レーザーによるシミ治療はシミだけを狙って取り除くので、周囲の組織を傷つけることなく、色素だけを消すことが出来ます。
肌の中にあるメラニン色素だけを焼くマシーンで一瞬だけ集中照射。他の部分にダメージを与えることがない安心な施術です。
スキンリファインクリニックでは、シミ・あざのレーザー治療に、日本人の肌質に適したQスイッチYAGレーザーを使用しています。
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QスイッチYAGレーザーでできること
シミ、ほくろ、外傷性刺青の治療
もくじ
1, レーザーは濃いシミほど消えやすい
スキンリファインクリニックで使用しているQスイッチYAGレーザーは、メラニン色素が多ければ多いほど、つまり、シミが濃ければ濃いほど反応が良いレーザーです。シミがあるとないとでは、見た目年齢に大きな差が生まれますので、シミ治療は見た目の印象を大きく変えることが出来る施術です。
レーザーが皮膚に照射されると、輪ゴムではじかれた様な、ちくっとしたごくわずかな痛みがあります。
シミ・あざの状態、治療範囲により異なりますが、治療時間は数分程度です。
直後に照射部分は赤くなり、わずかに腫れが生じます。小一時間で赤みは減少し、腫れも引いていきます。そして数時間後には治療部位は黒く変化していき、約1週間でカサブタとなり、剥がれ落ちます。
照射部位には専用の医療用コンシーラーを当日からご使用いただけますのでメイクは当日から可能です。シャワー、洗顔、洗髪、入浴など特に日常生活に制限はありません。
治療するなら10月~3月
紫外線には十分注意した方がいいため、紫外線が弱くなる10月~3月は、治療に最適な時期です。その他の時期でも紫外線に当たることの少ない方であれば、治療を行ってもまったく問題ありません。
一般的には1カ月から3カ月ほどかけて次第に周囲の肌になじむように目立たなくなっていきます。
瞼も照射できる
瞼も専用の保護レンズを使用して照射することができます。有毛部、頭皮、眉毛、まつ毛などはレーザー照射によって毛が焦げてしまうため、おすすめできません。
基本的に1回で薄くなる
状態によっては1度では薄くならず、2回目の治療を行うケースもありますが、レーザーが適したシミであれば、基本的に1回の治療でシミをかなり薄くすることが出来ます。なかにはシミが薄くなっていくまでに時間がかかる場合もありますが、すぐに薄くなじむケースがほとんどです。
なお、同じ部位への2回目の治療は、最短でも3カ月は治療間隔をあけていただきます。
2, シミだけを選択。周辺にダメージがない
レーザーは波長というそれぞれの機種が持つ特性により、吸収される(破壊する)対象が機種により異なります。シミ治療においてはメラニン色素のみに反応する特性の機器を使用するため、メラニンを含まない細胞にはほとんど反応(破壊)を生じません。つまり、メラニンをほとんど含まない正常な細胞には作用せず、メラニンを多く含むシミの部分の細胞のみを選択的に破壊します。
QスイッチYAGレーザーは波長の特性上「深部にある色素にもエネルギーが吸収されやすい」という特徴があります。
そのため、さまざまなシミ・あざに対応することが可能で入れ墨やアートメイクの除去にも適しています。
QスイッチYAGレーザーのメカニズム
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メラニンを含む細胞を破壊
破壊されたメラニンを含む細胞は、皮膚の中で老廃物として細胞に処理されます。
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破壊された細胞が体外に排出される
深いものはマクロファージという皮膚内にいる貧食細胞に取り込まれ、血管・リンパ管に入り込み、やがて体外に運び出されます。
そして浅いものはカサブタとなって、新陳代謝により肌の表面に押し出され外に出されます。 -
皮膚がよみがえる
異常色素(レーザー照射後の細胞)が消滅すると、周囲組織とかわりない正常な色の皮膚がよみがえります。
3, 治療後一時的に濃くなっても必ず軽快
レーザー治療後1~2割ほどの方で、シミの再発のような状態に見えたり一時的にシミが濃くなったりする場合があり、これをレーザー後の「炎症性色素沈着」と呼びます。数カ月かかるケースもありますが、色素沈着の状態は次第に薄く目立たなくなり、きれいになります。
見た目は以前のシミと似ていたり、はじめよりも濃く見えたりすることもがあっても、時間経過により必ず軽快していきます。はやく改善させる方法もありますので、気になる方は早めにご相談ください。
はやく改善するためには十分なアフターケアを
炎症性色素沈着が起きる原因としては以下のような要因が考えられます。
- アフターケアが不十分だった場合
- もともと炎症性色素沈着が起こりやすい肌質の場合
- レーザーの出力が不適切な場合
治療部位によっても、炎症性色素沈着を起こすリスクは異なります。複数個所を同時に治療される場合や部位によっても経過は異なります。
しかし最も多いのがアフターケアが不十分だった場合。
かさぶたを無理に剥がしてしまうと、レーザー後のデリケートなお肌が炎症を起こしやすくなります。またかさぶたが剥がれたお肌は、まだ抵抗力の低い弱い状態のお肌です。この時期に日焼け対策や保湿対策を怠ると、治療後のお肌の炎症が長引き炎症性色素沈着を増強する要因になります。レーザーの出力によっても炎症性色素沈着の発生リスクは変化しますが、レーザー治療後数カ月は、紫外線対策・保湿対策をすることが重要です。
4, レーザーで消えないシミ
レーザーによるシミ治療は、どのような症状にも効果が期待できるわけではありません。
一般的にはレーザー治療は老人性色素班にとくに有効です。(※老人性色素斑とは30代以降にできはじめる、最も多いタイプのシミ。紫外線や加齢が主な原因で境界明瞭、色調は濃い褐色。)
