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たるみ治療に効率的な高周波(RF)の治療メカニズム

篠原秀勝

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篠原秀勝(しのはら ひでまさ)

美容医療における高周波(RF)治療の基本情報

高周波とはRF(Radio Frequency)とも呼ばれ、非常に高い周波数の電磁波のことを指します。その歴史は古く、1887年にドイツの物理学者ハインリヒ・ルドルフ・ヘルツが電磁波を発見したことから始まりました。1929年に高周波療法として人体へ応用され、現在では美容医療領域においても、多く利用されています。

美容医療における高周波の作用は、温熱による線維芽細胞の活性および熱タンパク変性によるタイトニングです。皮膚組織の水分子同士が摩擦熱を発生することで、真皮層では皮膚弾性物質の生成促進・真皮や脂肪を支えるリガメント(支持靭帯)の再構築・血行と代謝の改善効果を有します。その他、ジュール熱により脂肪細胞を破壊し、ネクローシス(細胞死)を誘発する高周波機器もあり、部分痩身をおこなうことも可能です。

高周波(RF)の熱発生メカニズムと皮膚水分量との関係

高周波は電気抵抗値が低い(=電気が流れやすい物質)ほど、ジュール熱が発生しやすいという特徴をもちます。ヒトの皮膚組織には多くの水分が含まれている(=電気抵抗値が低い物質)ため、高周波を流すことで皮膚組織に含まれる水分同士が摩擦され、ジュール熱が発生します。

※ジュール熱:ジュール熱とは、導体(ここでは人体のこと)に電流を流した時に発生する熱エネルギーのことで、皮膚組織に含まれる水分同士の摩擦によって発生します。

組織により異なる水分量

  • ・表皮層の水分量:約10〜20%
  • ・真皮層の水分量:約70%
  • ・脂肪層の水分量:約20〜30%

高周波の熱量=電気抵抗値によって決まるという特徴から、高周波は水分量の多い真皮層で最も熱を発生させるため、表皮に影響を与えることなく深層加熱を実現します。

また、高周波は光(IPL)やレーザーと異なり、メラニンやヘモグロビンへ影響することはありません。これらのことから高周波は、表皮を障害することなく皮膚深部の真皮層から脂肪層までを加熱し、たるみを改善する照射施術といえます。

電極の数と位置で異なる高周波熱の届き方

美容医療に使用される高周波機器はおもに、単極の「モノポーラ式」と双極による「バイポーラ式」があります。近年では多電極式やニードルRFなど、さまざまな方式も開発されています。

1つの電極と対極板の間に高周波を流す「モノポーラ式」

モノポーラ式は美容目的としての市販を最初に承認された高周波機器であり、アクティブ電極と対極板を必要とします。アクティブ電極から高周波を流し、対極板にて回収をおこない、再びアクティブ電極へ戻ります。体内では高周波による閉鎖回路が形成され、深層加熱により真皮層から脂肪層で強力な熱タンパク変性(熱収縮)がおこなわれます。

モノポーラ式は真皮層に対し、65℃前後(機種によっては75℃)まで加熱することができます。広く深く強力に作用するため、非常に高いタイトニング効果を得ることが可能であり、たるみ治療を目的とする高周波の多くはモノポーラ式です。

一方、高エネルギー(高温)での照射となるため、強い熱感と痛みをともなうことも少なくありません。

2つの電極間で高周波を流す「バイポーラ式」

バイポーラ式は対極板のない2つの電極で構成された高周波機器です。2つの電極間で高周波電流が行き来し、皮膚内に熱を発生させます。バイポーラ式高周波の深度は浅く、一般的に電極間の距離の約半分です。例えば2つある電極の間が2センチだとして、発生する高周波は皮下約1センチの深達度となるイメージです。

※機種により異なる

モノポーラ式とくらべ浅い加熱である一方、連続的な照射をおこなうことで、真皮浅層から中層の皮膚弾性物質生成を促し、優れたハリ改善効果をもたらします。

電極が3つ以上ある「マルチポーラ式」

3つ以上の電極をもつ高周波機器をマルチポーラ式といいます。高密度なエネルギー照射により線維芽細胞を活性化へと導き、コラーゲン・エラスチン生成を得意とする高周波です。ハイパワー高周波治療や、HIFU治療のメンテナンスとしても使用されます。

おもな医療美容RF機器の周波数・照射方式の比較

マシン名 周波数 照射方式
ボルニューマ― 6.78MHz モノポーラ式
サーマクール 6.78MHz モノポーラ式
サーマジェン 非公開 モノポーラ式
テノール(サーモリバース) 40.68MHZ バイポーラ式+ユニポーラ式
エンディメッドプロ 1MHz マルチポーラ式

高周波(RF)の効果は痛みレベルと比例しない

高周波のタイトニングおよびエイジングケア効果は、熱作用によりもたらされます。高い効果を得るためには、ターゲット層以外の組織へ損傷を与えることなく、適切な温度を維持しながら、正確な加熱をおこなうことが重要です。

線維芽細胞は、真皮層内の温度が43℃を超えると活性化します。しかしその効果は軽微であり、変化に乏しいといえます。目に見える効果(細胞変性)のためには、皮膚内の温度を60℃以上に維持する必要があります。しかし、過度なエネルギー照射は熱感と痛みが生じてしまいます。

美容医療において「照射施術は痛みが強いほど効果が高い」という意見も少なくありません。しかし強い熱感や痛みは治療の妨げとなり、火傷などトラブルの原因となります。

従来、たるみ治療に使用されていたモノポーラ式高周波マシンは、皮膚内でのエネルギー調整が難しいという課題がありました。これにより、真皮層への加熱と同時に表皮層にもエネルギーが放出され、強い熱感と痛みを与えていました。そのため照射途中で治療を断念する患者も多く、タイトニングに重要なリガメントの熱収縮を達成することができませんでした。

一方、近年では冷却や振動による疼痛緩和システムが搭載された高周波機器が開発され、痛みの少ない高周波治療が可能となりました。

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