紫外線のこと勘違いされてませんか?なるべく、わかりやすい、やさしいQandA

篠原秀勝

この記事を書いた人

スキンリファインクリニック
篠原秀勝(しのはら ひでまさ)

Q1:紫外線って何ですか?

Q2:紫外線と肌について

Q3:紫外線の強さ

Q4:日焼けのしやすさ?

Q5:顔の中で日焼けしやすい場所

Q6:日焼け止めとは?

Q7:日焼け止めの種類

Q8:その他の日焼け止め対策とは

Q9:日焼けしてしまったら

Q10:日焼けした後のクリニックケアとは

Q11:南国への旅行の予定があるのですが、できる限りの対策を教えて

Q12:年々シミが増えてきましたが、若いころの日焼けのせい?

Q13:日焼けしてるとシミの治療は無理?

Q14:最近話題のビタミンD、日焼けは本当は免疫強化のために必要?

Q1:紫外線って何ですか?

晴れた日にはまぶしい光とポカポカ暖かさを感じますよね。この太陽光線の一部を紫外線と言います。波長が長いほうからUVA、B、Cと分類されます。可視光線は読んで字のごとく、目に見える光で、その範囲の外に位置する紫外線と赤外線は目には見えません。

図のように、可視光線より波長の短い紫色の外側に分類される光線が、紫の外ですから紫外線と呼ばれます。

『今日はピカーンと晴れて、じりじり熱せられる感じの日差しで紫外線が強そうですね』

この会話は間違ってませんが、紫外線は目に見えず何も感じない光線です。目が痛くなるような眩しさは可視光によるもので、ぽかぽか身体が暖まる効果は赤外線によるものです。紫外線は太陽による光線で反射しますし、一部の障壁を透過します。空気が薄く標高が高い太陽への距離が近づくところほど紫外線は強くなりますから、雪山は危険な場所です。スキーのゴーグル焼けなど、身をもってこの性質を体験している方も少なくないかもしれません。紫外線の性質上、とくに油断が禁物なのは曇りの日です。

Q2:紫外線と肌について

では、紫外線は人間の皮膚に対してどのような影響を与えるのでしょうか?ご存じの通り炎症を引き起こす作用から、浴びる時間が長くなれば急性の反応として水ぶくれなどのやけど、角膜炎、翼状片などの目の症状が出ることがあります。長期的には皆さんの憎きシミ、そしてしわやたるみの原因にもなりますし、白内障などの原因となる場合もあります。この長期的な反応の原因はDNAに傷がつくことによります。DNAの損傷はそれ自体が老化を加速させる要因にもなりますが、細胞の突然変異から良性腫瘍や悪性腫瘍を発生させる要因にもなりえます。ちなみに、これからの季節、気を付けたい病気、症状の一つ熱中症。こちらは紫外線ではなく、身体を加熱する赤外線の影響なんですね。

Q3;紫外線の強さ

紫外線の強さは季節、天候、場所(太陽との距離、空気の薄さ)などで絶えず変化します。Q1のイラストのように太陽光の紫外線は環境によって大きく変化します。太陽光以外にもアーク溶接や紫外線殺菌装置周辺での作業などでも暴露する場合がありますから、そのような職種の方も注意が必要です。最近のコロナ消毒に神経を使いすぎるあまり、紫外線発生装置を室内の殺菌に利用する施設があると目にしました。紫外線において何よりも注意が必要なことは『何も感じない』ということです。知らぬ間に皮膚や目に急性の症状が出現する場合や、長期間に及べば予期せぬ慢性障害を引き起こす可能性もあり、安易に紫外線照射装置を店内に配置するのは大変危険です。

Q4:日焼けのしやすさ?

日焼けしやすいひと、まず色黒になることはないひと。そのような感覚を皆さん自分自身でお持ちのことと思いますが、白人、黒人、我々アジア、日本人と、国際的には図のような肌の分類があります。もともとの肌のメラニンの量によって、日焼けのしやすさなどが異なり、メラニンが多いほど紫外線に対する防御能力が高いことになります。つまり、生まれつき褐色の人種では長時間日にあたってもまず、日焼けしませんし、水ぶくれができることなどもありません。日本人は真ん中に位置しますね。

Q5:顔の中で日焼けしやすい場所は?

紫外線に当たる強さと暴露(浴びている)時間によって日焼けは生じます。通常太陽がもっとも垂直の頂点に位置するのは正午12時で、この前後の時間の活動で変化するでしょう。女性や男性、そして髪型にもよりますがほぼ隠れることがない鼻背、鼻すじやほほが日焼けしやすいですね。耳のすぐ前、そして耳の後ろはもっとも日焼けの影響を受けにくい顔の部位です。ですから、健康な皮膚のサンプルを採取したいときや、その人の一番きれいな皮膚の質感を見たいときなど、この部分が参考にされやすいです。

Q6:日焼け止めとは?

