【加齢による顔痩せに】ヒアルロン酸注入と脂肪注入を比較
ヒアルロン酸注入と脂肪注入は、どちらも加齢により減少した顔のボリュームを補い、理想のフェイスラインへ導く注入施術です。しかし、それぞれ施術法や効果、持続期間が異なります。それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解し、自身に適した注入施術を検討することが大切です。
脂肪注入の施術概要
脂肪注入とは、お腹や太ももなどから脂肪吸引を行い、採取した脂肪細胞を精製し、ボリュームが不足または、形を整えたい部位へ注入を行う施術のことです。余分な脂肪を不足した部位へ移すため、同時に痩身効果を狙えることが大きな特長といえるでしょう。
脂肪注入は自身の脂肪(自己組織)を使用するため、アレルギーリスクや拒絶反応が起こりにくい施術とされています。また脂肪細胞が正常に生着することで長期的な効果が持続し、繰り返しの注入は必要はないといわれています。
脂肪注入の適応範囲
脂肪注入は顔や首、手の甲など幅広く施術を行うことが可能です。注入部位のボリュームアップだけでなく、小ジワやキメが整うなど肌質改善効果も挙げられます。
- 額(丸く形を整える)
- 目の下の凹み
- 鼻(隆鼻術)
- ゴルゴライン(ミッドチーク)
- マリオネットライン
- ほうれい線
- 口元の小ジワ
- 唇の縦シワ
- デコルテや首の痩せ
- 胸(豊胸)やヒップ(豊尻)
- 手の甲の痩せ
脂肪注入のメリット
脂肪注入の大きなメリットは余分な脂肪を使い、加齢により生じた凹みやボリューム不足を改善できることです。自己組織の移動ともいえる脂肪注入は、痩身効果とボリュームアップを同時に行い、アレルギーリスクや拒絶反応の少ない施術とされています。
脂肪注入は正常に脂肪細胞が生着することにより、その効果は長期持続が可能とされています。一度生着をすれば、他の注入剤のように繰り返しの施術を必要としません。脂肪注入は3〜5年程度の持続、部位によっては半永久的ともいわれ、長期に渡り効果が維持されます。
また、ダウンタイムも外科手術と比べ短期間とされ、注入部位は2〜3日程度の軽微な痛みと1〜2週間程度の軽微な腫れが生じます。
脂肪注入のデメリット
移植に使用する脂肪をご自身の身体から採取するため、やせ型の方では十分な量の脂肪が採取できない場合があります。脂肪が採取可能な方の場合には、移植する部分だけではなく、脂肪吸引部位についてもダウンタイム、痛みや内出血を考慮する必要があります。また、脂肪吸引の操作が不適切な場合には採取した部分に凹凸が生じるリスクがあります。
ヒアルロン酸に対するヒアルロニダーゼ(溶解剤) のように、移植した脂肪細胞を即時に溶解する分解剤などは存在しません。脂肪注入においてもヒアルロン酸注入と同様に、注入作業に際して治療部位の感染や血行障害等のリスクは存在します。
その為、これら急性期の合併症が発生した際の対応はヒアルロン酸と比較して複雑になる傾向があり、切開や洗浄などの処置や通院が必要になる場合があります。また長期経過における変形、拘縮、石灰化などの合併症がみられた際にも、溶解はできないため、摘出手術などの外科処置が必要になる場合があります。
半永久的に組織のボリュームが維持できることはメリットと言えますが、これは長期的な視点で見る場合、デメリットともなりうるものです。
注入した脂肪のボリュームや形態が、その時には自然で美しい印象であったとしても、年齢とともに顔面の解剖学的構造は変化します。皮膚はたるみ、皮下脂肪の位置や量は変わり、頭蓋骨の形態も変化します。注入した脂肪はこのような自然な経年変化の中で、時に不自然な印象を生じる(お顔全体的にマイルドなたるみや痩せが見られるのに、部分的に突出して膨らんで見える部分がある等)ことがある点には注意が必要です。
ヒアルロン酸注入の施術概要
ヒアルロン酸とは、もともとヒトの体内に存在する物質です。皮膚にあるヒアルロン酸は水分保持能力によりうるおいと弾力を与えます。しかしヒアルロン酸は加齢とともに減少し、肌弾力の低下や乾燥、シワなどを引き起こします。
ヒアルロン酸注入に使用する製剤は、ヒアルロン酸に架橋と呼ばれる加工を行い、粘弾性や隆起力の調整を行なった物質です。アレルギーリスクは非常に低く、効果が直後から分かり、ダウンタイムもほとんどないことが特長とされています。
ヒアルロン酸製剤は架橋剤の量や方法などその工程により、硬さや弾力性、柔軟性など様々な特性が付与され、小ジワ改善から鼻筋の形成などに使用される注入剤です。また、顔全体のリフトアップを注射のみで行うことも可能な汎用性の高い注入施術といえるでしょう。
ヒアルロン酸注入の適応範囲
ヒアルロン酸注入の適応範囲はとても広く、小ジワの改善から顔全体のリフトアップ、鼻やあごといった顔面のパーツの形成など様々です。また、ボリュームアップや形成だけでなくヒアルロン酸の水分保持能力により、肌の弾力や乾燥改善を目指すことが可能とされています。
