【ヒアルロン酸】【BNLS】医師もお客様も失敗しない為に知っておきたいこと
若い方も年齢の方も鏡に映った自分を見て、ここのお肉がもう少し無ければいいな、ここがもう少しふっくらしていたらいいな。色々なお悩みを抱えていると思います。そういったほんの少しのお肉のボリュームアップや、ボリュームダウンが簡単、手軽に治療できるのがヒアルロン酸やBNLS注射になります。
広尾院院長橋本医師のブログでも紹介されていますが、
- 顔の脂肪には取ったほうが若く見える脂肪と多いほうが若く見える脂肪があり、脂肪を安易に溶かして簡単に綺麗になるほど、顔のバランスというのは単純ではないということ
- 脂肪を溶解するとしても、顔の解剖に関する知識や脂肪吸引などの外科的技術の経験が重要なこと
といった全体的なバランスを見極める審美眼の重要性、そして知識や経験に基づく注入技術の必要性が語られています。その通りなのです。老化に伴う顔貌の変化は皮膚の変化、しわ・下垂・乾燥など質感の悪化、皮下脂肪の減少・下垂、筋肉の減少・肥大・拘縮、骨の損失・後退、といった皮膚だけにとどまらない、全体的で立体的なバランスの変化として生じています。ですので、安易な注射はバランスを整えるのではなく、むしろ余計に乱してしまう可能性もありますので、慎重に判断していく必要があります。
お客様自身がどうしてもここのお肉が気になって溶かしたい、と仰っていても医師から診ると全体的なバランスを見て美しくない、むしろ老けて見えてしまう可能性が高くお勧めできない、そのようにいくらご説明しても、治療を受けたいと仰る方がまれにいらっしゃいます。美容に携わるドクターであれば誰でも経験があるのではないかと思います。そういったお悩みに対して、僕ら医師はどう向き合い対応するのが正解なのでしょうか?
賛否両論様々な意見があると思います。多くの良識のある医師は美容の【プロの目】からみて、お勧めできないとお断りするケースが多いと思います。なかなか納得していただけなくとも、時間をかけて説得にあたると思います。中には利益になれば良いと、言われるがままにお客様の要望に100%従って治療を行う医師もあると思います。どちらがお客様にとって本当に良いドクターと言えるのか、これには色々な問題もあると思います。
一般的な老化現象のメカニズムに個人差はほとんどありません。皮膚が緩み、次に皮下脂肪や筋肉の移動や減少、最後は骨が痩せ、骨格的な変化を生じる。ですから、本来なかった部分に皮膚が緩んで、脂肪がたまってくればそこを溶かすことで若返ることができますし、もともと張っていた部分が痩せてへこんで来ているならば、その部分をヒアルロン酸で補充してあげれば、若返ることができます。
そうしたセオリーが一応ありますので、「ここのボリュームを減らして、ここにヒアルロン酸を打ちましょう」とご提案しても、お客様によっては「いや、そこは私は膨らませてほしくないのです。」と、その理屈をなかなか受け入れていただけない、認識や美意識がすれ違うことがあります。
利益重視で高額な治療に誘導するための説明をするカウンセラーや医師の見解は論外です。
頑なにご自身の美意識を優先するお客様。そういう方はいわゆるモンスターペイシェントなのでしょうか。そうではないと僕は思うんです。僕ら医師は沢山の方々のお顔を拝見して、審美眼を磨いてきました。全体的なバランスを見る目は一般の方より優れているという自負があります。しかしながら、その一人のお客様の顔を一番長く時間をかけて、見て、分析しているのはお客様自身にほかなりません。そのお客様ご自身より、長くお顔を見ている人間は他に存在しないはずですから、そのお客様の見解にも当然一理あるはずです。
一般的な老化を考慮した、あるいは審美的なバランスを考慮したアドバイスと、お客様の望むプロポーションの乖離は単純に好みの問題、ということも無くはないと思いますが、決定的に大事なポイント【視点】が両者で異なっているということが大きな問題なのです。そして、この答えは実は至ってシンプルなのです。お客様はご自身の顔をよく見て、分析していると書きましたが、本当は
【本当の自分自身を見たことは一度もないのです】
現代の技術であれば数年後には見られるようになるかもしれませんが、太古の時代から人は【水面に映る自分】をみてきました。【氷や鏡、鏡面に映る自分】そして【絵画や写真に映る自分】これらはすべて、立体を押しつぶした平面的な自分自身です。2Dの自分自身しか見ていないのです。【3D】の立体的で奥行きのある自分自身、他人が見ているリアルな本当の自分自身を、自分の目で見たことは一度もないのです。
写真で見るより実物のほうが全然素敵ですね、そういう人ってすごく多いと思います。瞬間的な表情を切り取った写真よりも、奥行きや陰影、動きのある表情のほうがより魅力的です。
僕はあくまでも【3D】で見ているお客様を【3Dのバランス】を考慮してご提案をしています。鏡の中のお客様を治すことはできませんし、写真を治すなら携帯アプリのほうが優秀ですね。当たり前のことなのですが、このことをもっと説明して、ドクターもお客様も理解し意識して意見を交換していけば、こうした感覚の差はもっと縮められると思っています。写真や鏡に映る自分にとらわれず、少し【視点】を変えてみてください。そうすれば、僕の持てる最大の知識と技術で患者様に適した3Dバランスを提供いたします。お任せください。
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