日焼け止めには、リキッド:液状(2層タイプを含む)・乳液・クリーム・ジェル・スティック・スプレー・シート、テープなど多くのタイプがあります。いずれの日焼け止めにも、紫外線の炎症を和らげるために普通の乳液やクリームの成分に加えて、紫外線防止剤が配合されています。多くの日焼け止めに含まれている紫外線防止剤を示します。

日焼け止めに含まれている成分はすべて容器などに表示されていますので、あらかじめ何が入っているのかを調べることができますから、肌に合わないと感じる商品があったら、成分を調べて、その成分を使用していないものを選ぶこともできます。

Q7:日焼け止めの種類

紫外線防止剤は、紫外線吸収剤(有機系素材)と紫外線散乱剤(無機系素材)との2つに分けられます。日焼け止めにはこれらの成分が数種類が組み合わされて入っています。紫外線吸収剤は塗った際に皮膚が白く見くないという非常にすぐれた特徴をもっている半面、まれにアレルギー反応をおこす人がいます。一方、紫外線散乱剤は、少々白く見えますがアレルギーをおこすことがほとんどありません。子供用として売られているものや、 肌の敏感な方用の日焼け止めは紫外線散乱剤のみを使用しているものが多く、「紫外線吸収剤無配合」とか「紫外線吸収剤フリー」あるいは「ノンケミカルサンスクリーン」といった表示がされています。日焼け止めクリームの量、塗り方についてはこちらのブログもご参照ください。NHKに出させていただいた時の様子です。

Q8:その他の日焼け止め対策とは

飲む日焼け止めも人気です。外用の日焼け止めを直接飲んでも効果はありませんので、絶対にやめてください。紫外線による急性の炎症反応を抑制する作用を持つサプリメントです。サプリの論理的根拠となるのは抗炎症作用や抗酸化作用などの効果を持ち合わせているかどうかになります。果物をはじめ様々な食品に含まれているビタミンc。これも抗炎症作用を考慮すれば、極論、飲む日焼け止めと言っても差し支えないといえます。また緑茶に含まれるカテキンにもそのような効果はあります。それ以外にも、ある種の成分は光線に対して過敏になる作用があり、これを光線過敏症と言います。詳細は不明ですが、その反対に光線に対して寛容になる成分もまた存在すると考えられますから、そういった成分を含むことを謳っているサプリも販売されています。

Q9:日焼けしてしまったら

基本的には手遅れです(笑)が、とりあえず急性の炎症反応を抑えることが大事です。患部をまずは、よく冷却してください。日焼けは『やけど』です。基本的にはやけどの応急処置と同じと考えて頂いて差し支えありません。冷却後もし手持ちがあれば、湿疹やかぶれで処方されるステロイド系の外用薬を使用してください。手持ちがない場合には、よく保湿を行ってください。ヒリヒリや痛みが無くなってきたら、保湿のみを心がけてください。保湿は市販のワセリンなどで十分です。長期的なDNA損傷のダメージを最小限に抑えることも大事ですから、ビタミンcに代表される抗酸化作用のある食品を選んで摂ることも良いでしょう。

Q10:日焼けした後のクリニックケアとは

炎症を抑えるためには、炎症を抑える外用剤、内服が重要です。DNAの損傷は主に活性酸素によるものであり、抗酸化作用のある内服や点滴などの治療がおこなわれます。王道は高濃度ビタミンc点滴です。ある種のケミカルピーリングや抗炎症成分を皮膚へ導入する方法も効果的と言えます。クリニックでは処方によって医薬品を内服することができますから、食品やサプリよりも効果的に体内の炎症を抑えて抗酸化作用も強いものを摂取することが可能です。

Q11:南国への旅行の予定があるのですが、できる限りの対策を教えて

基本的にはいかないでください(笑)

①紫外線の強い時間帯を避ける。

紫外線は、時刻別にみると正午前後、正確には各地区で太陽が最も高くなるとき(南中時)、に最も強くなります。紫外線の強い時間帯を避けて戸外生活を楽しむことを第一に考えてください。日本国内であれば、気象庁の数値モデルで上空のオゾン量を予測し、それをもとにした日本全国の翌日の紫外線の強さをUVインデックスの形で公表しています。(http://www.jma.go.jp/jp/uv/)
また、有害紫外線モニタリングネットワーク(国立環境研究所が運営)では全国の大学、研究機関で観測した紫外線データをもとにUVインデックスを算出しインターネット上で公開しています。このような紫外線情報を上手に利用してください。(http://db.cger.nies.go.jp/gem/ja/uv/uv_index/index.html)

②日陰を利用する。

外にいるときには、日陰を利用するのもよいでしょう。しかし、紫外線は、太陽から直接浴びるものだけではなく、空気中で散乱したものや、地面や建物から反射したものもあります。直接日光のあたらない日陰で眩しくなく、涼しい環境であっても、紫外線は何も感じませんけど存在しています。油断は禁物で紫外線を浴びていることを忘れないようにしてください。

