敗」は少なくありません。失敗の理由には医師と患者間の美的センスのズレのほか、医師の技術不足が挙げられます。

1.注入部位が不適切である

顔全体のバランスを考慮せず一部位のみへヒアルロン酸注入

他の部位のシワやたるみが目立ち、不自然な仕上がりとなります。表情筋の動きによっては凹凸や大きな左右差が生じるケースも少なくありません。

ほうれい線などの深いシワにだけ直接ヒアルロン酸注入

注入直後の腫れや浮腫みで一時的に改善されたように見えるものの、すぐにシワやたるみが現われてしまいます。

目の周りなど皮膚の浅い層に多量のヒアルロン酸注入

皮膚の薄い部位へヒアルロン酸注入をおこなうと、ヒアルロン酸製剤が青黒く見える「チンダル現象」を引き起こすことがあります。

2.注入する量が適切でない

患者の望むまま多量のヒアルロン酸製剤を注入

額であれば「コブダイ」、頬であれば「アンパン顔」など、一般的に”ヒアル顔”と呼ばれ、違和感のある仕上がりとなるケースです。またヒアルロン酸は体内の水分を引き寄せるため注入直後は満足度の高い仕上がりであっても、数日後に過剰に膨らむことも少なくありません。

シワやたるみに対してヒアルロン酸製剤量が少ない

ヒアルロン酸製剤が適切量以下の場合も、理想の仕上がりにすることはむずかしいでしょう。例えば本来5本のヒアルロン酸製剤が必要な施術に対して、1本のヒアルロン酸製剤を浅く広く注入したとしてもシワやたるみを改善することはできません。

3.部位ごとに適した製剤を使用していない

●1種類のヒアルロン酸製剤のみで施術をおこなう

ヒアルロン酸注入によるリフトアップ施術は、部位によって異なる粘弾性のヒアルロン酸製剤を使い分けます。加齢による顔面骨萎縮や支持靭帯の補強であれば硬いヒアルロン酸製剤、目周りや口元には柔らかなヒアルロン酸製剤など、それぞれの部位に適切なヒアルロン酸注入をおこなうことが重要です。

ヒアルロン酸リフトで失敗しないためのポイント

ヒアルロン酸リフトにおいて自然で美しい仕上がりのためには、何よりも医師選びが大切です。SNSなどでの症例写真のみを検討材料とせず、医師の専門や臨床経験なども確認することで、安全性と満足度の高い仕上がりを目指せるでしょう。

臨床経験豊富な医師による施術を受ける

皮膚の下には重要な神経や血管が複雑に走行しています。ヒアルロン酸注入による重篤な合併症やトラブルは、これらの顔面解剖学を理解した医師であれば回避することができるでしょう。とくに多量の製剤を使用するヒアルロン酸リフトを検討する際は、顔面解剖学に詳しい外科専門医または皮膚科専門医などの資格や、美容医療以外の一般医療経験の有無を確認することが大切です。

当院は顔面解剖学に詳しく、臨床経験が豊富な医師がカウンセリング・施術をおこないます。ヒアルロン酸注入が初めての方、または注射が苦手な方も安心してご相談ください。

デザインのすり合わせを綿密におこなう

ヒアルロン酸リフトの仕上がりにおける「失敗」は、医師の技術力・デザイン力の問題と、患者側の「仕上がりイメージの違い」の2つがおもな原因とされています。カウンセラーを挟むことなく医師が直接カウンセリングをおこなうクリニックを選び、事前に仕上がりのデザインをすり合わせることが大切です。

当院のカウンセリング、デザインの提案には3D画像診断装置『ベクトラ』を使用しています。仕上がり予測や改善すべき部位を数値化し、デザインのすり合わせを綿密におこないます。

表情に馴染むヒアルロン酸製剤を使用する

安価なヒアルロン酸製剤の場合、その有効性や安全性はメーカーに委ねられます。リフトアップ効果が低いだけでなく、注入部位が線維化しシコリ等が生じるケースも少なくありません。

ヒアルロン酸製剤の品質や安全性を確かめるためには、基本的にどの製薬メーカーの製品であるのか、ということと、正規代理店の販売している日本国内向けの製品であるかという2点が重要です。歴史の長い実績のある製薬メーカーの製造するヒアルロン酸と、実績の少ないヒアルロン酸メーカーでは信用性が異なります。粗悪なヒアルロン酸の場合、十分なリフト効果が得られない場合があるだけでなく、繊維化・移動・拘縮・しこりなどのトラブルが生じやすい可能性もあります。

また高品質であっても注入部位に適応しない粘弾性のヒアルロン酸製剤を使用すると、表情の変化とヒアルロン酸製剤が連動せず、不自然な凹凸や引き攣れが生じることがあるため注意が必要です。

ヒアルロン酸リフトに適したレスチレン®︎シリーズ

当院で使用しているヒアルロン酸製剤は、厚生労働省承認製剤「レスチレン®︎シリーズ」です。人工架橋剤(添加剤)の配合が1%以下のヒアルロン酸製剤で、遅延性アレルギーなどの異物反応リスクが低いという特長があります。また局所麻酔が配合されているため、痛みの少ないヒアルロン酸注入をおこなうことが可能です。

レスチレン®︎シリーズは高い硬度と柔軟性を持ち合わせ、リフトアップに適したヒアルロン酸注入剤です。皮膚組織との親和性が高く、表情筋の動きに適応するため自然で長期的なリフトアップ効果をもたらします。

レスチレン®︎シリーズについて詳しくはこちら

自然な美しさを引き出す当院のヒアルロン酸リフト

当院の医師は一般医療・美容医療ともに臨床経験が豊富にあり「マイクロボーラス」と呼ばれる手技により、安全性の高いヒアルロン酸注入をおこないます。マイクボーラスは注射針を微細に移動させ、ヒアルロン酸製剤を0.1ml以下で連続的に注入する高度な医療技術です。痛みや合併症リスクを最小限に抑え、表情に違和感を与えない美しい仕上がりを実現します。

また、ヒアルロン酸リフトは通常の注入施術とくらべ使用量が多く、医療機関を問わず高額となる傾向にあります。当院では患者さまの費用負担を抑えるため、ヒアルロン酸製剤が6本以上必要と判断された場合、7本目以降は何本使用しても無料となる「リファインリフト」プランのご用意があります。ヒアルロン酸リフトや、その他の施術については当院スタッフまでお気軽にご相談ください。

トライアルリファインリフトについてくわしくはこちら

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