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【医師解説】あなたのシミ、実は「肝斑(かんぱん)」かも?普通のシミとの違いと悪化させるNG習慣

篠原秀勝

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篠原秀勝(しのはら ひでまさ)

こんにちは。スキンリファインクリニックの篠原です。

日々の診察の中で、非常に多くの方からご相談をいただくのが「シミの治療」です。 中には、ご自身で「肝斑(かんぱん)ができたので直してください」とはっきりと仰って来院される方もいれば、「なんとなく顔のシミを綺麗にしたい」と来られ、診察してみると肝斑が見つかる方もいらっしゃいます。

一言で「シミ」と言っても、その中には様々な種類が存在し、それぞれ治療法やアプローチが全く異なります。今回は、シミの中でも特に見極めが重要で、間違ったケアで悪化しやすい「肝斑」について、普通のシミとの違いや原因、そして今日から見直せる重要な注意点を解説します。

1. 「シミ」という大きな括りと、その種類

診察室でまずお伝えするのは、「シミというのは非常に大きなくくり(カテゴリー)である」ということです。私たちはその大きなくくりの中から、目の前のお客様のシミがどれに該当するのか、まずは正確な「診断」をつけます。

メジャーなものだけでも、シミには以下のような種類があります。

  • 老人性色素斑(いわゆる普通のシミ):年齢や日焼け(紫外線)の蓄積によってできるもの。
  • 雀卵斑(そばかす):遺伝的な要因が強く、小さく点在するもの。
  • 炎症後色素沈着:ニキビ跡や傷跡、ヤケドなどが茶色く残ったもの。
  • ADM(後天性真皮メラノサイトーシス):お肌の深い部分(真皮層)にできる、灰色〜青みを帯びたシミ。
  • 肝斑(かんぱん):今回詳しく解説する、モヤモヤとした特徴的なシミ。

これらが単体で出ていることもあれば、複雑に混ざり合っていることも多いため、まずは医師が正しく見極めることが治療の第一歩となります。

2. 「普通のシミ」と「肝斑」の決定的な違い

では、最も一般的な「普通のシミ(老人性色素斑)」と「肝斑」は何が違うのでしょうか。

普通のシミ(老人性色素斑)

主な原因は「年齢」と「日焼け(紫外線)」です。ある程度の年齢を重ねていくと、多かれ少なかれ誰にでも現れるのがこのタイプのシミです。輪郭が比較的はっきりしているのが特徴です。

肝斑(かんぱん)の見た目の特徴

言葉で説明すると、以下のような特徴が挙げられます。

  • 30代以降の女性に多く見られる
  • 両側性(お顔の左右対称に同じように出ることが多い)
  • 境界線がはっきりした円形ではなく、三日月型をしていたり、モヤモヤと境界が曖昧に広がっている

お肌の病態としては、メラニン(シミの元)を作り出す工場である「メラノサイト」という細胞が、何らかの刺激によって過剰に活動し、メラニンを常に作りすぎてしまっている状態です。

3. 肝斑を引き起こす2大原因:女性ホルモンと「摩擦」

メラノサイトがなぜ暴走してメラニンを作りすぎてしまうのか。その大きな原因とされているのが「女性ホルモン」、そして何よりも重要なのが「摩擦(こすれ)」です。

紫外線が影響するのはもちろんですが、私は診察をしていて、「肝斑の8〜9割は、日々の生活の中での摩擦や刺激が原因(あるいは悪化因子)になっている」と痛感しています。

診察室で見かける「こすりすぎ」のサイン

カウンセリング中、「このシミが気になるんです」とお話ししながら、ご自身の手で気になるシミのあたりをゴシゴシと強く擦りながら喋る方がいらっしゃいます。 ご本人は無意識なのですが、触り方を見ているだけで「あ、お肌への刺激がかなり強いな」と感じることが多々あります。良かれと思って触るその指先が、実は一生懸命シミを濃くしてしまっているのです。

4. 今日からできる肝斑予防:理想の摩擦ゼロ(レス)スキンケア

お客様に「摩擦は厳禁です」とお伝えすると、「そんなに強くこすっていません」「優しく洗っています」と仰る方がほとんどです。しかし、パウダールームなどで洗顔やスキンケアをされている様子をこっそり覗かせていただくと(笑)、想像以上に強い力でケアされている方が非常に多いのが現実です。

では、どのくらいの強さが理想なのでしょうか?

私がいつもお伝えしている目安は、「お顔の皮膚が動かないくらいの圧力」です。

「気合い」が肝斑を濃くする?

洗顔のときに「汚れをしっかり落とそう!」としたり、化粧水やクリームを塗るときに「しっかりお肌に染み込ませよう!」と、手のひらでパンパンと叩き込んだり(パッティング)、グイグイと塗り込んだりしていませんか?

その「キレイになろうとする気合い」こそが、お肌にとっては過剰な摩擦となり、肝斑の工場(メラノサイト)を刺激してしまいます。化粧水を叩き込んでも、お肌への浸透率が上がるわけではありません。

毎日のスキンケアの際は、気合いを少し抜いて、「お顔の皮膚を絶対に動かさない、極上のフェザータッチ」を意識してみてください。これだけでも、モヤモヤとしていた肝斑が落ち着いてくるケースは少なくありません。

まとめ

肝斑はデリケートなシミであり、レーザー治療などを闇雲に行うと、かえって濃くなってしまうデリケートな性質を持っています。だからこそ、正しい診断と、ご自宅での「徹底した摩擦レスなケア」が何よりも大切です。

「私のこのシミ、もしかして肝斑かも?」と気になった方は、ご自身で判断して間違ったスキンケアを続けてしまう前に、ぜひ一度スキンリファインクリニックにご相談ください。お一人おひとりのお肌状態に合わせた、最適な治療とケアをご提案させていただきます。

 

参考動画(この記事の元となった解説動画):

 

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