今年のシミは今年のうちにケア!夏の終わりに取り入れたいシミ治療
夏も終わり、シミケアを取り入れたい方も多いのではないでしょうか?強烈な紫外線にさらされた肌の奥では、シミの元であるメラニンが想像以上に生成されています。加齢とともに色濃く現れるシミは、市販の化粧品やエステでは改善することはむずかしいといわれています。
シミ改善効果が認められた薬用化粧品による日々のお手入れはもちろん、シミ取りレーザーなど定期的な美容医療を取り入れることが大切です。一方、シミには種類があり、適応外のレーザーを照射することで悪化を招くおそれもあるため注意が必要です。今回は、シミができる原因やシミの種類、美容クリニックでおこなわれているおもなシミ治療を医師が解説します。
年齢に伴い次々とシミが現れる理由
シミができるおもな原因は紫外線です。そのほかではニキビや擦り傷、火傷、怪我などの外傷などの炎症やホルモンバランスの影響が挙げられます。いずれも、これらの刺激によって表皮層にあるメラノサイトがメラニン色素を生成することがシミのもととなります。
しかし、メラニン色素が生成されたらすぐにシミになるということではありません。健康な肌は、ターンオーバー(皮膚代謝)が正常におこなわれ、メラニン色素が古い角質とともに体外へ排出されるため、シミとして定着することはないのです。
しかし、加齢や乾燥などによりターンオーバーが乱れるとメラニン色素の排出が滞り、シミとして定着してしまいます。
5種類のシミとその原因
日光性黒子(老人性色素斑)
日光性黒子(にっこうせいこくし)とは、紫外線を浴び続けたことによって生じるシミのことです。加齢とともに色濃く浮かびあがるため、老人性色素斑とも呼ばれています。一般的に認識されるシミのほとんどが日光性黒子とされています。
そばかす(雀卵斑)
薄茶色の細かなシミが鼻と頬を中心に広範囲に生じた症状です。欧米人に多く見られ、遺伝性のシミともいわれています。個人差はありますが幼年期から思春期にかけて色濃くなり、成人後は薄くなることが特徴です。
肝斑
頬骨のあたりに左右対称に生じる、ボヤッとにじんだような薄茶色のシミです。おもに女性ホルモンのバランスの影響を受けますが、メイクや洗顔などの生活習慣や紫外線も症状悪化の原因とされています。
炎症性色素沈着
ニキビや火傷などの炎症によって生じたシミです。加齢とともに傷の治りなどに時間がかかり、色素沈着も長引く傾向にあります。また、色素沈着は紫外線や摩擦などの刺激により悪化することも少なくありません。
ADM
後天性真皮メラノサイトーシスともいわれ、太田母斑というあざの1種に近い性質のシミです。太田母斑は生後間もなく、または思春期頃発症するのに対し、ADMは20歳前後より目立つようになります。皮膚の深い部位(真皮層)に存在し、灰褐色の色素は肝斑と誤診されることがあるため注意が必要です。
シミの種類に適切な治療を選ぶことが重要
一見、同じような茶褐色のシミに見えても、シミの種類と適応する治療法はさまざまです。またADMのようにシミではなく、皮膚の深い部位にあるアザに近い特殊なシミといったケースも少なくないでしょう。
昨今では個人輸入などで、強力なレーザー照射が可能な美顔器やシミ改善をうたう美容液も簡単に購入が可能です。しかし、適応しないレーザーを照射した場合、改善されないどころかシミの悪化を招くことも。輸入化粧品(まれに医薬品)についても、国内では一般販売を不可とする成分が含まれるなど安易な使用には注意が必要です。
シミを改善するためには臨床経験の豊富な医師の診察と、正しい治療を受けることが美肌への近道といえるでしょう。
シミ治療は長期戦!適切な治療の継続が大切
シミは日々の紫外線や刺激などによるメラニンの蓄積によって生じることは前述のとおりです。その特徴から、1度の治療でシミが完全に排出されることはほとんどなく、また治療後も紫外線などの影響で新しくシミができてしまいます。
シミの目立たない明るい肌を目指すためには、1度で満足のいく治療効果を期待するのではなく、シミの種類に合った治療を長期間継続することが大切です。
シミを改善に導く美容医療
レーザー治療(ピコスポット)
ピコスポットとはピコレーザーを利用したレーザー治療のことです。熱ではなく、光音響効果によってシミを微細に破壊します。シミやホクロに対しピコレーザーをピンポイントに照射するため、照射部位以外へのダメージが少なく、1回の施術でもシミ改善を実感することが多い治療法です。
ピコスポットは深さが違うシミも同時に改善することが可能です。また、シミの濃さや大きさによって照射後は一時的にカサブタが生じます。しかし、長期間のダウンタイムなどは発生せず、これまでのレーザー治療のように照射後の保護テープやガーゼは不要です。
なお、照射部位へ紫外線が当たると色素沈着のリスクが高まります。ピコスポットによるシミ治療を受けた際は、UV対策をしっかりおこなうことが大切です。
レーザートーニング(ピコトーニング)
レーザートーニングとは低出力のレーザーを顔全体に照射して、シミ・くすみを改善へ導く治療法です。マイルドな照射のため、ダウンタイムはほとんどありません。
1064nmの波長によるピコトーニングでは、肝斑・炎症性色素沈着・お顔全体のくすみを改善します。一方、730nmの波長によるピコトーニングは他のレーザー治療で取りきることができなかった薄いシミや、そばかすなど顔全体に散らばるシミの改善に適しています。
