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HIFU神経損傷の危険領域〜HIFUのリスク・副作用〜

篠原秀勝

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篠原秀勝(しのはら ひでまさ)

HIFUにおけるリスクに過度な恐れは不要

HIFUとは超音波を利用した照射機器です。近年では「切らないたるみ治療」といわれ、スタンダードな美容医療となりました。HIFUは皮膚表面へ影響を与えず、真皮層・脂肪層・筋膜の各層に対し、選択的に治療できることが大きな特長です。安全性が高く、即時的なタイトニングと長期的なリフトアップ効果をもたらす施術といえるでしょう。

一方SNSなどでは、HIFUによる頬コケや火傷、神経損傷といったネガティブな情報も見受けられます。しかしHIFUによる失敗・副作用の原因は、施術者の知識・経験不足が大半です。またHIFUによる副作用は、すべて一過性とされています。臨床経験のある医療者であれば、非常に安全性の高いたるみ治療をおこなうことが可能です。

HIFUのおもなリスク・副作用とその原因

HIFUで多く見られる副作用には、照射直後の赤みや線状隆起(線状の腫れ)、筋肉痛のような軽度の痛みなどがあります。赤みや線状隆起、筋肉痛は数時間〜数日内に消失する副作用です。そのほか稀に生じるトラブルとして、熱傷・神経麻痺・内出血が挙げられます。しかし、いずれも一過性の副作用であり、軟膏治療や経過観察により改善が認められています。

HIFUに対するネガティブな情報の多くは、エステHIFUによるトラブルです。医療機関において医療機器HIFUを適切に使用し、顔面解剖学を熟知した医療者であれば、重篤な副作用を引き起こすケースは非常に少ないといえるでしょう。

赤み・熱傷が起こりやすい部位と消失までの期間

HIFUから照射される超音波は、組織へ吸収されると強い熱エネルギーへと変換されます。照射直後に生じる赤みは一時的に起こる炎症反応であり、通常は数時間で消失します。

一方、医療知識や施術経験の浅い施術者により、熱傷(ヤケド)となるケースも少なくありません。熱傷のおもな原因は不適切な出力による照射や、ハンドピースと皮膚の密着不足が挙げられます。

熱傷は部位を問わず生じるトラブルです。しかし、臨床経験豊富な医師・看護師による施術であれば、熱傷を引き起こすリスクは非常に低いといえるでしょう。

痛み・内出血が起こりやすい部位と消失までの期間

HIFUのおもなリスクとして、疼痛が挙げられます。額や頬骨、フェイスラインなど、皮膚が薄く骨に近い部位へ照射することで、響くような痛みが発生します。これは、骨を覆う骨膜に豊富に存在する痛みを感じるセンサー「侵害受容器」がHIFUの超音波エネルギーによる刺激を受信し、痛みとなって現れる一時的な症状です。

また極めて稀にHIFU照射後、内出血が生じるケースがあります。真皮層に存在する毛細血管が超音波の熱により損傷したことで生じる症状で、額や目元など、皮膚の薄い部位への適切でない深度と出力での照射が原因となります。一般的にHIFUによる内出血リスクは非常に低く、万が一生じたとしても内出血は数日から数週間で消失します。

損傷部位 症状 消失までの期間 頻度
表皮〜真皮層 赤み線状の腫れ 数時間〜2週間 表皮の赤みは頻繁だが、真皮の熱傷は稀
毛細血管 内出血 数日〜2週間 極めて稀

神経麻痺が起こりやすい部位と消失までの期間

SMAS(筋膜)の下には、表情筋の運動を支配する顔面神経や顔の感覚を脳に伝える三叉神経、耳介と周囲の皮膚知覚を司る頚神経叢など、無数の神経が複雑に走行します。HIFUの照射深度が3.0mmおよび4.5mmの深い皮膚層をターゲットとした際、熱エネルギーにより神経損傷が生じることがあります。

HIFU照射で神経損傷がおこりうるおもな顔面神経は以下の通りです。

顔面神経側頭枝(そくとうし)

