【新世代のたるみ治療】アルテミスリフト
こんにちは、森です。
今回は新しいたるみ治療「アルテミスリフト」をご紹介いたします。
糸リフトの種類は多数ありますが、個人的に非常におすすめのメニューとなります。
- ●糸リフトに始めて挑戦する方
- ●ダウンタイムが気になる方
- ●頬骨が張りやすい方
- ●頬コケのある方
などに適しています。
ポイントを押さえてまとめますので、ご興味のある方はぜひご一読ください。
アルテミスリフトとは?

アルテミスリフト(ARTEMIS LIFT)は日本人の骨格やニーズに合わせられる画期的な糸で、第四世代の糸とも呼ばれている切らないリフトアップ治療です。

ラインナップは3種類あり、現在(2025/11時点)当院で採用しているのは「PDO-3Dメッシュショート」です。
実物を見てみましょう。
針から糸を出してみました。
(高い糸なんですが、今回は使わせてもらいました)

折り返した状態で全長は40mm。
挿入の自由度の高く、適切なデザインを実現します。
一般的に100mmのスレッドが多いのですが、頬骨上を通ることで張って見えてしまったり、頬コケを通過することで引きつれや糸の突出を起こすリスクがありました。

特殊なコグ(棘)が脂肪組織を引き上げます。(後述)

折り畳み部分を拡げるとメッシュが見えます。
このメッシュが組織に絡みつくことでさらにリフト力、持続力がアップします。
構造

特殊な五角形のコグは刺入時の組織損傷を最小限にし、術後の違和感も抑えます。また、針の先端が丸く加工されているため、施術時の皮下出血や神経損傷のリスクも減らします。

従来のスレッドリフトにもコグが付いていますが、中心軸をナイフで切断したような突起です。人工的にささくれを作ったような状態ですね。
一方アルテミスリフトはモールディング方式といって、中心軸から矢の羽根が出たような形状をしています。一見して分かる様にアルテミスリフトのコグは耐久性に優れ、破損しにくいです。リフティング力・持続性ともに高い効果が期待できます。

また、メッシュ構造にも特徴があります。
そもそもスレッドにはメッシュが付いているものと付いていないものがあります。メッシュが付いていない方が糸が細く扱いやすいですが、メッシュが付いていた方が組織に絡みつく面積が増えるため高い効果と持続性が期待できます。
これまでもメッシュのついた糸はありましたが、糸同士の結合が弱くほどけやすいという問題がありました。アルテミスリフトではメッシュが交差する全ての部分が結合されていることによって、丈夫で破損しにくい構造へと進化しています。

従来のメッシュ付きスレッドリフトの場合、メッシュ空間が広いことから組織がメッシュの周囲に癒着できずに抜けてしまい、定着力が弱く効果の持続にも影響を与えていました。
アルテミスリフトはメッシュ空間が1mm程度の適切な間隔で構成されています。組織が適度な再生力を持つことで定着し、効果が長持ちします。


従来型と比べてコグもメッシュも改良されているため、アルテミスリフトは新世代の糸リフトと呼ばれているのです。
副作用とダウンタイム
一般的な糸リフトと同様に、以下のような副作用やダウンタイムが生じることがあります。
(ただしその程度や頻度は軽減された印象です)
-
●内出血
●腫れ
●肌のひきつれ
●痛み
●むくみ
●挿入部の色素沈着
施術の流れ
スタッフに施術した画像を使って流れを見ていきます。
1.マーキング

効果が出やすく安全性の高い挿入方向を決めます。
2.入口の麻酔

細い針(30G)でエントリーポイントを麻酔します。

3.通り道の麻酔

次に25Gカニューレで通り道の麻酔を行います。

これで麻酔は完了しました。
4.スレッド挿入

スレッドの針は先が丸いため、先に針で入り口を作ります。

そこからアルテミスリフトを挿入。

組織をロックしたい位置までリフトアップして挿入します。

根元まで入ったら

プレスしたまま針を抜きます。

糸は体内に隠れてしまいますので切除する必要はありません。
リフトアップしていることが分かります。

片側4本挿入後の状態。
目立った腫れや内出血、引きつれなどはありません。
針の太さがあるので針穴は少し目立ちます。
穴は数日以内に閉じますが、その際にカサブタができることがあります。
5.施術後

左の口横エリアをもう少しリフトアップしたかったので、1本追加しました。
同じ入り口から挿入できる場合はほんの数分で完了です。

挿入部にテープを貼って終了。

術直後の状態です。
引きつれや目立った腫れ、内出血もありません。
一般的なスレッドと比べてかなりダウンタイムが少ないです。
ビフォアアフター

全体的にリフトアップして、綺麗な丸みのある輪郭になりました。
より若々しい印象です。
価格

価格はこちらです。
- ●初めての方が少ない本数から試せる。
●効果を重視する方がお得に本数を増やせる。
ということを大事にしました。
調べて頂くと分かりますが、他のクリニックと比較して取り組みやすい価格かと思います。
おすすめの本数
本数は求める効果や年齢、脂肪の分布などによって決まりますが、おおよそ以下のようにお考えください。
- ●効果を重視する方、たるみの強い方:10~12本
- ●標準的なたるみ治療:8本
- ●たるみが少ない方、たるみの予防やメンテナンス:4~6本
治療頻度
理想は半年ごとと考えています。1年ごととお伝えしているクリニックも良く見かけますが、治療効果の面では少し遅いというのが私の考えです。
アルテミスリフト、および多くの糸リフトの主成分であるPDOは生体内で6~7か月で加水分解されます。
周辺組織の癒着により効果が長持ちするという考え方もありますが、糸自体はおよそ半年で溶けますし、その間も徐々に分解は進みます。
一方、治療を繰り返すうちに効果が長持ちするケースも散見されます。おそらく組織の癒着や脂肪のタイトニング効果が積み重なり、安定しているものと思われます。
たるみが気になりにくくなったら1年に1回でも十分でしょう。
もともとたるみの少ない方や予防で行う方も年1回で良いかもしれません。
いずれにせよ「継続的に受けていくもの」という意識は必要でしょう。
さいごに
今回は新世代の糸リフト「アルテミスリフト」について解説いたしました。
僕たちの顔は生涯重力に晒されており、時と共にたるみが進みます。
対策は早い方が効果も出やすいです。
糸リフトはフェイスリフト手術のように永久的なものではなく「継続的に行うことでたるみを改善し、進行を抑える」治療です。
手術の方が効果も持続性も良いですが、誰もが外科治療に踏み切るわけではありません。たるみに悩む方の中には「外科手術は考えていないが、HIFUでは満足できない」という方が沢山いらっしゃいます。
そのような方にダウンタイムを抑えた新しい選択肢として「アルテミスリフト」を提案します。
ご興味のある方は一度ご相談ください。
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