美容医療施術は組み合わせることで、より高い効果をもたらします。一方、施術を行なう順序を誤ると思わぬトラブルを引き起こし、望まぬ仕上がりとなるケースも少なくありません。安全性が高く、効率的な美容医療施術を受けていただくために、推奨する施術の順序とその理由を医師が解説します。

美容医療の組み合わせ施術は受ける順序が大切

美容医療において組み合わせ施術とは、作用機序の異なる数種類の施術を一度に受けることです。シワ治療を例に挙げると、表情筋によるシワと真皮層の衰えが混在するシワの場合、ヒアルロン酸注入だけでは望ましい仕上がりとはならないでしょう。しかし、ヒアルロン酸注入と表情ジワに適応するボツリヌス注射を組み合わせることで、有効性の高いシワ改善効果をもたらします。

一方、施術の順序や作用機序の重複により、副作用増強などのリスクが生じることも少なくありません。組み合わせ施術を検討する際は一つひとつの施術に対し、臨床経験の豊富な医師のカウンセリングを受けることが大切です。

【覚えておきたい】当院の組み合わせ施術と受ける順序

当院の施術のほとんどは組み合わせが可能です。また施術によっては2つだけでなく、複数の組み合わせを行なうことができます。以下の組み合わせ施術と順序は、当院の一例となります。なお、肌悩みや理想とする仕上がりによって、適応する施術は異なります。

あらゆる施術前のハイドラフェイシャルで相乗効果を狙う

ハイドラフェイシャルとはピーリング・毛穴吸引・保湿を一度に行なうピーリングマシンです。当院では最新機種「ハイドラフェイシャルSyndeo」を日本初導入したクリニックとなります。
低濃度の酸性製剤を含むジェット水流により、毛穴の奥に詰まった老廃物を除去するハイドラフェイシャルは、ほとんどの施術との組み合わせが可能です。プレ施術として取り入れることで、組み合わせ施術の効果を底上げするとされています。

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熱に弱いボツリヌス注射はHIFUやRF(高周波)の後に受ける

ボツリヌス注射と照射施術は、当院で人気の高い組み合わせ施術です。ボツリヌス注射とは、ボツリヌストキシンを精製した安全性の高いタンパク質です。神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を抑え、一時的な筋肉弛緩をもたらします。これにより表情ジワを改善し、シワの進行を予防する施術となります。

タンパク質であるボツリヌストキシンは熱に弱い性質の薬剤です。HIFUやRF(高周波)など熱エネルギーを利用した施術との組み合わせの場合、HIFUなどの照射施術を先に行なう必要があります。照射後、ほてりの落ち着きを確認しボツリヌス注射を行なうことで、薬剤に影響を与えず効果の高い仕上がりとなるでしょう。

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熱のこもりやすいRF(高周波)はHIFUの後に受けてリスク回避

当院でもっとも人気の高い組み合わせ施術は「ウルニューマ」です。RF(高周波)とHIFU(高密度焦点式超音波)、2つのエネルギーを利用した当院オリジナルの照射施術となります。RFによるタイトニングとHIFUによるリフトアップ作用により、一度の照射で約6ヶ月と長期間、たるみ改善効果をもたらすメニューです。

RFとHIFUはいずれも強力な熱エネルギーを発する照射マシンです。RFは細胞摩擦により熱を発生させ、真皮層から脂肪層まで皮膚の内部へジワジワと熱を伝えます。一方、HIFUは真皮層・脂肪層・筋膜層へ個別に熱エネルギーを伝えることが可能となります。ウルニューマは火傷リスクを回避するため、HIFU照射を先に行ない、熱のこもりやすいRFは後の順序で行ないます。

目元のオリジナル施術「ウルニューマアイ」も専用カートリッジを用いて、同様の順序となります。いずれも安全性と有効性の高いSRC式組み合わせ施術です。

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ダーマペン4の後に美容製剤を塗布して相乗的な美肌効果

ダーマペン4とは、16本の極細針が装着されたペン型の医療マシンです。肌に微細な穴をあけ、コラーゲン生成を促進する創傷治癒効果を応用した施術となります。ダーマペン4単体でも効果をもたらす施術とされる一方、美容製剤を組み合わせることで、より効果の高い美肌治療を行なうことができるでしょう。

当院ではダーマペン4と組み合わせ可能な10種類以上※の美容製剤を取り扱っております。ニキビや毛穴改善など、目的に合わせた治療を効率よく行なうことが可能です。また、繰り返しの治療が必要な方のために、費用をおさえた「ダーマペン4サブスクプラン」のご用意があります。

※2023年10月現在

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ヒアルロン酸注入とダーマペン4の同時施術は注入量の見極めが重要

シワやたるみ治療として人気の高いヒアルロン酸注入は、正しい順序であれば大半の施術と組み合わせが可能です。同日に行なうことができない施術は、ヒアルロン酸分解注射くらいでしょう。

ヒアルロン酸注入との組み合わせ施術は、基本的な順序としてヒアルロン酸注入が最後となるケースがほとんどで、当院でも最後に行ないます。

ダーマペン4の施術直後は全体的に皮膚が腫れ、医師がヒアルロン酸の適切な注入量を見極めるのが難しくなります。ダーマペン4による腫れが引いた後に「膨らみ過ぎている」あるいは「物足りない」と感じることのないよう適切な量を注入するには、注入前の肌状態の観察と評価が重要であり、医師に多くの臨床経験が必要となります。

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ヒアルロン酸注入はHIFUやRF(高周波)の後に受けるとバランスを整えやすい

HIFUやRF(高周波)などの照射施術は、カートリッジを皮膚に押し当てて照射を行ないます。ヒアルロン酸注入直後は皮膚の中の製剤が不安定な状態です。圧迫によるヒアルロン酸移動を避けるため、組み合わせ施術の際は、照射施術の後にヒアルロン酸注入となります。

また、ウルニューマのように即時的なタイトニング効果をもたらす施術の場合、たるみが引き締まった状態でヒアルロン酸注入を行なうことで、バランスの整った美しい仕上がりとなるでしょう。

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ボツリヌス注射後のヒアルロン酸注入でシワ改善効果が長期化

表情ジワの改善効果のあるボツリヌス注射とヒアルロン酸注入の組み合わせは、とても相性の良い施術です。額や目尻、顎などの表情筋の動きを和らげるボツリヌス注射を行った後にヒアルロン酸注入を行うことで、ヒアルロン酸製剤の体内吸収が抑制され、効果が長期化するとされています。

なかでも梅干しジワと呼ばれる顎の表情ジワに対し、ボツリヌス注射とヒアルロン酸注入の組み合わせ施術を行なうことで、形の整った美しい仕上がりとなります。

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当院では安全に配慮し、ほぼすべての施術を同日中に組み合わせ可能

美容医療とは人体へ影響を与える行為です。施術の一つひとつは低侵襲性であったとしても、順序や作用機序の重複により、副作用など予期せぬ結果に繋がる可能性も少なくありません。

組み合わせ施術は、臨床経験豊富な医師が個々の症状を見極めたうえで「適切な施術を正しい順序で行なう」ことが重要です。SRCでは医師によるカウンセリングとアフターフォローなど、安全管理の徹底した組み合わせ施術を行なっております。

当院では、ほぼすべての施術が同日に組み合わせが可能です。「より効果の高い施術を受けたい」「何度も通院する時間がない」など、患者さまのお悩みやライフスタイルに寄り添った治療をご提供します。組み合わせ施術プランや、美容医療サブスクなどのご相談は当院まで、お気軽にお問い合わせください。