③日傘を使う、帽子をかぶる。

日差しが強いときの外出には、日傘や帽子の利用も効果的です。最近は紫外線防御機能を高めた日傘もあります。また、帽子の着用で眼の紫外線ばく露は20%程度減少します。特に、わが国で古くから使用されている麦わら帽子などの幅の広いつばのある帽子は、より大きな効果があります。ただ、日傘や帽子も、太陽からの直接の紫外線は防げますが、大気中で散乱している紫外線や反射まで防ぐことはできません。

④衣服で覆う。

袖が長い襟付きのシャツのように、体を覆う部分の多い衣服の方が、首や腕、肩を紫外線から守ってくれます。また、皮膚に到達する紫外線を減らすためには、しっかりした織目・編目を持つ生地の衣服を選ぶことです。生地を透かして太陽を見てみれば簡単にわかります。目が詰まっている衣類が一番よいということになりますが、通気性や吸収性が悪いと暑い時期には熱中症の可能性がありますので、無理のない範囲で着られるものを選びましょう。また、色についても同様で、色調が濃い衣服の方が紫外線の透過率は低くなりますが、熱の吸収率は高くなるので無理のないように選びましょう。

⑤サングラスをかける。

紫外線防止効果のあるサングラスや眼鏡を適切に使用すると、眼の紫外線ばく露を最大で90%カットすることができます。サングラスや眼鏡を使用する場合は紫外線防止効果のはっきり示されたものを選びましょう。(一般に、ガラスの眼鏡はUV-Bをカットしますが、プラスチックの眼鏡の場合は“UVカット”表示のあるものを選びましょう。)
しかし、眼に照射される太陽光は正面方向からの光だけではありません。上方、側方、下方、さらには後方からの光も眼を直接、間接的に照射しています。レンズサイズの小さなサングラス・眼鏡や顔の骨格に合わないサングラス・眼鏡では、正面以外からの紫外線に対しては十分な防止効果を期待できません。強い太陽光から眼を守るためには、ゴーグルタイプ、あるいは顔にフィットした、ある程度の大きさを持つ眼鏡をかけ、帽子もかぶるとよいでしょう。なお、色の濃いサングラスをかけると、眼に入る光の量が少なくなるため瞳孔が普段より大きく開きます。そのため、紫外線カットの不十分なレンズでは、かえってたくさんの紫外線が眼の中へ侵入し、危険な場合がありますので注意しましょう。

Q12:年々シミが増えてきましたが、若いころの日焼けのせい?

そうです。時すでに遅しですね(涙)

とはいっても、何もできない、ということもありません。もちろん、すでにできているシミを消す治療や、今後予防していく治療は沢山存在しています。あきらめないでください。そして、ご存じない方に朗報として、シミは実は濃ければ濃いほど治療は優しいです。ですから、こんな濃いシミはもう手遅れだろう、というのは真逆で、そのような方が一番効果的です。

Q13:日焼けしてるとシミの治療は無理?

基本的にレーザー治療や光治療などの王道の照射治療はできません。ピーリング系の治療や一部の方法は色黒、日焼け肌でも治療可能です。クリニック毎に様々なノウハウがありますから、あきらめることはありません。僕の所でも様々な対処がありますから、ご相談ください。

Q14:最近話題のビタミンD、日焼けは本当は免疫強化のために必要?

今の時代、ある程度必要と考える方が妥当かもしれません。美容のために健康を完全に犠牲にすることは当然できませんよね。綺麗になれるなら死んでもいい!というのが無理なように、美容と健康は表裏一体であり、どちらが欠けてしまっても、成り立つことはありません。

様々な情報と物があふれている豊かな時代です。ネットの普及、コンビニの普及、簡単にいろいろなものが手に入るようになった一方で、わたしたちには不足してきているものがたくさんあります。それらのトピックは本当にいろいろな角度で存在していますので、少しでも興味を持った方は調べてみてください。ただし、根拠のないネット上の投稿を鵜吞みにするのはやめた方がよろしいです。大学や研究機関などの研究者から発信されている情報や書籍から知見を得ることをお勧めします。とりいそぎ、現代人はビタミンDが大幅に不足していると考えられています。本来日光浴により体内で合成されるのですが、紫外線を避けるあまり不足している状況です(日光浴不足というだけでもありませんが)。

ビタミンDはカルシウムの代謝にかかわるビタミンとして知られていますが、最近の研究では腸内細菌同様、様々な役割を担っていることが明らかになっています。ビタミンDには沢山の恩恵があるのですが、免疫強化、というのは今もっともトピックな効能効果だと思います。ワクチンも急速に普及していますが、それだけで絶対に罹患しない、という保証はありません。免疫力を高める意識、生活は今後も必要になるでしょう。

今回の記事の内容の一部、およびイラスト、図表は環境省より公示されております【紫外線 環境保健マニュアル2020】より引用しております。ご興味のある方はご参照ください。

 

 

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