安全性が高く、注入直後から効果がわかるヒアルロン酸注入。注射のみで小ジワの改善から形成術まで幅広く適応され、人気の高い美容施術とされています。しかし初めて施術を受ける場合、クリニックへの相談をためらうような小さな疑問に悩む方も少なくありません。

今回はヒアルロン酸注入の前日と当日にしても良いこと・NGなこと、また効果持続のために避けるべき行動などをリストにまとめてご紹介します。

ヒアルロン酸注入を受ける際に注意したい行動

ヒアルロン酸注入は注入直後から効果がわかり、ダウンタイムのほとんどない美容施術です。しかし、たとえ低侵襲の美容施術であっても人体にヒアルロン酸製剤を注入する医療行為にあたります。そのため施術前・施術後の行動には注意が必要です。

ヒアルロン酸注入施術前の注意事項

多く寄せられる質問の中に「ヒアルロン酸注入の前に他の施術を受けても大丈夫？」が挙げられます。シミ取りレーザーやハイフといった照射施術であれば、ヒアルロン酸注入前日、もしくは同日の注入前におこなうことは可能です。

ヒアルロン酸注入前におこなってはいけない施術は、スレッドリフトなど糸を使った施術やプロテーゼ挿入が挙げられます。これらの施術部位への注入は、感染症リスクを考慮して避けるべきでしょう。またヒアルロン酸製剤を溶解して入れ直す際にも、1週間程度待機する必要があります。なおヒアルロン酸注入の前は、日常生活の中でも注意が必要です。施術前日であれば過度な日焼けや飲酒は控えてください。

ヒアルロン酸注入施術後の注意事項

注入部位に圧を加えない

ヒアルロン酸注入直後、施術部位を強い力で押すとヒアルロン酸製剤が動いてしまう可能性があります。1か月程度でヒアルロン酸製剤が安定するため、エステやセルフマッサージなどは1か月後からするようにしましょう。

しかし基本的に、ヒアルロン酸注入部位へ指圧のように強い圧力を加える行為は避けることが大切です。なお、強い圧を加えなくても注入直後の穿刺部位に触れると、雑菌が入り感染症を招く恐れがあるため注意してください。

熱を与える・血流を促す行動は避ける

ヒアルロン酸注入当日のメイクや洗顔、シャワーは可能です。しかし湯船に浸かったり、サウナなど血流を促すことで施術部位に痛みや腫れ、また内出血が生じることも少なくありません。激しい運動や飲酒もヒアルロン酸注入当日は避けましょう。

これらの行為がないにも関わらず、数日間、施術部位の強い痛みや腫れ、熱感が悪化した場合は合併症を起こしている可能性があります。施術を受けたクリニックへすみやかに連絡、受診しましょう。

知っておくと安心！ヒアルロン酸注入の特徴

初めてヒアルロン酸注入を受けた場合、注入直後の軽微なむくみや変化を不安に思う方は少なくありません。施術後に生じる変化や多く寄せられる質問については以下の通りです。

施術直後の腫れやむくみは失敗では無い

ヒアルロン酸製剤は、体内の水分を引き寄せる性質を持ちます。そのためヒアルロン酸製剤が安定するまでは軽微な腫れやむくみが生じることは多々あります。強い痛みがないのであれば数日内に治まるでしょう。1週間経過しても腫れやむくみが続く際は、施術を受けたクリニックを受診してください。

また、ヒアルロン酸製剤はメーカーやシリーズ等、製品自体の品質にかなり差があります。注入後ほとんど変化しないものもあれば、20％程度注入後に膨らむタイプのもの等が存在します。希望したデザインが崩れることがあるため注意が必要です。

ヒアルロン酸が馴染むまで1～3週間程度かかる

注入した製剤や部位によって異なりますが、ヒアルロン酸製剤が皮膚組織に馴染み安定するには1〜3週間程度の期間が必要とされています。とくにヒアルロン酸注入による鼻筋の形成術を受けた際は、この期間にメガネを長時間着用するとズレや鼻あての跡がついてしまうことも少なくありません。

その他のパーツも注入部位へ圧力がかかる行為には注意が必要です。(うつ伏せで寝る癖、肘をつき顎をのせる行為など)約1か月程度でヒアルロン酸製剤は完全に安定します。しかし、安定後も故意に注入部位へ強い力を与えることは避けることが賢明です。

