頬コケのある方へのウルニューマをどうするか
こんにちは、森です。
銀座院は月金曜、吉祥寺院は火曜に勤務しています。
ここ数日花粉症がひどくて、点鼻や点眼、内服を駆使して過ごしています。
思考が鈍って作業効率が低下するので、困りますね…
国民病とも言える花粉症、主な原因となっているスギを年々減らしているそうです。
でも今のペースで進めても十分減らすには100年くらいかかるらしいと聞いて絶望しました笑
***
では本題。
当院ではウルニューマというメニューが非常に人気です。
これは超音波治療のウルトラフォーマーと高周波治療のボルニューマを組み合わせた、強力なたるみ治療です。
そんな中で
「頬がコケるのが怖くてHIFUを受けられない」
「でもたるみはどうにかしたい」
そういったご相談をたくさん頂きます。
頬コケは老けて見えたり不健康に見えたりしますから、避けたいですよね。
(好みの場合は除きます)
それに対して僕がいつもお伝えするのは
「全く影響が出ないとは言えませんが、脂肪の分布をしっかり見て打てばほとんど問題ありません。」
ということです。
今回はそのことについてご説明していこうと思います。
1.HIFU、高周波(RF)の深達度
今回のお話をするにあたって、皮膚とその内側の構造について確認する必要があります。
上から順に
①皮膚 (表皮、真皮)
②皮下組織 (皮下脂肪)
③SMAS筋膜
という構造になっています。
ではHIFU、RFそれぞれどこまで深く届くのでしょうか?
(深達度と言います)
こちらを見て頂くと分かるように、RFは皮下脂肪まで、HIFUはSMASまで届きます。
ここでのポイントは2つ。
- SMASに届くのはHIFUのみ
- 3mm前後の深さが脂肪に直接影響しやすい
このことを覚えて頂いて、次の説明に進みます。
2.頬コケの原因
では頬コケの原因について確認します。
まずは次の図をご覧ください。
脂肪と骨格が年齢とともに変化していく様子です。
脂肪も骨格も減っていくことが分かります。
年齢とともに頬がコケるのは自然な流れであること、そして頬コケは年齢を感じさせる要因の1つであることを理解しておきましょう。
***
今回の本題ではありませんが、頬がコケる方はこめかみもコケやすいです。
次の図を見てください。
こめかみから頬にかけてBuccal fat pad(バッカルファット)が存在しますね。
こちらのボリュームが減ってくるとこめかみと頬に同時にコケが生じることになります。
3.では、どう打つか
以上を踏まえた上で頬コケのある方にHIFU、RFをどう打つかご説明します。
復習で先程の図を載せておきます。
ここでのポイントは
- リフトアップのためにはHIFUの4.5mmをしっかり打つ必要がある
- 頬コケ部位の脂肪層照射には慎重になる必要がある
という2点です。
そもそも顔のたるみにはSMAS(スマス)が大きく関係しています。
ここが年齢とともに伸びていくと重力に拮抗できずにたるみが悪化します。
フェイスリフト手術ではこのSMASを切って縫い縮めたりするわけですね。
つまり、HIFUの4.5mmをしっかり打たないとリフトアップ効果が出にくいと言えます。
頬がコケているからといって
「じゃあその部分は全く打たないようにしますね」
となると、得たい効果も得られなくなってしまう。
***
例えばニットやコットンなど乾燥機にかけてしまうと縮みますね。
この原因の1つが熱収縮です。
全体に熱が入ると大きく縮んでしまいます。
でももし熱を入れるのが手のひら1枚分の範囲だけだとしたら、全体としてはあまり縮まないでしょう。
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HIFUはSMASに熱収縮を起こすわけですが、リフトアップの効果を最大化するには全体にまんべんなく照射するべきです。
そのため、4.5mm層は頬コケ部分に打ちすぎない範疇でしっかり照射するのが良いと考えます。
一方で3mm層は皮下脂肪層をメインターゲットとしているため、最小限に留めるべきです。
フェイスラインなど脂肪のたまりにくい部位の照射をその分増やします。
4.施術後経過に関する注意点
HIFU、RFともに直後から効果が出やすい方もいれば、直後は分かりにくい方もいらっしゃいます。
これには治療に伴うむくみが影響しています。
超音波も高周波も、肌からすれば(適度な)ダメージです。
治療に伴う炎症が起こればむくみが起きます。
むくみは数日以内がピークですが、直後から出る方もいらっしゃいます。
そうするとなかなか効果が分かりにくいものです。
約1週間でむくみが落ち着くと効果が分かりやすくなりますし、効果のピークは1か月後です。
***
頬コケの話に戻ります。
コケた部分を避けてフェイスラインなどに多めに打つと、局所的に炎症が強くなるため「たくさん打っているのに(むくみで)効果が分かりにくい」という現象が起きます。
しかしこれは一時的なことなのでご安心頂ければと思います。
おわりに
今回は「頬コケのある方へのウルニューマをどうするか」というテーマでお送りしました。
まとめますと
- RFは皮下脂肪層まで、HIFUはより深いSMAS層まで治療できる。
- SMAS層はたるみに大きく関係しており、HIFUの4.5mmはリフトアップ効果が高い。
- 頬コケがあるからと4.5mmまで避けてしまうとリフトアップ効果が発揮されにくい。
- 3mmのメインターゲットは皮下脂肪なので、頬コケのある部分は最小限に留める。
- 直後はむくみが目立つ方もいるが、1週間ほどでスッキリする。
以上となります!
最後は施術者のデザインとイメージになりますが、理屈では今回のお話の通りです。
ご相談などあれば
銀座院 ⇒ 月、金曜日
吉祥寺院 ⇒ 火曜日
にご来院お待ちしております。
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