眉毛の外側、こめかみ付近にある神経です。浅側頭筋膜と連結しながら走行する神経は、前頭筋(前頭部から眉上・鼻の根元に縦方向へ広がる筋肉)の運動を司ります。HIFUの熱エネルギーにより顔面神経側頭枝が刺激されることで、一時的な前頭筋麻痺が生じます。

顔面神経下顎縁枝(かがくえんし)

筋膜浅層にあり、細い神経です。下顎、と呼ばれるように口角下から下口唇周囲の運動を司ります。顔面神経下顎縁枝をHIFUの熱エネルギーにより刺激・損傷することで、口角下〜下口唇周囲に一時的な麻痺が生じます。

眼窩下神経(がんかかしんけい)

三叉神経の第2枝となる上顎神経の枝です。眼窩下溝・眼窩下管を通って眼窩下孔を貫通し、眼窩下部で分岐します。眼窩下神経は下眼瞼の皮膚・鼻翼・上口唇の感覚を司る神経です。HIFUの熱エネルギーにより刺激・損傷することで、一時的に上口唇周囲の感覚を鈍らせます。

眼窩上神経・滑車上神経(がんかじょうしんけい・かっしゃじょうしんけい)

眼窩上神経とは、前頭部・前額部・上眼瞼の感覚を司る神経です。 一方、滑車上神経とは前頭部や上眼瞼、鼻背(鼻筋)などの皮膚の知覚を司ります。HIFUの熱エネルギーにより眼窩上神経や滑車上神経が刺激・損傷されることで、一時的に頭部や前額部、頭皮の感覚が鈍くなる症状が現れます。

大耳介神経(だいじかいしんけい)

大耳介神経は頚神経叢の枝であり、耳介と周囲の皮膚知覚を司ります。頚部にある筋肉の間から、皮膚の表面側に出ている神経です。HIFUの熱エネルギーにより大耳介神経へ過度な刺激を与えると、一時的に耳介後部の皮膚感覚が鈍くなる症状が現れます。

損傷部位 症状 消失までの期間 頻度
顔面神経側頭枝 額の神経麻痺 1〜3カ月 極めて稀
顔面神経下顎縁枝 口角下や下唇・下顎の神経麻痺 1〜3カ月 極めて稀
眼窩下神経 上口唇周辺の皮膚感覚が鈍くなる 1〜2週間 極めて稀
眼窩上神経滑車上神経 頭部および額の皮膚感覚が鈍くなる 1〜2週間 頻発
大耳介神経 耳の後ろの皮膚感覚が鈍くなる 1〜3カ月 極めて稀

むくみ・腫れが起こりやすい部位と消失までの期間

非常にまれな副作用として、HIFU照射後のむくみや腫れが挙げられます。HIFUを照射した部位は、強力な熱エネルギーにより一時的な炎症が生じた状態です。血管が拡張して大量の血液が流れ込んでくるため、むくみや腫れが引き起こされることがあります。頬や顎下などの脂肪が多い部位に起こりやすいといわれ、1週間ほどで消失します。

安全性と高い効果を両立するために大切なこと

HIFU施術は本来、顔面解剖学を熟知した医師と臨床経験豊富な看護師であれば、非常に安全性の高いたるみ治療です。SNSなどで見られるHIFUトラブルの多くは施術者の技量によるものといえるでしょう。

スキンリファインクリニックでは臨床経験の豊富な医師・看護師のみがHIFU照射を担当します。独自の照射法により余分な脂肪細胞の除去や、筋膜層・リガメントの緩みを改善へと導きます。

また、HIFU×RFの組み合わせ施術や注入施術の併用により、さらに効果の高いリフトアップ施術をおこなうことも可能です。

当院のカウンセリングはすべて医師によりおこなわれます。たるみの原因や照射すべき部位と避けるべき部位を見極めた施術により、HIFUでもっとも心配される”頬コケ”が生じたケースはありません。HIFUやコンビネーション治療については、当院スタッフまでお気軽にご相談ください。

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