新たな注入材【ロングラスティング】の効果、適応、注意点
こんにちは、銀座院金曜日担当の森です。
10月後半あたりから花粉症と肌荒れに悩まされています。昨年から腸活を始めて症状はかなり軽減したものの、ピーク時には点鼻薬や点眼薬、時に内服を併用しながら乗り切っています。
つい先日沖縄に行ってきましたが、花粉がなくて最高でした。
ということで本題ですが、今回は”ロングラスティング”という新しい注入材についてです。
- ロングラスティングとはなにか?
- ヒアルロン酸との違いは?
- どんな打ち方をするの?
こういった内容についてお伝えしていきたいと思います。
1.ロングラスティングって?
ロングラスティングはスペインのSKINTECH PHARMA GROUPの長年の研究と臨床研究により開発された、安全性を重視した新しいコンセプトのヒアルロン酸注入剤です。
構成成分は以下の通り、ヒアルロン酸だけでなく15種類のアミノ酸を含みます。その結果抗酸化作用や保湿効果を持ち、肌のアンチエイジングに効果を発揮します。
構成成分
ヒアルロン酸、アルギニンアスパラギン酸、フェニルアラニン、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、レボグルタミド(Lグルタミン)、リジン、プロリン、セリン、タウリン、スレオニン、チロシン、バリン、アラニン
2.ヒアルロン酸との違い
ここまでの内容を見てこう思われたかもしれません。
「結局ヒアルロン酸ってこと?」
しかし、同じヒアルロン酸でも効果と用途が大きく異なります。
いわゆる”ヒアルロン酸”はフィラーといって、充填剤の意味を持ちます。失ったボリューム(脂肪や骨などの減少)を元に戻す治療です。顔の輪郭やくぼみなど立体感を整えるには適していますが、肌質を改善させる効果はほとんどありません。
***
一方でロングラスティングは肌のハリと弾力を改善し、肌の保湿にも効果を発揮します。肌質改善とボリュームアップを同時に実現できる製剤です。
ロングラスティングは通常のヒアルロン酸とは異なる方法でつくられ、注入後30日間ほどふっくらとボリュームアップした後、じっくり時間をかけて吸収されます。このボリュームの出かたが非常に自然で、滑らかです。
少しお痩せになっている方で、肌のハリが低下して小じわが目立つような場合に好相性です。
3.どう打つの?
打ち方には2種類あります。
①基本の打ち方
②応用の打ち方
基本の打ち方から順にご説明します。
基本の打ち方
こちらは基本の注入ポイントを示した図です。
片側7か所で、1か所に約0.2ccを浅く注入します。所要時間は10分ほどとすぐに終わります。
浅く打つ分出血、内出血のリスクは少ないですが、打った日は少し虫刺されのような膨らみが分かることがあります。
こちらの打ち方は”どうしてもここが気になる”といった局所的なお悩みではなく、“全体的に肌のハリがなくて、たるんできた”という方にお勧めです。
応用の打ち方
次に応用の打ち方ですが、こちらはオーダーメイドの方法になります。例えば以下のような特定のお悩みをお持ちの方にはそれぞれに合った方法をご提案します。
- 目の下の小じわ
- 頬のコケ
- 首の横ジワ、縦ジワ
- 手の甲のやせとシワ
- …
顔にしか打てないということはありませんので、痩せてシワのあるような部位には良い適応です。もちろん気になるところにすべて打つわけではなく、基本の打ち方とミックスすることも可能です。
私はスタッフやお客様に何度も注入を行っています。
お顔への注入だと「ふっくらしてリフトアップした」という声が多いです。首の場合は「しわが目立たなくなった」、手の甲ですと「しぼんでいた手の甲がふっくらしてハリが出た」というお声が多いですね。
唯一問題と感じたケースは目周り(上下のくぼみ)に打った方の中にお1人「1週間ほど腫れて目が開きにくかった。」という方がいらっしゃったことです。
同様の打ち方で全く問題ない方もいますし、「ボリュームの出かたに個人差がある」ということですね。そもそもヒアルロン酸というのは水分を吸収するため、直後の数日~1週間ほどは腫れることもあります。
特に皮膚が薄くて水分の逃げ場が少ない目周りは要注意なのかなと思っています。
おわりに
今回は新しいヒアルロン酸製剤“ロングラスティング”についてご説明しました。
基本の打ち方は術者によって差が出にくいと思いますが、応用していくと打つ深さや角度、量の配分などに差が出て奥深い施術だと思います。
注入頻度は3~4か月に1回がおすすめです。
ご興味ありましたらあなたに合った施術かどうかお伝えしますので、一度ご相談ください。
関連記事
関連のブログ記事一覧
- 2022/06/17
- 【肌の若返り】お肌のアンチエイジングには〇〇が必要。
- 2021/12/10
- 【ヒアルロン酸】やせ型のリフトアップにはCK4
- 2023/05/08
- 【HIFU解説】ウルトラフォーマーのMPモードとは?
- 2020/08/21
- たるみとヒアルロン酸治療の話 ~自然なリフトアップを行うCK1~
- 2023/05/22
- 【解説】今話題のエクソソーム点滴とはなにか?
ヒアルロン酸についてもっと詳しく
たるみの治療についてもっと詳しく
Special Reccomend
施術の様子や各院の最新情報はSNSをチェック!
ACCESSclinic
休診日:なし
銀座・数寄屋橋交差点不二家の看板が目印
〒104-0061
東京都中央区銀座4-2-12 銀座クリスタルビル5F
銀座駅B10出口から徒歩約0分、有楽町駅A0(東側)出口から徒歩
約1分、日比谷駅A1出口から徒歩約2分 銀座・数寄屋橋交差点
不二家の看板が目印のビル
休診日:水・日
吉祥寺駅北口徒歩1分 駅前ロータリー、アーケード入口手前
〒180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-12 小野山ビル3F