- 顔全体のリフトアップ
- まぶた、目の下の凹み
- 頬位置の下がり
- ゴルゴライン(ミッドチーク)
- マリオネットライン
- ほうれい線
- 目元、口元の小ジワ
- 唇のボリュームアップや形成
- 鼻(隆鼻術)
- 額(丸く形を整える)
- 手の甲、首元、デコルテのハリ不足
ヒアルロン酸注入のメリット
低侵襲施術の代表ともいえるヒアルロン酸注入のメリットは数多く挙げられます。何よりアレルギーリスクが非常に低く、注入直後より効果が分かりダウンタイムが少ないことが特長といえるでしょう。製剤の種類も多く、まぶたや目元の小ジワから、顔全体のリフトアップまでを注射のみで行うことができます。
加齢により失われるのは肌弾力だけではありません。顔面骨も収縮し、シワやたるみを引き起こす原因となります。しかし、粘弾性の高い(硬い)ヒアルロン酸製剤を骨膜上に注入することで、収縮により生じた凹みを補うことが可能です。
これまで外科手術によって行われてきたリフトアップや隆鼻術、豊胸などを注射のみ、少ないダウンタイムで行うことができるヒアルロン酸注入。他の注入剤と異なり、仕上がりに満足できなかった場合は分解・修正が行えることもメリットといえるでしょう。
ヒアルロン酸注入のデメリット
ヒアルロン酸注入のデメリットは効果に持続期間があることです。ヒアルロン酸製剤の種類によっても異なりますが、3ヶ月〜2年ほどで体内に吸収されていくため、繰り返しの注入が必要とされています。ただし、吸収されることは脂肪吸引のデメリットの項目でお話した通り、年齢による変化に柔軟に対応可能なメリットでもあります。
また、ヒアルロン酸注入のリスクとして、しこりや失明・組織壊死が挙げられます。しこりは良質のヒアルロン酸製剤であれば生じる可能性は低く、失明・組織壊死は医師の技術力が影響するといわれています。
これらのことから、ヒアルロン酸注入におけるデメリットは「良質なヒアルロン酸製剤」と「技術力と美的センスのある医師」を選ぶことでクリアすることができるでしょう。
ヒアルロン酸注入と脂肪注入の比較
脂肪注入と比較し、現時点で安全性とデザインの汎用性が高い施術はヒアルロン酸注入といえるでしょう。
ヒアルロン酸注入
メスの使用 | なし |
---|---|
ダウンタイム | ほとんどなし |
持続期間 | 3ヶ月〜1.5年 |
デザインの自由度 | 高い |
料金 | 比較的安価 |
合併症への対処法 | ヒアルロン酸分解剤 |
脂肪注入
メスの使用 | あり (カニューレ挿管時の切開) |
---|---|
ダウンタイム | 注入部位・吸引部位ともにあり |
持続期間 | 正常に生着すると半永久的 |
デザインの自由度 | 低い |
料金 | やや高額 |
合併症への対処法 | ステロイド注射や外科的処置 |
どちらの施術も医師の技術力・デザイン力が成功のカギ
ヒアルロン酸注入と脂肪注入、いずれも注入部位によってはリスクが生じ、また理想の仕上がりのためには繊細な医療技術が求められます。とくに分解剤のない脂肪注入は仕上がりに満足できなかった場合、外科手術による修正が必要です。また、脂肪注入は脂肪吸引を同時に行うため、経験豊富な外科専門医を選びましょう。
簡単・手軽に思われる注入施術も、事前のリサーチやリスクを把握することが大切です。症例写真の仕上がりを数多く確認し、良い口コミだけでなくマイナスの口コミも参考にすると良いでしょう。
また、カウンセリングを丁寧に行い、施術前の不安や疑問にしっかり対応してくれる医師を探すことで、仕上がりにも大きな違いが現れるといえます。
当院のヒアルロン酸注入によるエイジング治療
当院では患者さまへの安全性を考慮し、ヒアルロン酸注入によるエイジング治療・形成術を行なっております。
ヒアルロン酸製剤は特許技術により少ない架橋でありながら、弾力性とリフトアップ効果に優れた「カイセンス®」を使用しています。しこりのリスクが少なく、これまでのヒアルロン酸製剤と比べ持続期間が長く、自然でなめらかな仕上がりが特長です。
また、当院では3Dシミュレーションマシン「ベクトラ®」を導入しております。施術前にシミュレーションを行い、仕上がりイメージを医師と共有できるため理想のデザインを数値としてすり合わせることが可能です。
スキンリファインクリニックではカウンセリングからヒアルロン酸注入まで、豊富な臨床経験をもつ形成外科専門医が行なっております。良質なヒアルロン酸製剤とベクトラによる3Dシュミレーション、専門医による施術で美しい仕上がりを目指します。ヒアルロン酸注入施術を検討している方はぜひ、カウンセリングにお越しください。
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