いっぽう、肝斑にはレーザー治療は適しません。肝斑にレーザーを照射すると悪化するケースがあるためです。
ADM、老人性色素斑、肝斑などシミの種類や状態によって最適な治療法は異なります。シミ治療においては的確な診断がもっとも重要です。
お顔全体にシミ・薄いシミにはフォトフェイシャル
ピンポイントではなく、お顔全体に照射します。レーザーよりも痛みが少ないのがフォトフェイシャルです。
肝斑にはレーザートーニングなど
レーザートーニング、プラズマフェイシャル、リバースピールなどは、メラニン吸収の特性を持った1064nmの波長を使用して肝斑を含む各種のくすみなど皮膚表面の色調を改善することができます。
盛り上がりのある場合は炭酸ガスレーザーなど
炭酸ガスレーザー法や電気メスでは、局所麻酔で盛り上がったシミを蒸散し平坦にします。
5, レーザーの料金
ホクロ除去 | |
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3mm未満 | ¥11,000 |
3~5㎜ | ¥16,500 |
5~10㎜ | ¥22,000 |
アクロコルドン(首のイボ) | |
1箇所 | ¥11,000 |
6, 施術室に入ってからの施術の流れ
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ゴーグルをつける
目を保護するゴーグルをつけます。
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レーザーを照射
レーザーを照射します。痛みは輪ゴムで弾かれる程度です。(1センチのシミで照射は10秒ほど。)
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軟膏を塗布
照射後、軟膏を塗布します。
直後のメイクはお休みして頂くことをおすすめしています。何日かすると色の濃いかさぶたができるので、その上からコンシーラーでカバーして日焼け対策をお願いします。
7, 治療後の肌の変わり方と注意点
施術後の肌の状態の変わり方
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照射直後
灰色~黒に変色します。
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翌日
黒く変化した皮膚(カサブタ)が形成されます。
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約1週間後
かさぶたが剥がれ、ピンク色の肌が出てきます。
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約1カ月後
そのまま肌色になじみ目立たなくなる場合もあれば、炎症性色素沈着を起こす場合もあります。
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炎症性色素遅着を起こした場合、治療後約1カ月後をピークとして、時間経過とともに改善していきます。炎症性色素沈着の程度、時間経過には個人差があります。
テープは不要
施術後、テープを貼る必要はありません。
洗顔後、優しく水分をふき取り、軟膏を塗布して頂きます。
約1週間後、かさぶたが剥がれて、ピンク色のお肌になってからは、紫外線対策をお願いします。
紫外線対策は必須
レーザーを照射した部分の皮膚は刺激に弱くなっているので、毎日のスキンケアの際に強く摩擦することを避け、入念に紫外線対策をする必要があります。
まだ美白成分配合のスキンケア用品の使用をおすすめしております(ハイドロキノン、ルミキシルなど)。アフターケアが不適切な場合、レーザーの効果が最大限に発揮されない場合もありますので、治療効果を高めるためにも季節を問わずしっかりケアを行いましょう。
シミは1回では薄くならない場合は、約半年後に2回目のレーザーの照射をすることもあります。
8, レーザーと併用して行うと効果的な治療
ピーリング | 各種ピーリング治療は余分な角質を除去することで、レーザー治療の効果を高めることが出来ます。 |
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9, レーザーの概要を一覧でまとめ
1回の施術時間 | 3〜5分程度(シミ・あざの状態、治療範囲により異なります) |
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効果がでやすい治療間隔 | 早ければ1週間後 |
施術できるもの | シミ、あざ、そばかす、アートメイク・タトゥーの除去 |
施術できない部位 | 特になし |
施術中の痛み | 輪ゴムではじかれる程度の痛み |
施術後の痛み | 小1時間でおさまる軽度のひりつき |
ダウンタイム メイク・入浴はいつから? | レーザー照射部位は徐々に濃く変色し、かさぶたになる。 1週間程度でかさぶたが自然に取れて新しい皮膚が現れる。再生した肌は、時間経過とともに周囲と同じ色になりなじんでくる (施術後の経過には個人差あり)。 |
リスクや副作用 | 紫外線対策が不十分な場合、再発の可能性あり |
施術後に気を付けること | レーザー照射部位はこするなど刺激を与えないように注意し、治療期間中は日焼け止めを塗るなど紫外線対策を心がける。 |
スキンリファインのレーザー治療
見た目の印象を悪くし、老けてみせるのがシミです。シミをきれいに消したいと来院される方は多くいらっしゃいます。
シミとひとくちにいっても肝斑、老人性(日光性)色素班、雀卵班(じゃくらんはん)、炎症性色素沈着といった種類があり、原因もさまざまです。
当院では、シミの種類にあわせたオーダーメイドの最適な治療方法をご案内しております。
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