1064nmのピコトーニングとくらべ、730nmは熱感や赤みが生じることも多く見られます。しかし、ピコレーザーによる照射治療は基本的にダウンタイムはとても軽微といえるでしょう。
なおピコレーザーの施術回数は改善の度合いを見ながら行いますが5~10回程度を目安にしていただくと良いでしょう。10回以上行ってはいけないなどの回数制限は特になく、シミが薄くなっている方でもメンテナンスとして定期的に続けている方も多くいらっしゃいます。
IPL治療(光治療)
IPL治療とは(インテンスパルスライト)と呼ばれる特殊な光を利用した照射治療です。皮膚に有害な紫外線を特殊フィルターでカットし、肌悩みに有効な光のみを照射します。周波数の幅が広い波長のため、一度の施術で複数の症状を同時に改善へと導くことがIPL治療の大きな特長といえるでしょう。
シミやそばかすなどのメラニンのほか、赤ら顔の原因となる毛細血管のヘモグロビンへ反応し症状を改善します。また、真皮層まで光が届くため線維芽細胞を活性化させ、コラーゲン・エラスチンの生成を促しハリと弾力のある肌へ導く治療法です。
IPL治療は1回の施術でシミ・そばかす・赤ら顔・ハリ感など複数の症状を改善することが可能です。しかし、レーザー治療と異なり1回ではすべてのシミを改善することは難しく、5〜6回程度の定期的な照射が必要とされています。また光治療は回数制限はなく、メンテナンスとして定期的に治療を続ける方も多くいらっしゃいます。
グラシアルRx(凍結によるシミ治療)
グラシアルRxとは「クライオモジュレーション」という世界初の凍結技術を利用した美容医療マシンです。これまでのシミ治療はおもにレーザーや、IPL治療による熱エネルギーを利用しておこなわれていました。しかし、グラシアルRxは皮膚表面にダメージを与えることなく、メラニンを作り出すメラノサイトの働きを凍結・阻止します。同時にターンオーバーを正常化し、シミの剥離を促進することでシミ改善をおこなう治療法です。
照射部位にかさぶたができるレーザー治療などと比べ、ダウンタイムがほとんどないこともグラシアルRxの特長といえるでしょう。また、シミの原因となるメラノサイトのメラニン供給能力や炎症を抑制するため、肌のトーンが上がり透明感のある印象へ導くとされています。
ピーリング×イオン導入
ピーリングとは、不要な角質を薬剤や医療マシンにより人工的に剥がし、滞ったターンオーバーを促す施術。イオン導入とは、微弱な電流を皮膚に流すことで一時的に皮膚のバリア機能を緩め、美容製剤の有効成分を真皮層まで届ける施術です。
これらの特徴から、ピーリングとイオン導入を組み合わせることにより、シミ・くすみ・毛穴の開き・ニキビ・小ジワなどを効率よく改善へと導きます。
ピーリングとイオン導入によるシミ治療は、レーザーによる痛みや熱感が苦手な方や光線アレルギーの方に適した施術といえるでしょう。ピーリング直後は赤みや軽微なひりつきが生じますが、ダウンタイムはほとんどなくメイクも可能です。
ピーリングによるシミ治療は、ターンオーバーを改善する施術となり、2週間〜1ヶ月に1回程度の治療を継続することが推奨されています。
内服薬・外用薬
照射施術やピーリング・イオン導入によるシミ治療と内服薬・外用薬を併用することで、より早いシミ改善を目指すことができます。
当院ではトラネキサム酸・シナール・タチオンなどによるシミや肝斑改善の内服薬と、外用薬としてHQトレチノインを処方しています。HQトレチノインとはレチノール(ビタミンA)誘導体のことで、ターンオーバーを促しメラニン活性を抑制することでシミ改善へと導くクリーム状の塗り薬です。シミ改善はもちろん、ニキビやシワへの有効性も認められた外用薬となります。
いずれもサプリメントや化粧品と異なり、医療医薬品です。正しい用法と用量を守らずに過剰摂取・使用することで、思わぬ副作用を引き起こすことがあるため注意しましょう。
スキンリファインのシミ治療プラン「ブライトリファイン」
「ブライトリファイン」とは当院オリジナルのシミ治療プランです。臨床経験豊富な専門医がシミ症状を診察のうえ、照射マシンや製剤を組み合わせたセミオーダータイプのシミ治療プランをご設計します。患者さまごとに適した治療を数回に分けておこなうことで、しっかりとした効果と改善を目指します。
たとえば濃いシミと薄いシミが混在する症状であれば「医師担当のピコスポット/看護師担当のピコトーニング・IPL治療・イオン導入/外用薬処方」などのプランとなります。
もちろん細心の注意を払って施術をおこないますが、照射施術において火傷などのリスクは決してゼロではありません。当院では万が一のトラブルに対してのアフターフォローも含まれており、「✓打ちっぱなし✓やりっぱなし」をしないことをお約束いたします。
ブライトリファインで使用する薬剤やマシン
【照射マシン】
- ピコレーザー(picoway)
- グラシアル
- BBL
- MAGUMA(銀座院のみ)
【ピーリング製剤】
- ミルクピール
- マッサージピール
- マヌカリタッチ
【ピーリングマシン】
- ハイドラフェイシャル
【内服薬】
- トラネキサム酸
- シナール
- タチオン
【外用薬】
- HQトレチノイン
また当院ではブライトリファイン以外にも、さまざまな美容悩みに寄り添った施術をご提案いたします。シミ、ニキビ、たるみなどなんでもご相談ください。
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