ハイフ(HIFU)とは、高密度焦点式超音波を利用した医療機器です。皮膚の奥深くからリフトアップをおこなう人気の高い美容医療施術とされています。一方、美容クリニック広告で多く見られる「ハイフシャワー」は、ハイフと異なる効果をもたらす施術となります。今回はハイフとハイフシャワーの違いと、それぞれの効果についてを解説します。

通常ハイフとハイフシャワーの違い

ハイフシャワーとハイフとの違いは、超音波エネルギーが届く皮膚の層の深さにあります。当院のハイフマシン「ウルトラフォーマーMPT」は、4種類の顔用カートリッジ(1.5mm・2.0mm・3.0mm・4.5mm)が搭載されています。これらのカートリッジを使い分け、真皮層から筋膜層まで肌悩みに応じた皮膚の深さへ照射し、症状を改善します。

リフトアップを目的とするハイフは、1.5mm〜4.5mmのカードリッジを顔の部位や症状に合わせて組み合わせることで、真皮層・脂肪層・筋膜層のすべてへアプローチする”フルコース照射”です。真皮層にある線維芽細胞を活性化することでコラーゲン・エラスチン産生を促し、脂肪層の余分な脂肪細胞を除去します。加齢により緩んだ筋膜を縮め、若々しくたるみのない輪郭へ導くトータル・エイジングケア施術といえるでしょう。

ハイフシャワーはウルトラフォーマーのみ可能な施術

ハイフシャワーは、2.0mmカートリッジのみを使用したウルトラフォーマー独自の施術となります。通常のハイフとくらべ、皮膚の浅い層へ超音波エネルギーでアプローチする”アラカルト照射”です。ハイフシャワーは深刻なたるみ症状ではないものの、肌のハリ感や弾力が低下した方に適した照射施術とされています。
通常ハイフとハイフシャワーの比較

筋膜層(SMAS)まで熱を与えてリフトアップを目指す「ハイフ」

ハイフ(HIFU)とは、高密度焦点式超音波を利用した美容医療機器による照射施術です。超音波は皮膚組織に吸収されることで、65〜75℃の強い熱エネルギーに変換されます。皮膚表面を傷つけることなく、真皮層・脂肪層・筋膜層(SMAS)まで作用し、コラーゲン・エラスチン産生促進、代謝による脂肪細胞除去・熱凝固による筋膜層引き締めをおこなうことが可能です。

これらのことからハイフはシワやたるみなど複合的な症状が生じた加齢肌へ、一度の照射でアプローチ可能なトータル・エイジングケア施術といえるでしょう。

真皮層に熱を与えてハリ・弾力アップを目指す「ハイフシャワー」

当院のハイフシャワーは2.0mmのカートリッジにより真皮層へ熱を与え、ハリと弾力アップを目指す照射施術です。

ヒトの皮膚はミルフィーユのように層で分かれ、肌表面から表皮層(約0.1〜0.3mm)・真皮層(約1.0〜2.0mm)・脂肪層(約4〜10mm)で構成されています。真皮層にはコラーゲンやエラスチンなどの肌弾性物質を産生する線維芽細胞が存在します。しかし加齢とともに線維芽細胞の産生能力は低下し、肌のハリ感や弾力が失われることでシワやたるみが生じるでしょう。

ハイフシャワーは肌へ穏やかな超音波エネルギーを照射し、真皮層の中で熱エネルギーへと変換させます。この熱により衰えた線維芽細胞が活性され、コラーゲン・エラスチン産生を促し、衰えたハリ感や弾力を改善へと導きます。

ハイフシャワー施術との相性が良い方

ハイフ施術の効果を長期的に維持したい方

ハイフのリフトアップ効果のピークは1〜3ヶ月となり、以降は緩やかに元の状態へと戻ります。しかしハイフ照射後、ハイフシャワーを1ヶ月おきに照射することでリフトアップ効果が延長され、たるみのない若々しい輪郭をキープするとされています。ハイフシャワーはハイフのリペア施術ともいえるでしょう。

まぶたのたるみや目のクマを穏やかに改善したい方

ハイフシャワーは、皮膚の薄いデリケートな目元にも適した照射施術です。コラーゲン・エラスチン減少による初期たるみや小じわ、目の下に生じた影クマなどを穏やかに改善へと導きます。「以前とくらべ目が小さくなった」「目の下の凹凸で老けて見える」など、さまざまな目元の美容悩みへ効果的にアプローチします。

即時的な引き締め効果を実感したい方

ハイフシャワーは穏やかな超音波エネルギーを照射する施術です。しかしハイフシャワーの効果は高く、真皮層へ吸収された超音波は熱エネルギーへと変換、温熱効果により緩んだ繊維物質を収縮させ、真皮層を即時的に引き締めます。

ハイフシャワーの引き締め作用により、軽度なたるみ・小じわだけでなく、開き毛穴へのアプローチが可能です。化粧品やエステなど、これまでのスキンケアに手応えが感じられなくなった方に適した照射施術といえるでしょう。

痛みやダウンタイムが少ない施術を受けたい方

シワやたるみを改善へと導く施術はさまざまです。しかし、施術の種類によっては穿刺をおこなうタイプや強い熱感、または痛みを伴うことも少なくありません。ハイフシャワーは、穏やかな超音波エネルギーを真皮層へ照射する施術です。熱感や痛みはとても少なく、ダウンタイムも直後に軽微な赤み(ほてり)が生じる程度とされています。

当院では次世代型のウルトラフォーマーMPTを使用

スキンリファインクリニックのハイフシャワーは、韓国CLASSY社ウルトラフォーマーⅢの後継機にあたる「ウルトラフォーマーMPT」によって施術をおこないます。これまで点状照射であった超音波エネルギーを線状照射することで、より高密度に超音波エネルギーを皮膚層へ届けることが可能となりました。

ウルトラフォーマーMPTは、ペン型カートリッジによるグルタチオン導入も搭載されたハイフマシンです。皮下1.5mmまで色素沈着改善剤であるグルタチオンを導入することで、シミやくすみに効率よくアプローチします。

なお、当院のハイフシャワーはドクター施術以外にも看護師による施術がございます。十分な教育と研修により、技術力や仕上がりの差はないと自信をもっていえます。ハイフシャワーと併用可能な施術も多く、施術の組み合わせによっては、直後より若々しい印象へ大きく改善することができるでしょう。ハイフシャワーや併用可能な施術については、いつでもお気軽にスタッフまでお尋ねください。