同日にその他の美容施術の組み合わせはOK

ヒアルロン酸注入の同日に、メニューによっては他の美容施術を組み合わせることも可能です。たとえばハイフなどの照射施術の後に、ヒアルロン酸注入による形成術をおこなうことでより若々しい顔印象を目指すことができるでしょう。同じ注入施術であっても、筋肉の働きを抑制するボツリヌストキシン注射のように、ヒアルロン酸製剤と薬理作用が異なるメニューの組み合わせも可能です。

まれに費用を抑えるため、それぞれの施術を最安値クリニックでおこなう方もいらっしゃいます。しかし万が一、合併症などが生じた際「どの部位にどの種類の製剤を使用したか」「合併症の原因はどこにあるのか」などを迅速に調べることができません。より安全性の高い施術のためにも、最安値クリニック巡りには注意が必要です。

初めてのヒアルロン酸注入でチェックしたいポイント

初めてヒアルロン酸注入を受ける際に、クリニック選びのポイントをまとめました。より安全性の高い施術のために、事前に必ずチェックしましょう。

高品質なヒアルロン酸製剤であるか確認

安価なヒアルロン酸製剤は効果の持続が短く、目的部位以外へ製剤が広がるなどトラブルも少なくありません。一般的にヒアルロン酸製剤は「架橋」と呼ばれる添加剤によって、溶けにくくするための加工がなされています。この架橋によりアレルギー反応や、しこりを引き起こすことがあるため、FDA(米国食品医薬品局)やCEマーク取得など、臨床試験により一定の安全性と効果が認められたヒアルロン酸製剤を使用するクリニックを選びましょう。

医師の技術力でより安全性の高い施術を

ヒアルロン酸製剤そのものは安全性が高く、手軽な美容施術とされる一方、繊細な医療技術を要する施術です。注入部位・注入量によっては重篤な合併症を引き起こすことがあるため、医師選びは慎重におこないましょう。血管走行や血管支配を理解した専門医であれば、より安全性の高い施術と、デザイン齟齬のない美しい仕上がりを目指すことが可能です。

不安や疑問について真摯に対応してくれる医師を選ぶ

初めてのヒアルロン酸注入の場合、麻酔の有無や注入時の痛みはもちろん、失敗などのリスクを不安に感じることでしょう。しかし一部のクリニックの中には「ヒアルロン酸注入は極めて簡単な施術」として細かな質問に対し「大丈夫です」の一言で終わらせてしまう、といった話も耳にします。どんなに些細な不安や疑問についても真摯に応えてくれるクリニックを選びましょう。

使用製剤や施術費用が明瞭であるか

ヒアルロン酸製剤は皮膚へ注入し、形状の変化を求める医療行為です。万が一のトラブルに備え、自身に使用される製剤がどこのメーカーで、どのようなタイプであるのかなどを理解することが大切でしょう。

また、施術費用が明瞭でないクリニックには注意が必要です。広告に記載された安価なヒアルロン酸注入費用は製剤代のみの金額、といったケースも少なくありません。そこに麻酔代・針代・カウンセリング代が上乗せされ、結果高額となることも。安価な広告に飛びつかず、「ヒアルロン酸製剤のメーカー」「施術費用の総額」をしっかり確認しましょう。

代替施術の提案はあるか

希望する仕上がりやデザインがヒアルロン酸注入では適応しない場合、その他の施術を提案してくれるクリニックを選びましょう。また適応しないにも関わらず、強引な施術をおこなうクリニックには注意が必要です。

アフターフォローがあるか

ヒアルロン酸注入後に数日たっても痛みやむくみが引かない際、すぐに対応可能なクリニックを選びましょう。また入念なカウンセリングとデザインのすり合わせをおこなったにも関わらず、違和感のある仕上がりとなってしまった場合に修正できるのかなど、事前に確認することが大切です。

洗練された仕上がりを目指す当院のヒアルロン酸注入

当院ではヒアルロン酸注入が初めての方でも安心して施術を受けていただけるよう、丁寧なカウンセリングと明瞭な料金体制、しっかりとしたアフターフォローにつとめております。ヒアルロン酸注入についての質問や希望デザインのご相談はぜひ当院にお任せください。